お手ごろ価格のアローカッター

2016.08.20 Saturday

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    ■調律を合わせたことのないピアノ以下の状態にあるアーチェリー

     

    アーチェリーが本当に面白くなるかどうかは、ストリングジグとアローカッターを持っているかどうかで決まります。これらを使えない環境でアーチェリーを行なっているのは、アーチェリーにおける最も大切なチューニングを大胆に省いた状態にあると言っても過言ではないからです。

     

     

    アーチェリーのチューニングとは、リム・ストリング・センターロッド・アローシャフトのセンターショットを合わせるために、プランジャーやハンドルのネジをグルグル回すことではありません。それらは、まずは射つことができるようにするための、単なるセッティング出しに過ぎません。セッティング以前に、「起こし」がなされてないまま組み付けて実射しているオドロキの人も多くて唖然とします・・・。正しい取り扱いの知識がなくてもインターネットで購入できてしまう時代なので、機材スポーツとして大切なことが置き去りにされてしまった感が否めません。

     

    まずは自分が正しく上達するための取り組みを進めるのが大前提ですので、正確に発射させることができる身体を作ることが最優先です。それを成し遂げて競技会に出場するならば、自分が使っている弓に本当に合った各ハイト(推奨ハイトのことではない)と、ハイトごとにノッキングポイントを探し出す作業を、それぞれ全長の異なるストリングを揃えて行なったことがない。シャフト全長を変更しながらスパインの調節をしたことがない。そんなレベルの低い弓の状態では、どんな高額で高性能な製品であっても、ポテンシャルを発揮できることなど永遠にないのです。だから初心者や中級者には、ムダに高性能な製品など一切必要ないのです。

     

     

    セッティングとチューニングの言葉の意味を勘違いしている人が多くて、本当に困ります。多くの人のアーチェリー用品は、組みつけられて、単に射てる状態にあるだけです。組み立てただけのグランドピアノで、良い音を出そうと懸命になって弾いてる状態に等しい状態で競技会に出場しています。聴く相手を感動させる音を奏でるには、調律がなされてなければなりません。チューニングを施したアーチェリーの機材は、自分の身体の機能の一部となって性能を発揮することができます。30mであれば、あとほんの少しでパーフェクトが出そう!というほど、正確に的中する小さなグルーピングにまとめることができるのです。

     

    アーチェリーは自分に合わせたサイズの機材を使いますので、他人の情報はほとんどアテになりません。なので、チューニングの情報については、すべて自分で確認しながら調整して使い分け、それらの情報をコツコツと蓄えておかなければならないのです。70m36射で300点を下回らなくなったら、全長の異なるストリングを作って使い分け、ブレースハイトを1/8インチ変更したり、シャフト全長を5mmカットすることで、自分の使っている弓にどんな変化が起きるかを知っておかなければ、何をどうすることでチューニングが合った状態であるかを探し出すことなどできません。

     

    ですからアーチェリーで揃えなければならない用品類の基本は、自分が使うアーチェリー用品としての弓矢だけではなく、こうしたチューニングや製作機材を揃えることが大切なのです。高額すぎるアーチェリー用品を買わされたところで、意味のない買い物になってしまいます。それらを使って正確無比に的中させるために、チューニングのために本当に必要な機材を揃えていないという馬鹿馬鹿しい矛盾に気づかないと、買い物で損、練習で努力して損、結果的に点数で損という、大損状態でのアーチェリーの取り組みにしかなりません。

     

    アローカッターとストリングジグも持ってないのに、高性能な新製品を欲しくなって買い替えても、単なるお金のムダづかいにしかならないのです。単に高性能な製品を使って実射をしているだけにすぎず、神経や血液が流れると思えるほどまでに、自分の身体の一部となって機能させる術を持たないからです。

     

    ■アローカッターを買おう!

     

    シャフトカットでのチューニング以前に、自分でシャフトカットさえできれば、ショップに高額な作業工賃をふっかけられることもありません。ポイント・羽根・ノックの装着は、ほとんどの人が自分で行なっていると思います。矢の製作自体は、誰でもできる簡単な作業だからです。

     

    しかしシャフトカットだけはアローカッターを持ってないと、シャフトカット作業をショップに依頼することになります。これがショップにとって都合の良すぎる状態を産み出しているのです。安い矢には高い作業工賃を設定することもできますので、シャフトカット作業工賃を含んだ高額な矢を勧めると、多くの人がホイホイと買ってくれるからです。

     

    私たちが運営させていただくアーチェリーショップに、作業工賃込がかかるシャフトカット依頼があれば、それはそれは喜んでお受けしますよ。でもこんな簡単な作業、すべて自分でできるようになっておいたほうがイイのです。

     

    買いやすい価格帯の矢をつかって正しくステップアップしていくのであれば、最初の矢を1ダース数万円で買う時点でアローカッターを買うことができる代金に充当できるのです。アローカッターを手にした瞬間から、アーチェリーショップとは最低限の付き合いで済むようになります。1ダースで3万円以上もする矢をアーチェリーショップで買わされてることが、どれだけバカらしいことかに気づきます。なので、「1人が1台のアローカッターを持つ」ほど、アローカッターが普及することが大切なのです。そのほうが圧倒的に経済的なアーチェリーライフを楽しむことができるのです。

     

    アローカッターは、意外に安く販売されています。アローカッターのOEMメーカーとしても一部販売されてるデカット社ですが、デカット社の製品としてもアローカッターが発売されています。

     

    アローカッターさえあれば、アーチェリーショップに高額な工賃を払い続ける呪縛から逃れることができます。そこのショップで買い続けなければならない状況から抜け出すことができるのです。これまではアローカッターが高額なために購入をためらってた人が多かったと思いますが、このデカットのアローカッターの販売価格は135ユーロです。日本での販売価格は1万6,800円です。安すぎるのです。ストリングジグとアローカッターは、1人1台を所有する時代がやってきました。日本のアーチェリーにとって、本当に素晴らしい時代を迎えたものだと感激します。

     

     

    このアローカッターは、デカットの「ミニカット」です。コンパクトな箱に、小さく収納されています。手荒い扱いで運搬されることを想定してのことか、箱の中はクッションが敷き詰められていて、厳重に梱包されています。取り扱い説明のDVDが入ってると思ったら、予備のブレード(刃)でした(笑)

     

    この3インチの予備のブレードは、1枚5ユーロです。日本での販売価格は600円です。

     

     

    何が素晴らしいかって、コンパクトに収納されてますので、100以内のサイズで全国に発送できるのです。それに使い終わったら、元の箱に収納して、棚の奥にしまうことがで便利です。通常のアローカッターではそのサイズに持て余すので、こうはいきません。

     

     

    組み付けはカンタンです。ベースの裏側にボルトを装着するだけです。このアローカッターは230Vのヨーロッパ仕様ですので、100Vの日本ではそのままではコンセントに入りませんし、電圧も異なります。そのため日本の100Vで使うためには、トランスフォーマー(変圧器)が必要です。50hz/60hzのヘルツフリーですので、トランスフォーマーだけ用意すれば大丈夫です。

     

     

    こうした電圧を変換するトランスフォーマーは、大型の電気店や、アマゾンなどでも手に入れることができます。これは日本製のヤザワ海外電気製品用変圧器AC220V-240Vで、アマゾンでの購入金額は3,153円でした。

     

     

    これが、アローカッターを完全に組み立てた状態です。

     

     

    この黒いダイヤルを回してアームの全長をスライドさせます。ここで微調整をすることもできますが、実はここではそれほど神経質な微調整をする必要はありません。なぜなら・・・

     

     

    シャフト(ノック)受けの横の黒いダイヤルを回すと、受けの部分を左右に微調整することができるからです。短くなる方向に動かしたら、こんな感じです。

     

     

    長くなる方向に動かすこともできます。これでmm単位での細かなサイズ変更に対応しやすくなっているのがウレシイですね♪ これまで使ってきたアローカッターとは、比べ物にならないほど扱いやすくなっています。

     

     

    カッター台座にも調整のためのボルトが設けられています。これを回すことで、カッターに対して前後方向に微調整することができます。これほど奥に調整することはないでしょうが、カッターブレードは使っているうちに磨耗して、少しずつブレードの直径が小さくなっていきます。

     

     

    この程度の間隙が、シャフトをカットする適正位置ですね。ブレードの磨耗に応じてこのように微調整しやすいのが有り難いですね。多くのアローカッターは、この調節方法は台座を取り付けてあるボルトを緩めて動かして、その都度アーレンキー(六角レンチ)で締め付けるという面倒クサイものがあります。事故や破損のリスクをできるだけ避けるためにも、このような調整方式が望ましいですね。価格が数倍するプロ仕様の製品と同じようなシステムが満載なのがウレシイところです。

     

    1万6,800円でアロカッターを買うことができるのです。トランスフォーマーを別に買っても、合わせて2万円以内で済むのです。すぐに元が取れますよ。少し多めに取り寄せますので、ご希望の方は問い合わせフォームにご連絡下さい。

     

    アローカッターが、日本のアーチェリーの在り方を変えていくのです。自分で自分の矢を作れるようになるためにも、将来的にチューニングの極意を極めるためにも、自分のアローカッターを持つことが大切なのです。