オフシーズンの設定

2017.10.26 Thursday

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    朝晩は随分と寒くなってきました。いよいよオフシーズンに突入です。日曜日の東京でのスポーツ医療チームのレッスンは、オフシーズンに向けての身体強化トレーニングが中心でした。これまで柔軟性と持久力を高めるトレーニングを長く続けてきましたので、受講生の皆さんの身体の状態は良好です。

     

    ■オフシーズンの設定

     

    オフシーズンとは言うものの、競技会がないシーズンではありません。アーチェリーは屋内で開催されるインドア18m競技があります。インドア競技で上位を目指す選手であれば、オフシーズンのトレーニングで心肺機能を向上させて、アスリートとして理想的な体脂肪量に抑えて、持久力とパワーをバランス良く高める取り組みを進めて春までの数ヶ月間の準備を整えながら競技会に出場するという、大変な時季に差し掛かります。

     

    冬に行われるインドア18m競技会は、各自が課せられたトレーニングによって自分の身体ができるようになったことを、競技会という緊張感を保った状態で実践できているかを確かめることができる、貴重な確認作業になります。多くの選手がシーズンの延長で肉体改造を行うことなく、心肺機能を高めることもしないままインドアシーズンに突入して春を迎えてしまってます。しかしこれまでと同じ事をダラダラと続けていたのでは、春になってもヘタクソなままの何も変わらない残念な自分が待っているのです。

     

    アーチェリー選手のほとんどが、特に下半身の筋力が弱い上に柔軟性が乏しく筋持久力が大幅に不足しています。全身の骨格各部のアライメントが狂っている選手も多いですし、関節各部が本来の動きを損なってしまっている選手も多く見受けられます。そういった様々な部分を修正していかなければならないのが、この貴重なオフシーズンなのです。

     

    痛みや故障を抱えているのであれば、インドアの競技会に出場することよりも、春の本格的なシーズンに向けて治療を最優先しなければなりません。アーチェリーは自分の動きが極端に少ないので、冬はどれだけ頑張って実射を繰り返しても、身体がほとんど暖まることがありません。低温下でアーチェリーを行うと、これまで潜在的に抱えていた故障の部位が、突然痛みとなって現れることも多いです。

     

    これから寒さがますます厳しくなりますので、寒い場所での実射はできるだけ短く切り上げて、暖かい場所で自分の身体のウィークポイントを克服する取り組みを励むことが大切なのです。

     

    ■18m用のアルミ矢

     

     

    久しぶりにインドア用の矢を出しました。大きな鳥羽根を貼った太いアルミ矢です。水曜午前のレッスンで11月に入ったら18m競技会を含めた練習をします。そこで私も一緒に射ちますので、XX75プラチウムを使ってみます。

     

    インドア18m競技、実はあまり好きではない(笑)のですが、高校2年で出場した東京インドアで準優勝したことがあります。獲りに行く気満々だったのですが、残念です。懐かしいですね♪

     

    選手を引退してから指導者となり、かなり長く自分で弓を射つことをやめてました。しかし教えてる生徒さんから「先生って本当に選手だったんですか?どうして射ってるところを見せてもらえないのですか?(言ってるばかりで、実際にはできないのだろう)」みたいな顔をされたのがショックで(笑)17年ぶりにケースから弓を出したのが、デモンストレーションを行い、トレーニングの手本を示し、骨格や筋肉の動きを実際に見てもらい触れてもらいながら指導をするようになったきっかけです。

     

    そして17年ぶりに京都の公認競技会(春季京都杯)で復活デビューをする事に。しかしその復活デビュー戦で何と優勝してしまい、調子に乗って何度か競技会に参加して(笑)、その年に幾つかの金メダルと銀メダル、それにトロフィーをいただきました。長らく競技から離れている間にインドア競技にバッジができていることを知り、「ゴールドバッジくらいの点数なら出せるやろう」と4年前、インドア用にアルミ矢を作ったものです。

     

    この矢を使ったインドア競技(2014年1月13日 京都室内オープン)で 274-284 の558点(大学生に負けて2位)を出してゴールドバッジを申請しました。その次に出たインドア競技(2014年2月2日サンアビリティーズ城陽杯)で 281-277 の、これまた同じ558点を出して今度は優勝しました。シャフト1ダースで6,000円もしない安い練習用の矢ですが、十分当たります。ローカルの競技会で金メダルを獲得するためのアーチェリー用品なんて安いものです。

     

    ■太い矢 細い矢

     

    インドア18m競技では、アウトドア用のシャフトをそのまま使うか、18m専用に太いシャフトを使うか、という話題になります。シャフトの直径が太いと、ラインタッチで数点の得点アップをすることがあります。しかし太いシャフトはスパインが硬いので、太いシャフトを扱うことができる選手は限られます。硬いスパインを使う長い矢の選手か、矢が短い場合は高ポンドの選手です。

     

    太いシャフトを使いさえすれば、それだけで高得点を出すことができるかと言うと、そうでもありません。それが誤差の範囲であるのか、シャフトが太いことで数点アップしていることが確認できるかが、確実にわかるレベルでなければ使い分ける意味がありません。550点まではそれほど差を感じませんので、わざわざ矢を買うほどでもないでしょう。しかし太いX7で580点台後半を出してた頃には、細いカーボンで同じ点数を出す自信などありませんでした。ラインぎりぎりに食って10点というのが、競技での60射のうち4-5本あるのが確認できるからです。

     

    私は当時実質46ポンドでしたので、アルミの太い矢を使うことができました。しかし実質ポンドが40ポンド未満でドローレングス27インチ未満の場合は、太い矢の硬すぎるスパインの扱いに四苦八苦することでしょう。扱いにくいのであれば高得点を望むことができませんので、素直にこれまで通りの細いカーボン矢を使うのがベストです。

     

    ■オフシーズンです

     

    インドア18m競技のシーズンに突入しますが、この寒い時期に必死になって実射をするのも考え物です。来るべき春の本格的なシーズンの最初から優れた的中を見せつけることができるようになることが大切です。自分の的中能力を最大限に高めることができる取り組みは、オフシーズンを設定して確実にステップアップしていかなければなりません。情熱を注いだ時間がすべてムダにならないために、正しい努力を学ぶことが大切です。

     

    次の土曜日は、けいはんな地域でのスポーツ医療チームのレッスンです。あまりにも目まぐるしく京都と東京を行ったり来たりですが、アーチェリーの上達を願う人のためには、私が休むワケにはいきません。

     

    オフシーズンを制する者が、来シーズンを制するのです。これまで培ってきたアーチェリーの技術を活かすためのトレーニングが、いよいよ本格始動です。楽しみですね♪