スポーツ医療チームのフォローと加速度センサーでの測定

2017.06.14 Wednesday

0

     

    昨日まで東京にいたと思えば、今日は関西です。今日は、けいはんな地域でのレッスンでした。スポーツ医療チームによる加速度センサーでの測定と、立位における体幹部の筋肉の状態をエコー(超音波測定器)で測定し、触診で体の状態を詳細にチェックしました。今回はスポーツ医療チームの先生方4名にお越し下さいました。竹岡先生と深谷先生は東京秋津の店舗にお越し下さり、加速度センサー解析の説明をしていただきました。いつも本当にありがとうございます。

     

     

    今回の加速度センサーでの測定は前回とは内容が異なります。骨格各部の状態が発射の際にどのような動きをするのかを測定するのではなく、射に必要な各部の筋肉を疲労させて本来の能力が発揮できない状況を作り出し、疲労の蓄積によって、内部でどのような変化が生じるのか、それが各人どの程度の本数から始まるのか、疲労が蓄積して本来の筋肉が正しく使えなくなってきた場合に、サイレントピリオドが発生するのかしないのか、などなどを多角的に調べます。

     

     

    今回は筋肉を強制的に疲労させるのが目的ですので、短時間で多くの射をこなします。自分のペースで射つのではなく、スポーツ医療チームの指示通りに射をこなしていきます。1回の矢取りに6射するのですが、「1本目、お願いします」「2本目、お願いします」「3本目、お願いします」といった具合で、ハイペースで淡々と進みます。前後の人と射のペースをずらすことも許されず、「お願いします!」と言われると4人が一斉に引いて射ちます。弓を置いたらすぐに次の射の指示が出されます。1分30秒程度で6射するようなペースです。それがずっと続きます。クリッカーが鳴らないなど言ってる場合じゃありません(笑)

     

     

    各自で採点しようと思ってたのですが、採点している時間内に筋肉の疲労が回復してしまいます。なので各自の得点は6射ごとに、スポーツ医療チームがすべて順番に画像に記録していきます。加速度センサーの測定数値と実際の得点を照らし合わせて、その射の時に外から見えない身体の内部でどんなことが起きていたのかを調べます。毎回画像に収められてしまいますので、テキトーな射で単に本数をこなすようなことをしていたら、たちどころにバレてしまいます。私たちが的に着くまでの間に走って撮影されてました。本当に休む間もありません。

     

    矢を抜いてシューティングラインに戻ったら、「1本目、お願いします」と始まります。それを108射繰り返します。射と射のあいだに、深呼吸する間もないほどです。さすがに60射目あたりから、身体の動きが鈍くなってきたのを感じます。今回は学術研究のために行なっているものです。スポーツ医療チームがいない時に、このような練習をしてはいけません。

     

    加速度センサーで測定した際に使用した的紙は、名前を書いてスポーツ医療チームに提出です。加速度センサーでの数値と検証の結果が楽しみですね。

     

     

    今回はエコー(超音波測定器)を使って、ドローイングの際の胸郭の安定に重要な役割を果たす筋肉の状態を調べました。今回は測定する場所が体育館でしたので、測定は男性のみです。

     

     

    そして身体を理想的な状態に近づけるために、スポーツ医療チームの理学療法士の先生に、身体の状態を詳しく調べていただきます。骨格各部の可動域や、筋肉の状態を調べることで、どうしてエイミング中の引き付けがうまくいかないのか、ドローイングの際に身体にねじれが生じてしまうのか、肩甲骨のポジションが定まらないのか、上腕骨がそんな動きになってしまうのかなど、様々な事が分かります。練習しているのに思うように上手くならない、そんな情けない身体になってしまってはいけません。

     

    この数ヶ月の京都-東京の激しい往復のせいもあるのでしょう。私の身体にも異変が見つかり、時間をかけて調整していただきました。そういった異変は痛みや故障につながりますので、こうしたスポーツ医療チームの加護を受けることで未然に防ぐ取り組みが大切です。日曜日は東京でのスポーツ医療チームのレッスンです。前回の東京での加速度センサーの検証データを見るのが楽しみですね!

     

    そうそう、今日の加速度センサーでの測定実射から、WNSのウッドカーボンリム、プレミアムアルファカーボンを使い始めました。感触を確かめる余裕もないほどハイペースで射ち続けさせられましたが、ウッドコアと思えないほど、しなやかで扱いがスムーズなリムですね。これがこの値段で買えるなんて、本当に凄い時代になったものだと思います。今週末の東京レッスンに持って行こうか、どうしようか・・・

     

    リムとストリング以外は、特別サポートセットと同じ内容です。矢はコンポジット完成矢のピンノック仕様です。こうした買いやすい価格帯の製品を使ってますが、加速度センサーの測定結果には、使っている道具のグレードは一切反映されません。言い換えれば、身体の状態が良くないのであれば、どんな高額な製品を使っても意味がないということです。

     

    ちょうど今は、新入生がアーチェリー用品を揃える時期です。道具に最初から何十万もかけるようなことはせずに、まずは身体を理想的な状態に仕上げることから始めましょう。