本当にブランド違いなだけなのか?

2017.11.13 Monday

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    WNSの新製品リムが入荷しております。前回2万円もしないウッドコアのカーボンリムの出来が素晴らしかったので、今度はフォームコアのカーボンリムにしてみます。

     

     

    こちらはエリートフォームカーボンα(アルファ)です。SFのエリートカーボンハイフォームを継続してWNS製品として販売される中・上級者用リムです。SF時代から評価の高い、かなりの高性能機材ですが3万円もしません。

     

     

    私がテストで使うので66-44です。44ポンドとさほど強くもないのですが、私が現役選手だった四半世紀昔に比べて2-3ポンド弱いリムが、当時のサイトとほぼ同じ高さに的中します。しかも引きが柔らかく、当時の42ポンドのリムよりも今の44ポンドの方がエイミング時にリラックスできます。しかも現代のリムは、本当に良く当たります。的の方に向かって射てば勝手に当たる。まさにそんな感じです。「これを使って当たらんのは、よっぽど射ち方おかしいやろう?」としか思えません。

     

     

    リムの表側はホワイトです。メタリックがキラキラ輝いてキレイです。ボウスタンドに置いた時に上を向く側なので、リムの温度が高くなりすぎる心配をしなくても良さそうですね。

     

     

    裏側はブラックグロスです。SFのエリートカーボンとあまり変わらない雰囲気なのは、CARBON / HIGHT FORM ロゴ字体が同じものが使われているからでしょうね。

     

     

    SFとWNSを見比べてみました。上がWNS、下がSFです。外観からでは違いがわかりません。ブランド違いの同じ製品だと聞いてますが、その通りなのでしょうね。

     

     

    こちらも上がWNS、下がSFです。こちら側のみの比較では、両者の区別がつきません(笑)

     

     

    チップ部分です。右がWNS、左がSFです。どちらもこのグレードの製品と同じく、伸縮性の乏しい競技用のストリングを使うために、強化タイプの同じチップが使われてますね。キネティックのカーボンリムも同じです。

     

    新しいリムを、さっそく土曜日のレッスンで使ってみました。インドア用の鳥羽根貼った太いアルミ矢で、レッスン受講生の前で30m6射57点と好調です。使った感じはSFのエリートそのまんまですね。どちらも素晴らしいリムです。

     

    最新のウッドコアは上質な作りで取り掛けが柔らかくて好ましいのですが、やはりフォームコアのシルキーでマイルドなタッチは、いちど使うと病みつきになりますね。この日はFF+との組み合わせでしたが、フォームコアカーボンの優しさとFF+のマイルドな感触が絶妙で、リリース時のストリングインフォメーションがタブの革ごしにキレイに伝わり、サイトピンが向いてる先のゴールドに吸い込まれるように的中し続けました。人馬一体という表現がピッタリで、弓が自分の言うことをよく聞いてくれます。リムとストリングに自分の神経が通っていると思えるほど繊細な指加減に応じてくれ、実にコントローラブルなのです。

     

    本当に自分に合った機材というのは、値段が高ければ高いほどいいというものではありません。多くの選手が高額な製品を使ってますが、凄まじい高得点など出やしません。多くの選手が使わなければならないのは、自分が会得しようとしている技術を達成するために必要な性能です。このリムは自分の技術の未熟な部分を教えてくれながらも、非常に高い性能を持つ製品です。多くのフラッグシップモデルはレスポンスが高すぎて、扱いがスパルタンすぎて、追求した性能の高さ故に的中を大きく逃す状態に陥っている選手ばかりなのです。

     

    こんな素晴らしい性能のカーボンリムが、3万円もせずして買うことができるのです。良い時代になったものだと思います。

     

    リムといえば、2社から新製品がリリースされました。ステップアップ用機材として最適なリムばかりです。

     

     

    こちらはスタークアーチェリーの新製品プレステージ。W&Wが製造するウッドコアのグラスリムです。SFのアクシオムプラスやWNSのアクシオムαと同じ製品のブランド違いです。こちらの方が格好イイですし、スターク製品のリアルを使っている人のステップアップ用にもピッタリですね。近未来的なデザインが、いかにも当たりそうな感じで好きです。

     

     

    こちらはマイボウの新製品シナジースター。こちらもウッドコアのグラスリムです。製造メーカーを聞いてませんが、コアアーチェリーのエレメントと見分けがつきません。エレメントは価格に見合わない素晴らしく出来の良いリムで、非の打ち所がありませんでした。グラスリムなのにカーボンリムと変わらない性能があります。

     

    メーカーによると、「UDファイバーグラスを使って卓越した熟練の技によって作り出された最高のパフォーマンスのリムなので、買っておかないと後悔するぞ」というような表現になっています。エレメントを使ってみて私もそう感じてましたので、特別企画の3万円台のセットを販売した方のためのレンタルリムは、すべてエレメントをメーカーから取り寄せて用意いたしました。これを使って本当に上手くなってほしい。そういった願いからです。

     

    エレメントよりもシナジースターの方が格好イイので、自分用のステップアップリムとして買い揃えるならこちらがいいでしょうね。他のメーカーにはない雰囲気を感じます。

     

    今年は高性能な低価格帯の製品が溢れる一年になりましたね。これからアーチェリーを始める方。身体への負担を最小限に抑えながら無理なくポンドアップしていく方にとって、理想的な製品が揃いました。もはや選ぶのが大変なほど、買いやすい価格帯ながらも優れた的中性能を誇る製品が溢れましたね。

     

    こうした多くの選択肢が、これからの日本のアーチェリー界を強く大きくしていくのは間違いありません。

     

    オフシーズンは身体づくりもさることながら、来シーズンに向けての機材選びの時期でもあります。あなたが真の上達を遂げることができない理由は、脆弱な身体・未熟な技術・弱い心・良くない思考、これらをバランス良く備えてしまってるからなのです。自分が上達するために本当に必要な製品がどのようなモノであるか、金にモノを言わせる前にじっくりと考えることが大切です。