高性能カーボンハンドル・カーボンリム フューリー

2016.08.17 Wednesday

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    キネティックの新製品カーボンハンドル・新製品カーボンリムの、「フューリー」シリーズが入荷しました。

     

     

    外装の箱はオリジナルですね。バンブームシリーズを使いまわさずに新たに外箱を作るなんて、キネティックの上位シリーズのブランドイメージを高める工夫として嬉しいですね。買いやすい価格帯の製品ですが、安物ブランドのイメージにしたくないという気持ちが伝わってきます。ブランドイメージを崩すのは一瞬ですので、そうならないように大切に育てていきたいブランドですね。

     

     

    メーカーの販売価格は、ハンドルは 375ユーロ、リムは 325ユーロです。日本での販売価格は、ハンドルは4万5,000円、リムは3万9,000円です。トップレンジの製品としては破格です。本当に凄い時代になったものだと思います。

     

     

    それほど高ポンドではなくても、リムの性能が高いから大丈夫なのだそうです。ホントかなぁ?(笑)ということで、普段は43-47ポンド前後をいろいろ使っている私ですが、今回は40ポンドと38ポンドを仕入れてみました。

     

     

    たしかに、他のカーボンリムで40ポンドに調節したものよりも、指先でのストリングのタッチがしなやかに感じます。実質ポンドを同じに合わせても、リカーブ部分の柔軟性が高いので、繊細なタッチでの指加減がしやすくてイイですね。最近のフォームコアのリムは一流競技者にとって扱いやすいものが多いですが、このフューリーのリムはタッチの加減を自由自在にコントロールできる競技者にとっては最高レベルに思います。そんな時間があるかわかりませんが(笑)、はやく実射してみたいですね♪

     

    リムは軽くて薄いです。リムをリムケースから取り出すときにビックリしました。

     

     

    すべてW&WのOEM製品で比較してみます。左が今回のフューリーです。そして順にフォームカーボン・ウッドカーボン・バンブーグラスです。フォームコアも薄い部類に入りますが、フューリーは40ポンドでもこんなに薄いです。※厚いから当たらないとか、薄いほうが当たるというものではありません。

     

     

    68-40のリムは、片側175gと軽いです。

     

     

    66-38は、片側156gです。ハンドルもリムも必ずしも軽さが正義のスポーツではありませんが、フューリーのリムは、かなり軽い部類に入りますね。私が現役の頃は、こんな凄い製品は存在しませんでした(笑)

     

    リムが軽いということは、同じ引きの強さのリムでも、返りが速いことを意味します。私が使ってきたフォームコアのカーボンリムよりも、10gも軽いのです。本当にそこまで機材の性能を高める必要があるかどうかはわかりませんし、誰もがその恩恵をこうむることができるわけではないとも思いますが、OEM製品という位置にまでこうした優れた製品が降りてきているのは喜ばしい限りです。トップカテゴリーで活躍するためのこうした消耗機材を、かなり経済的に抑えることができるからです。

     

     

    まったく意味のない重量比較なので、製品選びの参考にはしないで下さい(笑) バンブーグラスのアーキュレイトバンブーム68-42は221gでした。初心者用なので、こんなものでしょう。このリムで42ポンドなんて使う人はほとんどいないでしょうから、多くの方が使う30ポンド程度のリムは、もっと軽いです。

     

     

    バンブームカーボン66-42は197gでした。トップレンジではな中・上級者モデルなので、こんなものだと思います。使っていて、リムの重量が重たいと感じたことはありません。扱いやすくて、気持ちのよいほど当たります。最近のお気に入りです。

     

     

    フューリーのハンドルには、キネティックのハンドルカバーが付属します。ハンドル本体のデザインも格好イイです。

     

     

    ハンドル本体はかつてのSFのカーボンハンドルと、基本的なデザインは同じです。外観からは、本体の穴の形状が若干異なる程度の差しかありません。

     

     

    中身はリニューアルしているそうなので、さらに進化していてくれたらイイですね。

     

     

    SFのカーボンハンドルも素晴らしかったですから、キネティックのフューリーへの進化が楽しみなところです。

     

     

    SFとちがって、キネティック製品は洗練されたデザインがイイですね。フューリーは格好イイです♪

     

     

    細部までSFとソックリです。カーボンコンポジットなので、表面に見えるカーボンクロスは本体の積層ではなく、両面ともに化粧カーボンです。

     

     

    こうした装飾を廃して地肌をさらけ出すことが、カーボン製品に対する世間の勘違いをなくすことにつながるのではないかと思います。

     

     

    どうせモンクの付けようがないと思いますが、近いうちに実射してみます。さすがは上級競技者用の機材ですね。ハンドルとリムの嵌合公差が素晴らしく、限りなくゼロに近い凄まじいクリアランスに仕上がっています。嵌合に関する正しい取り扱いを受けてない人がどこかで買ってきたら、たちまち往生するのでしょうね(笑) これは製品が悪いのではありません。使い方が悪いのです。それも含めて、正しいアーチェリーの在り方をお伝えしていきたいですね。

     

    それにしても、今年のキネティックの製品ライナップは素晴らしいですね。フューリーを使って競技会に出場してみたい気持ちが沸々と湧き上がってくるのを感じます。指導者こそ、できるだけ買いやすい価格帯の製品を使ってアーチェリーの啓蒙と普及に努めるべきだと常に叫び続けている立場ですので、実射して好きになってしまったらどうしようと思います(笑) とは言っても、多くのメーカーのフラッグシップモデルとは比べ物にならないくらい安いですけどね。

     

    本当に優れた製品が、こんなにも買いやすい時代に突入しました。ムダに高すぎる製品を買わされることのないように、賢い買い物を心がけましょう♪

     

    土曜日は東京でのレッスンですので、金曜日に東京に向かいます。再来週に店舗物件の契約を交わす予定にしております。そして来月中旬には内覧会を開催いたしまして、中旬以降にプレオープンさせていただきたいと考えております。

     

    これからアーチェリーを始める方にとっても、本気で上達を目指す方にとっても、なくてはならないアーチェリーショップになると思います。どうぞ、お楽しみになさって下さい♪