オフシーズンの身体づくり

2018.01.08 Monday

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    アーチェリーをやってる人って、どうしてあんな体型になってしまうのか?というような内容の問い合わせがたびたび寄せられる。「あんな体型」というのは単刀直入に言うと、脂肪で腹が横に突き出しているような状態を指す。「アーチェリーを取り組んでみたいのだけど、あんな体型になってしまうのはイヤです」という女性からの声も多く寄せられる。太っているほうがいいのですか?と問い合わせが寄せられたこともある。なるほど、一般社会から大きな誤解をされているようだ。

     

    アーチェリーは骨格のポジションが正しい場合は大して力を使わない有酸素運動なので、実射の行為を続ければ続けるほど痩せていく。正しくないフォームで無酸素運動に近い射になっているのは論外だ。

     

    アーチェリーの選手が理想的なアスリート体型を維持できない理由はいくつかあるが、正しいスポーツ指導を受けているかどうかの決定的な差として体型に表れるものが大きい。心肺機能向上のために欠かせない持久力運動を行う指導が行われておらず、アスリートとして理想的な食事の指導を受けてないのが最大の原因である。

     

    選手として活動している頃から体脂肪率が高めだと危険である。選手をやめた後はみるみる筋肉量が減り、数年後には脂肪量が増えて別人のような体つきへと変貌を遂げる。選手をやめる頃には基礎代謝が低下している年齢になっている人が多いのだが、運動量が減っているにも関わらず食事の量をコントロールできなくなってしまっている人がほとんどのため、身体は横方向へとだらしなく広がっていく。そうならないために選手の頃から適切な食事指導を受ける。選手としての活動を引退した後の食生活指導を受けて社会へと戻る取り組みを行っているのだ。

     

    運動前・運動中・運動後の補給についても、あまりにも無頓着な選手が多い。そんな程度の意識の低さなので、普段の食事のバランスなど最悪なものに近い状態である。人間は自分が摂取した食品・飲料からのみ身体が作られている。自分の身体の体組成がどうであるかは、別に高価な体組成計を使わなくても、鏡に映った自分の身体を見たらわかるというもの。

     

    自分の身体は筋肉の量が多いのか少ないのか、脂肪が多いのか少ないのか。アスリートであれば毎日の体重管理などやっていて当然のことである。カロリー収支をコントロールできないというのであれば、自らを律することができないという証拠である。好きなものを食べる量のコントロールができないのは、病気や中毒と言っても過言ではない。好きなお菓子や甘い清涼飲料水を好きなだけ食べて飲んで、自分の身体が脂肪で押し広げられて後悔するのだが、自分で自分の行為を抑制できなくなってしまっている。飲酒もまた然り。

     

    何が何でも徹底的に節制しろと言っているのではないが、体型に顕著に表れるほど脂肪を蓄えてしまっていては、身体への負担が大きくて運動能力を大幅に低下させてしまう。そればかりか体重増によってヒザや腰への負担が蓄積して故障の原因となってしまうことが多い。そんな人だらけである。

     

    今はオフシーズンの真っ最中なので、賢い選手は自分の身体のウィークポイントを克服するためにトレーニングに励んでいるハズだ。当会でもオフシーズンのトレーニングが最も盛んな時期に突入していて、レッスンの最中は筋肉談義に花が咲くこともしばしば。アーチェリーにおける理想の射を得るために必要な各筋肉の名称が、レッスン受講生の皆さんの口から自然に出てくるようになってきた。

     

    そんな中で、アーチェリーをしていたら太るのかどうかという話なのだが、結論から言うとアーチェリーをしていることが原因で太ることなどない。太るのはすべて、自らを律することができない自分のせいに他ならない。自分のせいでないと言うならば、フォアグラのガチョウさながらに、自らの意思とは無関係に強引に食べさせられるような迫害を受けているとでも言うのだろうか。苦しいイイワケが実に面白い。

     

    アーチェリーは大して力もいらない極めて運動強度の低い部類のスポーツである。アスリートとして理想的な優美な身体でエレガントに魅せて、誰もが憧れるスポーツとして広げていきたいものだ。

     

     

    フェイスブックにも載せたが、昨日のレッスン前の私の画像がコレだ。レッスン受講生のみならず、来店されるお客さんからも「腹筋見せてください」と言われることがある。レッスンでなければいちいち脱がないので、画像でカンベンしてほしい(笑)43歳なのだが、肉体年齢は24歳である。シックスパックという言葉がなかった頃から、ずっとシックスパックだ。自分のお腹に脂肪がつくことは想像もできない。これでも現役選手だった頃に比べると、筋肉だけで6kg以上も軽くなっているのだ。体脂肪率は現役選手の頃に比べると、倍近くになっている。今では体脂肪率は10%前後である。

     

    特別なことは何もしていない。スポーツ医療チームから教わっていることを言われた通りに行って、アスリートとして理想的なバランスの取れた食生活を過ごし、随時補給を行い、身体を休め、適宜持久力運動を行っている。ただそれだけだ。スポーツは筋運動なので、総合的に正しく行われていればアスリートとして理想的な体型を維持することなど簡単なことである。ヤセてしまわないようにしっかりと食事を摂らなければ、油断していると体重が減ってしまうという身体が出来上がる。正しいことをしているのに太るというのは、よほど何か特殊な病気でもない限り有り得ない。

     

    本当にアーチェリーが上手くなりたいのなら、柔軟性の高さ・筋力の強さ・筋持久力の高さ、これらの能力を総合的に高める作業をオフシーズンの最重要課題として取り組み、来るべき春の本格的なシーズンで自分の身体のポテンシャルのすべてを発揮させてみせよう。

     

    明日は京都に戻って、あさっては奈良でレッスン、土曜日はスポーツ医療チームによるメディカルチェック、日曜日は屋外でのレッスン(3Dターゲット実射会)、という、まだまだタイトなスケジュール。これだけ多忙を極めていても身体を壊すことなくカゼすらひかない強い身体でいられるのは、最先端のスポーツ科学トレーニングと、世界最高レベルのスポーツ医療チームによる手厚いサポートによるものだ。

     

    自分の身体に自信がないようでは、アスリートとして失格も同然である。指導者も、また然り。皮下脂肪にタップリ覆われた身体で、どうやって複雑で細やかな筋肉の動きを見せながら指導することができると言うのか。指導者の身体は理想を体言できてなければならない。理想を口先で言うだけなら指導者はイランのや。AIのほうがよっぽど指導者として正しい事を伝えてくれるのだ。そう遠くない将来、指導者のほとんどがAIと入れ替わってしまうかも知れない。まぁ、そのほうが日本のスポーツが健全に進むのは間違いないだろうが(笑)

     

    貴重な貴重な、このオフシーズン。優れた的中を目指しているのであれば、オフシーズンにしかできないことが山ほどあるハズなのだ。自分の身体と向き合い、スポーツとして理想的な取り組みを進めてもらいたい。

     

    男らしさ女らしさなど論ずるつもりもないが、私は男性としてのアスリート体型を維持して、筋肉量が多くて脂肪量の少ない(シックスパックと言われているような)身体でいることで、あらゆる面において男として良い思いしかないことを記しておこう。正しい努力で自分を磨くことをしない中途半端なアスリート連中からの妬みやっかみなど単に劣等感でしかないので、窓の外のそよ風程度のものである(笑)