不必要に高額なアーチェリーケースを買わされないために

2015.06.07 Sunday

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    ■アローケース 売り切れ続出

    レベルアップに応じて少しずつ道具をそろえ始めた方のなかで、ご要望がある方のためにアローケースを作っています。作ると言っても、近所の○イソーで200円で売っている書類ケースに、スポンジを切って入れるだけの総額250円程度の矢入れです。



    作り方は、いたって簡単です。これとまったく同じものがアーチェリー専用品として高く売られてましたので、こんなバカな話はありません。詳細は過去の記事 アローケース(矢入れ)の製作 をご覧ください。

    ■絶対に必要なものではないが、必ず買わされるのがアーチェリーケース

    アーチェリーの弓具は、多くの方が考えているほど神経質で繊細なものではありません。機材を使うスポーツですが、それらの機材はしょせんは弓矢です。普通に持ち運びをする分には、事故にでも遭わないかぎりは壊れるようなものではありません。というよりも、高額で高性能で取り扱いに細心の注意を払わなければならないようなシロモノを、上級者でもない素人同然の人が扱うべきではないと言った方が正しいでしょうか?いずれにしても、良心的でないショップにダマされている事に気づいたほうがいいでしょうね。

    矢のシャフトには羽根を接着してますので、その羽根の部分が保護されていれば問題はありません。ですから矢さえ何らかの方法で保護することができれば大丈夫です。他の弓具は、それほど過剰に神経質に扱う事もありません。本当に守るべき部分が守られていればいいのです。

    ひとつ断っておきますが、アーチェリーケースはアーチェリーをする人が必ず買わなければならないような、必須の道具ではありません。本当に必要な人は、飛行機を使って海外遠征をするような一部の特別な上級者や、保安の都合上やむを得ない理由などで、必ずハードケースで施錠しなければならないような制約がある場合だけです。それなのに、ショップに行けば必ずといっていいほど、高額なハードケースを買わされます。

    本来必要でない人であっても、全員の客単価を上げようと必死なのはわかりますが、買わされているひとりひとりの状況を鑑みると、あまりにもヒドイと思わざるを得ない場合が多いですね。総額6万程度の弓具を収納するために、3万円前後のケースを買わされているのを、異常と思わない世の中が不思議でたまりません。すべての人が、本当にこれほど高価な道具箱が必要でしょうか?本当に必要に迫られて購入しているのでしょうか?ショップから勧められたから、または見積もりに書かれてたから買ったのではありませんか?

    ■入れば何でもOK!

    アーチェリーケースを買わない場合はどうしたらいい?といった質問も多いですね。まずは矢は上記のようなアローケースに収納すれば、他の弓具はスポーツバッグや、大き目のリュックサックで十分です。スポーツ店の山岳用品コーナーで展示しているラインナップの中からでも、テニスやバドミントン用のバッグやトロリーバッグでも、数千円という安さでも使えるものはたくさんあります。ハンドルやリムなどが入りそうなものをすでにお持ちであれば、単なる道具入れにわざわざお金を出して買う必要もありません。



    こんなバッグ、いくらでもお持ちでしょう。旅行用のバッグでもスポーツバッグでも、何でもいいのです。アーチェリー専用品は総じて、異常に高い価格が設定されているので気をつけなければなりません。良心的でないショップの口車に乗せられてしまうと、何万円も損します。高額なハードケースに何十万円もする高額な弓具を、悦に入って振り回すだけの万年中級者になってしまうよりも、その浮いた何万円かを使って自分の身体へ投資したほうが、よほど上達へ近づくというものです。

    弓具やサイト・スタビライザーなどの補器類を袋に入れてバッグに収め、そこに矢を収納したアローケースを放り込むだけです。このバッグであれば、27インチの矢を収納したアローケースが、この古いバッグの中に丸ごと入ります。長い矢を使う人でも、問題はありません。バッグのファスナーを少しあけて、アローケースが少し飛び出すような格好でも収納と持ち運びに何ら影響はありません。



    ポータブルラゲッジキャリーという、キャスター付きのハンドキャリーがホームセンターで安く売られています。2000円も出せば、かなりいいものが手に入ります。これは1000円くらいで買ったものですが、20年以上使えています。アーチェリーケースのローラーとして使われているローラーブレード用のキャスターを地面に転がすと、周囲の人の注目を集めるほどゴロゴロと音を立てますが、これはとても静粛性に優れています。もちろん自立させることもできます。アーチェリーケースのように、立てかけた際の不安定さもありませんので、電車の中で倒れる心配もありません。



    何よりも便利なのは、アーチェリー用品以外に着替えやタオル、飲み物や食料などを、ひとつに詰め込むことができる事です。アーチェリー専用のハードケースを買ってしまうと、ケースの形に合わないものを、何ひとつ入れることができません。もともとがスポーツバッグなので、肩にかけたり手に持ったりすることができます。バッグなのでハードケースと違って本体そのものが軽いので、駅の長い階段での持ち運びも楽チンです。

    ハンドキャリー自体を取り外してバッグに収納することもできますので、電車の網棚や新幹線の棚で、不必要に他の人のスペースを侵害することもないのです。



    ちなみに、この状態のバッグを自宅の2階からアスファルトの地面に放り投げましたが、ハンドルもリムもサイトも、スタビライザーも矢にも異常はありませんでした。あらゆる衝撃に耐えるとは思いませんし、すべての状況を保障するものではありませんが、アーチェリーの弓具は芸術品でも骨董品でもありません。バカラのグラスのように丁寧に扱うものではありません。多くの人が異常なまでに弓具に対して神経質になりすぎていると思います。

    飛行機を使って遠征するのでなければ、これで十分です。アーチェリー専用のハードケースなんて、全国大会に出場するために、飛行機を使わなければ移動ができない事がわかってからでイイのですよ。

    私はかつて現役時代に年間数十回もの遠征を繰り返してましたが、アーチェリーケースほど不便な道具箱はないと痛感しています。アーチェリーケースが入るコインロッカーなんてほとんどありませんし、荷物一時預かり所でも断られた経験がありますよ。4人でタクシーに乗ってつま恋から駅までタクシーに乗ろうとしたら、後部座席の3人はヒザの上にケースと荷物を乗せた、まるで昔の囚人への拷問さながらの格好で耐えなければなりませんでしたよ。アーチェリー用のハードケースの、どこが便利なものですか。

    アーチェリー用の高価なハードケースが便利だと言うならば、それこそ経験不足もいいところだと思います。良心的でないショップが飛行機で遠征する可能性もないあなたにハードケースを勧めるのは、あなたの顔がお金にしか見えてない証拠ですよ。

    ■番外編

    アーチェリーケースは、ハードケースもソフトケースも、あんなに高いアーチェリー専用品を買う必要はありません。一般的なリュックサックでも、ファスナーを閉じたときにファスナーが開いてしまわないように少し工夫をするだけでいいのです。



    私は一昨年にヒザの手術を受けるまで、ロードバイクで年間2万5000キロ以上を走ってました。カゴのないスポーツサイクルで移動をする人のために、ロードバイクでアーチェリーを運ぶための方法を少し紹介します。

    これは普段から使っているリュックサックです。もちろんアーチェリー専用品ではありません。スポーツサイクル専用でもない、何の変哲もない普通のリュックサックです。弓具一式をリュックに入れて、開口部を両側からファスナーを閉めたら、それが開かないようにファスナーのつまみの穴の両側をヒモで結びます。

    矢はゴム羽根を貼ったカーボン矢なので、羽根の耐久性はバツグンです。ガッシリと束ねても羽根が折れたり取れたりすることもありません。それほど扱いに慎重になる必要もない矢であれば、アローケースなどには入れずに輪ゴムで束ねます。束ねる際は羽根に強いストレスが加わらないように、シャフトのポイント付近にしてください。スピンウィングなどのフィルムヴェインを装着している場合は、アローケースに入れた方が無難です。というよりも、高得点を出せる上級者以外は、扱いが繊細なフィルムヴェインなど、まったく必要ありませんけどね(笑)

    ハードケースでもソフトケースでも、アーチェリー専用品は大きすぎてヘルメットの後頭部に干渉するので、とてもロードバイクで走ることはできません。しかしこれは普通サイズのリュックなので、前傾姿勢で背負っても特に問題もなく運ぶことができます。

    このリュックサックには、これらの弓具一式と、スニーカーと着替えにタオル(サイクルジャージ・レーサーパンツからアーチェリーのユニホームへの着替え。ロードバイク用のシューズからスニーカーへのはきかえが必要になります)、補給用の食料が入っています。補給用の水分はロードバイクのドリンクホルダーに装着してますので、リュックにすら入れる必要がありません。別にロードバイクではなくても、ママチャリでも徒歩でも電車でもバスでも、アーチェリー用品一式をリュックサックに入れて普通に通学(通勤)することができます。これの何が不十分だというのでしょうか。

    皆さんの想像以上に多くの荷物が入りますよ。アーチェリー用品一式を入れたリュックの中に、ノートパソコンとお弁当も一緒に入ります。学生であれば、勉強道具も一緒に入れることができるでしょう。アーチェリーケースの中に、ノートパソコンやお弁当を入れて、自転車に乗って背負うことなど不可能に近いです。

    アーチェリー専用のハードケースは多くの場合、単に移動の足かせにしかなってないと思いますよ。あなたの機動力を奪うその異常に高価な道具箱、本当に必要ですか?

    だいたい、アーチェリーケースを買うのが当然という風潮になっているから、しょっちゅう駅まで車を出して送り迎えをしないといけなくなるんですよ(笑) 自分で背負えるようにしたら、家にあるママチャリに乗って駅まで自分で往復するようになりますよ。雨がふったら、傘をさして自分の足で駅まで往復したらいいんです。急ぎたいなら、走ればいいんです。

    そもそもアーチェリーケースなんて買ってしまうから、いつまでたっても足腰が強くならないんじゃないですか?アーチェリーはお遊戯じゃなくて、れっきとしたスポーツですよ。アーチェリーの愛好者でなくて、競技会に出場する選手であればアスリートでしょう?単に射つだけ?本当にそれで上手くなると信じているのですか?あなたは1日で何万歩、歩いてますか?毎日何分のランニングをしてますか?休憩時間にはどんなことをしていますか?心肺機能が低いままでは、どんなトレーニングをしてもムダなんですよ。荷物ぜんぶ背負ってひと駅手前で降りるような努力もせずに「いつか全国大会に出たい」なんて思っていても、どうせ夢のままで終わるのがオチですからね♪

    スポーツ医療チームによる アーチェリー実射の検証

    2015.05.13 Wednesday

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      先月のスポーツ医療チームのトレーニングでは初心者から上級者まで、アーチェリーを行う人間が正しく骨格を作用させて正確に発射しているかどうかを検証しました。今回は腕と腰に加速度計を装着して重心位置の移動の推移と、ストリングを保持してリリースするまでの間に何が行なわれているかを洗い出しました。



      スーパースローモーションや、静止画のコマを連続してチェックしても、実はほとんど何も知ることができません。しかし加速度計のデータは数値で的確に、どの方向にどう力が加わっているかがわかります。

      まだごく一部しか見てないのですが、引き手の手首に装着した加速度計のデータが非常にユニークです。他でアーチェリーを始めた経験者の全員がそろって、クリッカー位置での引き込みの際に、ものすごく複雑な身体の動きをしているのがわかります。おまけに、クリッカー位置を迎えた直後の指先からストリングを放とうとする際に、身体全体がゆるみ弛緩の射になっていることもわかります。

      さらに興味深いのは発射されて弛緩したあとに、やや時間をおいてからスライディングリリースの動作に入ろうとする、まったく意味のない発射直後の2系統の動作を行なってしまっていることです。これはストリングを放ったあとに、身体の中で保持されていた力が解放されることによる引き手のスライディングではなく、リリースという動作が終わったあとにわざわざ付け加えた、発射の動作に一切の関連を持たない別の動きを行なっているということもわかります。

      この後付けの動作は単に自分の射を修飾しているにすぎず、ストリングを放つまでの間の、間違った身体の使い方を直せているわけではありません。自分の射の欠点やフォームを見た目だけでチェックしてもらっても、それが自分の正確な発射につながるような事は、ほとんどないと言ってもいいでしょう。大切なことは、正しい骨格のポジションと、正しいドローイングのアプローチを最初に学ぶことに尽きます。

      とても書き切れないのでほどほどにしておきますが、腰に装着した加速度計のデータも様々な動作を暴いてくれます。身体の前後左右の筋力のバランスが悪いことで、どんなことが起きているのか。どの部分の柔軟性がとぼしい事で、そのような動きになってしまうのか。下半身の筋力を正しく使えてない事で、こんな事になってしまっている。などなど・・・

      今回来てくださった4人のスポーツ理学療法士の先生からさらに詳しく解析していただいて、参加者全員の個別の状態に合わせたリハビリとトレーニングのメニューを実行していきます。そしてそのレッスンの成果を何度か検証しながら、上達のステップを駆け上がります。回を重ねていくのが楽しくなりますね♪
       

      ラクに早く上達したい人のためのアーチェリー選び その2

      2015.03.02 Monday

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        アーチェリーを本当に上手くなりたいのであれば、上級者になるまでは反応がマイルドな弓具を、弱いものから扱うことが大切です。しかしアーチェリーは驚くほど高いモデルから、大丈夫かと心配になるくらい安いモデルがあり、どれを選んだらいいか判断できない人が多いです。

        それでは今回は、初心者レッスンを受講してきた人がレベルアップを目指すときに、どのような弓具を選んだらいいかを紹介します。

        ■扱いやすい弓具は、こんなにも安い



        これは、初心者が購入する最初の1セットとして理想的です。たまには競技にも出てみたいし、上達してもソコソコ当たる弓具が欲しい、という人にはピッタリです。ここに写っている総額で4万円以内です。



        これらの弓具は性能に問題がないどころか、当たらない理由はどこにも見当たりません。これで十分です。70m36射で300点を出すのがやっと(50m・30mの72射で630点程度)という中級以下の選手には、道具の価格や性能の高さが的中に良い影響を及ぼすことなどありません。当たらないのは弓のせいではなく、機材のスペックを引き出すことができない自分に問題があると考え、本当に正しいことを学びに行きましょう。

        ■急がば回れ

        自分が引ける強さを周囲がスゴイと評価してくれたところで、本当に扱いこなせているのであれば、あなたの矢はすべてゴールドに吸い込まれていき、得点としてあなたを評価しているはずです。

        大きな勘違いをしている人が多いように見受けられますが、アーチェリーはリムの表示ポンドや実質ポンドを競うチカラ比べではありません。それなのに中級者は40ポンド程度の高ポンドを引きたがり、初心者には30ポンドを越えるリムを買わせる傾向が強くて危険です。

        弓具のステップアップを急ぐことは、身体の各部が悲鳴を上げて、故障のドロ沼に転落します。アーチェリーは、疲れや痛みに耐え抜くようなガマン大会ではありません。身体に負担を強いる状態をみんなで作ってしまうと、身体を壊すために練習することになります。

        リムは必ず段階的にポンドアップをしなければなりません。そのためレッスンでは最初の頃は、10ポンドに満たないような引きの弱いリムから始めます(最初は引く練習は、ほんの少ししか行いません)。自分のハンドルを買う段階にきたら弱いリムを借りて、長い年月をかけて段階的にステップアップしていきます。ステップアップに必要なリムを、すべて自分で買い揃える人もいますが、最初からいきなり25万円とか、15万円などの異常なまでの高級品を買わされる事に比べれば大幅に安く済みますし、身体に負担をかけずにレベルアップしていくことができるのです。



        上手くなるまでに4セットのリムを購入するとしても、最初の3セットは、グラスリムを購入します。グラスリムは1セット1万円くらいなので、ステップアップのために買い続けても、3セット買っても3万円もしません。1セット目は20ポンド程度を数ヶ月〜半年程度、2セット目は26ポンド程度を半年程度、3セット目は32ポンドを半年程度というような感じで、ひとりひとりの状態に合わせて、じっくり時間をかけて少しずつ上げていきます。

        身体各部のポジションが決まっておらず、射に必要な正しい身体の使い方をマスターしてない人に、最初からいきなり30ポンドを超えるようなカーボンリムを引かせるのは、愚の骨頂とも言えます。負荷を感じない強度で基礎をマスターし、基礎体力(心肺機能・筋持久力・パワー)を時間をかけて少しずつ高めていきながら、リムの強さを少しずつ上げていかなければ、確実に破綻をきたします。

        初心者が最初にフルセットを揃えてしまうことは、レベルアップの妨げにしかなりません。多くの人がショップが勧めるがままに、不必要に高額なモデルを買い、それがレベルアップを妨げています。たとえお金が余ってて使い道に困っているような人であっても、自分が上達するまでは高性能な製品を買ってはいけないのです。



        これがソコソコ当たると書きましたが、総額4万円の弓具でも70mの的のゴールド(中心の黄色)に正確に当たります。70mで300点アップします。30mであれば340点以上出ます。以前にも紹介しましたが、センターロッド1本の状態で公認試合に臨み、70mの後半に300点アップして入賞しています。試合中にゴールドの中で、他の選手の矢に継ぎ矢をしました。

        高校生や中学生までもが総額25万円もする高額な弓具を買わされてますが、ほとんどの選手がちゃんと当てることができていない状態です。それはステップアップの順番が完全に狂っているからです。全国大会で一桁台に入るようなレベルの選手でもないかぎり、機材に突出した性能は必要ありません。扱いやすい性能ですらキッチリ使いきれないのであれば、高額な製品を使っても当たるようにはなりません。

        最初に30ポンドを超えるようなリムを買わされてるから、ほとんどの人がストリングへの取りかけをマスターできないのです。いきなり30ポンドのようなリムを使わせてしまうから、リリース(発射)の瞬間に体軸がブレる射ち方しかできなくなるのです。そのダメな方法をどれだけ繰り返したところで、当たるようにはなりません。「引ける」と「扱える」という言葉は、アーチェリーにおいて同義語ではありません。

        弓具も練習方法も、すべて正しい順序があるにも関わらず、その最も大切なものを大幅に割愛してしまうから、上手くならないのです。つかんだストリングを腕力で引っぱって顔まで持っていき、上体をのけ反らして必死の形相で射っているようでは、高性能な機材も高ポンドの強いリムも使いこなせるようになりません。

        アーチェリーというスポーツは機材に目をうばわれがちですが、本当に大切なのは道具ではなく自分の身体です。自分の身体をつくることや、スポーツを取り組む事に対して本来必要な事に時間とお金をかけることが大切です。

        繰り返しますが、「急がば回れ」 スポーツが心地よい季節になってきましたが、ステップアップを焦らず、引きの弱いリムで技術を修得していきましょう。

        アローケース(矢入れ)の製作

        2015.02.10 Tuesday

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          3〜4万円あれば、70mの的の中心を射抜く道具を一式そろえることができるのですが、これからアーチェリーを始めたいという初心者が3万円もするアーチェリーケースを買わされている、という困った業界です・・・(苦笑)

          アーチェリーケースを何か特別なものと勘違いしている人が多いですが、しょせんは道具箱です。道具が安全に収納できて、持ち運びができれば、バッグでもリュックでも、何でもいいのです。羽根を貼った矢は、アローケースに入れてバッグに収めておけば大丈夫です。アローケースやアローチューブも売られてますが、矢入れとしてアーチェリー用に販売されているものの多くは、書類ケースやプラスチックのチューブを流用したものにすぎません。・・・ということで、ものすごく安く(笑)、とってもカンタンに作れてしまいます♪

          そこで今回は、アーチェリーケースを買わない人のために、矢を保管または持ち運ぶために必要なアローケースの作り方を紹介します。



          この大型の書類ケースはポスター用などとして、100円ショップなどに置いています。これは1本200円のもので、全長を段階的に変えることができる上に、ショルダーストラップで肩にかけることができるので便利です♪



          これは某社がアローケースとして7〜8倍くらいのネダンで販売している製品と、まったく同じモノです。タブ革のコードバンもそうですが、アーチェリー用品のネダンは、本当におかしいと思います(笑)



          矢仕切りの素材は、ダンボールや厚紙など、素材は何でもいいと思います。今回は手元にあったスポンジを使います。自分用のものを作るのであれば、スポンジは廃材利用で十分です。ケースの内径に合わせて円く切ったスポンジに、7mmの穴あけポンチで叩いて穴をあけます。今回は1ダース分12個の穴をあけましたが、中心にセンターロッド用の大きな穴をあけて、同心円状に9個の穴をあけたこともあります。

          1ダースという数字にとらわれずに、使い勝手を重視して9個でも6個でも、自分の好きなだけの数の穴をあけて、自分好みのものを作ってみましょう。ただし、欲張って12本を越える本数の矢を収納するのはオススメできません(笑) それをチューブの中に押し込んだら完成です♪



          仕上がりの美しさを気にするのであれば、10mm厚の硬質スポンジで矢仕切りを作ります。これは20cm×20cmのもので、1枚200円くらいで売っています。これ1枚で、アローケース4本分を作ることができます。



          スポンジを中に押し込むと、アーチェリー専用品として販売しているものと変わらない出来ばえになります。矢を入れたら中のスポンジは見えなくなりますので、スポンジは廃材利用でも何の問題もありません。太い矢を入れる場合は、スポンジの穴にカッターナイフで十字に切れ込みを入れるだけでOKです。矢の出し入れでスポンジが動いてしまう場合は、両面テープなどで固定することもできます。仕切り用のスポンジに羽根が当たらない位置で固定してください。



          カーボンの矢を入れると、こんな感じです。穴をあけた矢仕切りを入れてるので、羽根同士がぶつかり合うことなく、安全に収納することができます。シャフトに120グレインを超えるようなヘビーウェイトのポイントを装着している場合は、筒の底にスポンジやクッションを押し込んでおけば、中で矢がジャラジャラすることもありません。



          4インチの鳥羽根や、インドア練習用の大型のゴム羽根を装着しているアルミ矢も、こんな感じで入ります。穴の位置や羽根のサイズなど、個々の事情を必ずしも約束できるものではありません。そのため太いアルミ矢で、鳥羽根のような大型の羽根を貼り付けるような場合は、12本ではなく9本用として使ったほうがいいでしょう。



          「書類以外にも長いものはおまかせ」と書かれています。107cmまで長さを段階的に変えることができるので、42インチまでの長さの矢を収納できます。私が使っているカーボンシャフトはノーカットで32インチです。最長に合わせてみると32インチのシャフトが、こんなに短く見えます。アーチェリーケースに入り切らない長さの矢も入れることができるのです。

          アローケース1個あたり200〜250円くらいです。10ダース分10個を作ったら、2500円もしませんよ。数万円もするアーチェリー専用のハードケースが必要なのは、飛行機を使って遠征の回数を多くこなすような上級者や、保管の問題上やむを得ないような、一部の人だけのはずなんですけどねぇ・・・

          アーチェリーは他のスポーツに比べても、それほどお金がかかるスポーツではありません。何でもかんでも、お金をかければイイというものでもありません。ムダにお金を使わせたがる人たちの口車には乗らずに、今の自分に本当に必要なものだけを少しずつ揃えていきたいですね。

           

          スポーツ医療チームの個別レッスン

          2015.01.04 Sunday

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            今日はスポーツ医療チームから、おふたりのスポーツ理学療法士の先生をお迎えして、アーチェリー初心者のレッスンを行いました。



            アーチェリーの基礎を学ぶ上で必要な正しい身体の使い方と、正しいフォームを獲得するための身体各部のポジションを、骨格と筋肉の専門家であるスポーツ理学療法士の先生方と一緒になって、ひとりひとりに合わせて的確なものにしていきます。



            スポーツ理学療法士の先生から、射の動作へのアプローチと骨格のポジションチェック、ドローイングの際の肩甲骨の使い方を学んでいます。肩甲骨周辺の動きの固さを指摘されている選手は、さらに効果的なストレッチとトレーニングのレクチャーを受けていました。



            アーチェリーは弓の力を自分の力で引く点に意識を置きすぎて、遠くの距離を射つために筋力アップを考える人が多いです。しかし本当に必要なのは自分の身体を自分の思い通りに動かすことができるかどうかという点になります。肩甲骨の動作が的確でないと、弓の力を骨格で支える位置まで到達することができないので、身体への負担が最も少ないポジションへと誘導していきます。

            レベルアップしていくにつれ、少しずつ改善が必要な点が出てくるのですが、肩の動きの原因が下腿にあったり、押し手の手首に力が入る原因が肩にあったりと、状態は各自によって実に様々です。まだケガや病気ともいえない状態を、本人がその部分に痛みを感じる前に察知して、故障を未然に防ぐことがスポーツ指導において最も大切な事なのです。



            冬は寒さが厳しい場所で練習をされている人も多いですが、よほどのトップレベルの選手でもないかぎり、単に射つだけで何のケアもしていません。ですから、寒さが故障を抱える原因になる事が多いです。寒さが厳しいときや、寒風に吹きさらされる環境にある場合は無理して屋外で練習するのは避け、リハビリとトレーニングに重点をおいて、身体のパフォーマンスを高めて春に備えましょう♪