専門家から正しい身体の使い方を学ぼう

2018.10.14 Sunday

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    昨日はけいはんな地域でのスポーツ医療チームのレッスンでした。朝は肌寒いほどでしたが、最高気温は21度と絶好のスポーツ日和でした。レッスン会場では親子農業体験収穫祭をやっていて、とても賑やかな雰囲気の中でアーチェリーを楽しむことができました。

     

     

    クイーバーの中には新製品の超高速カーボン矢スカイロンを携えています。レッスンの合間に何度か実射して感触を確かめようと思って、クイーバーの中には12本の矢を入れてました。しかしものの数射で極細の高速矢の扱い方が分かりましたので、その分指導に時間を割くことができました。

     

     

    午前中は講座室の中で一人一人の身体の状態を、スポーツ医療チームによって時間をかけて入念にチェックしました。良好な状態の人には更に優れた状態へとコンディショニングを行い、仕事や日常生活によって身体に見受けられる何らかの点を抱えた人にはその原因を探り出し、最高の状態でスポーツ指導を受けることができるためのアスリートとして理想的な身体を養います。

     

    午後からは屋外で実射を伴うレッスンです。肩甲骨を下制した状態で引き寄せる動きのメカニズムは同じなのですが、トレーニングの状態や筋肉の付き方のバランス、それに作用させる順番などは誰もが同じ状態というワケではありません。同じことを学んできても脳→神経→筋肉への指令のメカニズムや各部へのオペレーションの仕組みが個別に異なるからです。

     

    そのため肩甲骨の安定と上腕骨の動きのための意識のポイントがどこにあるのかを、スポーツ医療チームによって実際に調べてもらいます。午前の触診の状態を鑑みて、射の安定と実際のグルーピングのサイズの変化を調べることでその人の最良のポジションを特定します。そして筋力と筋持久力の状態に合わせてトレーニング指導が加わります。力を加えなければならない部分や、力を抜かなければならない部分などが詳細に調べ上げられ、身体の状態を理想的に仕上げていきます。

     

     

    そうして骨格と筋肉の動きを理想的な状態にしていくと、当てようとしなくても自然に当たるようになっていきます。するとレッスン受講生の方はロビンフッド(継ぎ矢)です。1射目をゴールドに的中させて、2射目で継ぎ矢です。これは見ていた私たちもビックリしました。かつて継ぎ矢を量産しましたし、何kgのノックを消費してきたかわかりませんが、2射目で継ぎ矢は私も経験がありません。私を追い越すのは時間の問題でしょう。本当に素晴らしいですね。

     

    骨格のポジションと正しい身体の使い方のデモンストレーションのために、全員の前で実射をすることになりました。肩甲骨を制御するメカニズムと上腕骨を使うための筋肉の使われ方を、その動きを見ながら海江田先生が解説します。「○○さんはここの部分に注意をしながら」「○○さんはこんな感じで円を描くように意識して」などと、一人一人の状態にピンポイントで指導を行います。全員に一律の指導などほとんど意味がありません。動きだけを見せて「こうしろ」と言っても、それだけでは誰もできるようにならないからです。

     

     

    デモンストレーションの3射で30金です。矢が細いのでどこに的中しているのか分かりませんでしたが、的まで行ってみると30金でした。実射の練習など一切してませんが、まるで当たり前のように当たります。今では私が射つのはレッスンの最中にデモンストレーションを行う必要がある時だけです。正しい身体の使い方を解説していただいてる時に正確な射を披露してますので、矢はサイトに装着したファイバーオプティックのドットを覗いた先に正確に的中するということなのです。

     

    シャフトはスカイロン3.2の最廉価グレードの矢(パフォーマ)です。はっきり言ってこれで十分。001の真直精度の矢なんて、何を使っても黄色を外さないレベルになってからでイイのです。射手の精度を高めるために必要な、本当に正しい努力の方法を学び、それを完全に自分のものとして会得することが大切です。機材だけは超一流でも、身体が二流や三流では、永遠に的外れのままなのです。間もなくオフシーズンに突入しますが、自分がどうなりたいのかを決めて行動することが大切です。

     

    スカイロンに関してはハイスピードカーボン矢にありがちなアクションに対する過剰なレスポンスが少なく、とても扱いやすい部類に入ります。長距離でのサイト高さ稼ぎがフォームへの悪影響を最小限に留めてくれるでしょう。取り掛けとリリースがマズイ人が使わないほうがいいのはカーボン矢全体に言えることですので、基本的なテクニックは初心者のうちにマスターしておいて下さい。後に直すのは本当に大変で、自分では直せなくなる場合がほとんどです。

     

     

    レッスン終了間際に、親子農業体験収穫祭を主催の方から焼き芋を頂戴しました。本当にありがとうございます。スポーツの秋ですが食欲の秋。美味しくいただきました♪

     

     

    アーチェリーに必要なのは気合でも根性でもなく、リラックスです。アーチェリーほどアスリートレベルが低く、大して力も使わず、誰もが簡単に上手くなるスポーツは他にありません。上手くならないのは取り組み方に根本的な誤りがあるからに他なりません。どんなスポーツでも我流では芸が知れてます。

     

    どれだけ練習しても上手くならないのは、使ってはいけない筋肉を緊張させて、骨格各部を誤った位置に誘導しまっているからです。気合を入れたり渇を入れたりすれば当たるようになるのであれば、誰も困ったことにはなりません。2つとない自分の身体をアスリートとして最高の状態にするために、スポーツ医療チームの指導を受けることが大切です。