メディカルチェック と イノシシ狩りイベント

2018.01.15 Monday

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    土日は日帰りミニ合宿で、スポーツ医療チームによるメディカルチェックと、屋外での実射イベントでした。メディカルチェックでオフシーズン中のトレーニングの進捗状態を最先端のスポーツ科学によって正しく知り、更なる身体的進化を遂げるために一人一人の身体の状態に合わせた特別なプログラムを進めています。

     

    ■メディカルチェック

     

     

    1年で2回開催させていただくメディカルチェックが始まりました。半年に一度なのですが、メディカルチェックの日程を待ち望んでらっしゃるレッスン受講生の方もいらっしゃいます。自分の身体がどのような状態であるかをスポーツ医療の現場のエキスパートから具体的に知ることができるので、アーチェリー指導には欠かせることができない取り組みです。

     

     

    骨格のアライメントがどのような状態にあるか、アーチェリーのフォームや技術の習得に欠かせない関節各部の可動域を測定して、前回の診断結果と比較してトレーニングと技術の進化の状態を調べます。

     

     

    スポーツ整形のドクター四本先生による診察です。痛みや故障など本人の自覚の有無を問わず、身体の各部に疲労や故障の原因となる可能性を探ることで、痛みや故障を未然に防止することができています。それと同時に実射時の骨格各部のポジションに誤りがないかどうかを調べることができます。そのため当会ではアーチェリー指導における痛みと故障者ゼロを実現しています。

     

     

    正確な射を支える下肢の状態を入念に調べます。足首の動きの悪さや下肢の筋肉状態のマズさが原因で、どれだけ必死になって練習をしても一向に上手くならない人が多いです。多くの人は実射よりも、歩き方や姿勢の指導を受けることが最優先課題なのです。使えない身体でどれだけ実射したところで的の中心から正確に外し続けることしかできませんが、そんな人だらけです。

     

     

    アーチェリーの正確な射を支えるのは自分の身体です。自分が動かないスポーツなので骨格それぞれの状態が正しくなければ、そもそも正確な射を成し得ることなどできません。アーチェリーの射に必要な項目だけでも数百もの項目をチェックして、自分では絶対に知り得ることができないウィークポイントが上達の妨げになってしまう前に、適切に取り除いていくのです。

     

     

    そしてエコー(超音波診断装置)を使って上肢・腹部・下肢の筋肉の状態を測定します。ウィークポイントとしてトレーニング指導を受けてきた結果がどのような状態であるか、実際の筋厚を測定して調べ上げます。

     

    射を正確に支える下肢の筋肉の状態や、立位で胸郭を安定させるために必要な腰部の腹筋がどのような状態にあるか、吸気時・呼気時それぞれにおいて、外腹斜筋・内腹斜筋・腹横筋それぞれの発達度合いと筋肉ごとの厚みのバランス、そして左右のバランスを調べます。

     

    エコー測定では実際に筋肉を動かして作用させた状態を見ることができるのと同時に、筋肉や腱などに損傷があれば見つけることができます。アーチェリーを行う以前に元々何らかの不具合を抱えてらっしゃる方には、その状態を調べて治療の方向性についての指導を受けることもできます。まだ故障とも言えないような不具合箇所をもしも発見した時には、早期に復帰するための適切なプログラムが行われます。

     

     

    今回は私はメディカルチェックを受診してません。しかし一般選手との比較ということでスポーツ医療チームの皆様全員に、私の身体を使って紹介することになりました。スポーツ科学トレーニングとして理想的な取り組みを続け、故障をしないアーチェリー選手がどのような身体であるかの紹介です。海江田先生のエコーを、スポーツ整形のドクター四本先生の解説を交えながらの説明です。

     

    アスリートとして理想的にバランスの取れた身体で、特筆すべきは腰部を取り囲む腹筋群です。外腹斜筋・内腹斜筋・腹横筋それぞれがバランスよく発達していて、それぞれの筋厚がほぼ一定に近い状態になっています。そしてそれらは左右ともほぼ同じ状態にあるためエイミング時に胸郭の前後・左右の安定を支え、発射時の身体のブレが発生しない身体になっています。

     

    息を吐きながらドローイング・エイミングを行うアーチェリーでは、呼気時に大きく作用させることができるこれらの筋肉群が重要です。我流のトレーニングにはほとんど意味がありません。骨格と筋肉の専門家ではない人から教わるものはデタラメです。多くの人が行っている通常の腹筋運動ではこれらをバランスよく鍛えることができず、せっかく鍛えているにも関わらずバランスの整わない身体を作り上げてしまっている万年中級者という状態の選手が多いです。そうならないためにもスポーツ科学の力を借りて、合理的に取り組みを進めたいものです。

     

     

    そして上肢エコーで、肩甲骨のポジションを正確な位置に誘導するために必要なそれぞれの筋肉の状態を見せていきます。

     

    今回のメディカルチェックの会場で上肢エコーを担当されてらっしゃったスポーツ医療チームのスタッフの方が、最も驚いたのが私の小円筋の状態です。

     

     

    多くの方の小円筋はよく探さないと、なかなか見つけることができないほどの大きさです。しかし私の小円筋はゴロリと太く、エコーの画面にこんなにも大きく表れます。こうした正確にコントロールするために必要な様々な筋肉を正しく養うことができているので、肩甲骨が挙上する力が発生せず、肩や腕の力をさほど必要とせずにリラックスした射を実現することができるのです。

     

    アーチェリーなんて、実に簡単なスポーツなのです。大して上手くもなれないのは、非合理的なことに懸命になっているからに他なりません。最先端のスポーツ科学に則った正しい指導を受けることができれば、痛みや故障とは無縁で誰もが簡単に上達することができるのです。

     

    次の土曜日の東京レッスンは、スポーツ医療チームのレッスンです。皆さんの身体の更なる進化が楽しみですね♪

     

    ■イノシシ狩りイベント

     

    翌日の日曜は屋外でのイベントでした。路面にはうっすらと雪が。ふだん雪に触れることが少ない都会の方は喜んでらっしゃった様子です♪ 私は高校を卒業するまでの8年間を豪雪地域で育ちましたので、雪なんて触りたくもありませんが(笑)

     

     

    今回のイベントの名称は「イノシシ狩り」です。先月のレッスンで受講生の皆さんと坂をランニングしようと歩きはじめた途端に野生のイノシシと遭遇した事件もありましたが、その対策というわけではありません(笑)

     

    リハビリやトレーニング、近射や的紙の実射だけではなく、いつか3-Dターゲットを使ったイベントを開催したいと考えてました。日本では野生生物を弓矢を使ってのハンティングが禁止されてますので、的紙以外でのゲームは3-Dターゲットを使うのみとなります。

     

     

    さて、今回的となるイノシシ君(性別不明?)を、おもむろに設置します。着色した硬質ウレタンを型に充填して形成された動物然とした的ですが、少し離れると本物のような佇まいです。的なので得点帯のようなものがあります。このような得点帯を見ると俄然スイッチが入るのがターゲットアーチェリーの選手。イノシシ君に当たれば良かったハズが、皆で競って誰が先に小さな円を射抜くかの勝負へと変わっていきました(笑)

     

     

    まずは同じ距離の的でフリープラクティスをして、納得いくまでサイト合わせを行います(笑) そして1人ずつイノシシ君めがけて1射します。イノシシ君に当たるたびに歓声が上がります。なかなか面白いですね。寒さを忘れて盛り上がりました。

     

     

    1射して的中状態を確認して、2射してイノシシ君の回収です。皆さん撮影に余念がありません。的紙よりも当たるという方が何人かいらして面白いですね。私は白内障なのでイノシシ君の身体の濃淡がよく識別できないのもあって、30m先のイノシシ君の身体の得点帯の円が見えず、サイトピンをどこに合わせたらいいかよくわからない状態で射ってました。レッスン受講生の皆さんは私が普段的紙の中心を射抜くのを見ているので、イノシシ君の得点帯の中心をイッパツで射抜くと思ってたようで、どうやら失望させてしまったようでした。的紙の10点と同じサイズの黄色の円をペイントすれば、私もイノシシ君によく当たるかも知れません(笑)私よりもレッスン受講生の皆さんのほうがよっぽど良く当たってたように思います。

     

     

    イノシシ君と「捕ったど〜」をされてたので、私も撮影していただきました。イノシシ君、すでに冷たくなっています。いや、射つ前から冷たかったか(笑) 動かない的なのでこの小ぶりなイノシシ君のサイズなら当たると思うのですが、野生のイノシシが自分に向かって突進してきたとしたらと思うと恐ろしいです。

     

    昔の人は弓矢で狩りをしていたと思うと凄いですね。普段は的紙しか射たないターゲットアーチェリーの軟弱な精神とは、何か違うものがあるかも知れません。気合、根性、勇気、何でしょう?失敗したら自分が命を奪われるかも知れないという、真剣勝負かも知れません。自分が放つその1本の矢を、完璧なまでに正確に発射させることができる自信があるかということなのでしょう。

     

     

    まぁ、そんな深いことを考える必要もありませんが、皆さん思い思いにイノシシ狩りを楽しんで下さってました。イノシシ君は女性にも人気でした♪ 何回で中心の円を射抜いたかなど、30mでXを射抜くよりも難しいことにチャレンジしたりと、私が思っていた以上に盛り上がりました。

     

     

    イノシシ君は硬質ウレタンですが、女子中学生の弱いポンドでも跳ね返ることなく刺さりました。強いポンドの矢でもそれほど深く突き刺さることもなく、1本も貫通しませんでした。全員で矢ぶすまにしたら半日で壊れてしまうやろうと思ってたのですが、こうしたイベントを数10回程度できそうなほど丈夫な3-Dターゲットですね。両面とも的として使えますので、向きを変えればかなり長く使うことができそうです。

     

    このイノシシ君はイタリアの SRT TARGETS の製品です。イタリア製なので結構な値段がして日本までの送料がとても高いのですが、人数集めてみんなで出し合えば面白いイベントを開催することができますね。様々な動物のラインナップがありますので、メーカーのホームページをご覧下さい。通常販売する予定はありませんが、必要であれば取り寄せますのでご相談下さい。