アーチェリー上達の近道 スポーツ科学トレーニング

2016.03.14 Monday

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    アーチェリーは実に面白いスポーツです。正しい指導さえ受けていれば、老若男女問わず、誰でも簡単に上手くなることができるからです。

    ■必死に練習しているのに どうして上手くなれないのか

    上手くなれないのは、教えるひとが教わる人に適切な指導を行えないのが最大の理由です。指導者からの指導を受けることなく、インターネットや書籍などで調べたことを取り組んでいる我流であれば、なおさらです。

    アーチェリーは、多くの練習量を積み重ねていけば、誰でも上手くなれるワケではありません。ひたすら実射を繰り返して上手くなれるのであれば、練習量が多ければ誰でも上級者になれているハズなのです。中には過酷な練習量で上達したような人もいますが、そんな人は痛みを感じる部分があったり、肩や腰や手首など、身体のどこかに故障を抱えているものです。身体が変形してしまっていたり、骨格や、筋肉の左右のバランスが完全に崩れてしまっている人が多いです。これはアーチェリーの競技特性でも何でもありません。取り組み方が正しくないのです。

    どんな正しくない射ち方であっても、毎回同じ射ち方をすれば同じ場所に的中するなどと言ってる人がいますが、それがもしも本当であれば、とっくの昔に高得点を叩き出しているハズなのです。そんなことができるなら、ぜひ私たちの前でやってみせて下さい(笑) どうしてそんなことができるのかを、特殊な研究材料としてスポーツ医療チームと科学的に解析させていただきますよ。

    ■願おうが祈ろうが信じようが 正しくなければ当たらないのがアーチェリー

    けいはんなアーチェリーでは、故障を未然に防ぎながらムダなく合理的に上達していくために、世界最高クラスのスポーツ医療チームと一体となったレッスンを行なっています。スポーツ整形のドクター・スポーツ理学療法士・スポーツ薬剤師・スポーツ栄養士から的確なアドバイスを受け、2つとして同じものがない一人一人の身体で最高のパフォーマンスを発揮させるためにメディカルチェックの診察を受け、個別のプログラムを組んでレッスンを行なっております。

    そこでは一人一人が脳や神経と筋肉や骨格に関わる神経伝達系のリハビリを取り組むことで使える身体を作り、ストレッチ・トレーニングを行ない、常にコンディショニングを行なうことでアスリートとしてバランスの良い優れた脳と肉体を作り上げています。

    すべて最先端のスポーツ科学に基づいて行なっておりますので、オーバーワークになる心配は一切ありません。日本人気質的な、しんどいことを必死に頑張るという人一倍的な盲目的なものや、その人に本当に合っているかどうかもわからないようなムダなトレーニングや、ムダな回数を課してしまうようなことがありません。ワザを盗めとか、見て覚えろとか、やってるうちにできるようになるなどのような、乱暴なものは一切ないので安心して取り組むことができます。

    ご自身が感じる身体の状態もさることながら、スポーツ理学療法士の先生方が触診で客観的に身体の状態を探っていただけるので、本人の申告の有無を問わず、身体の状態を常に最高のコンディションに整えることができます。このようにスポーツのレッスンとは、極めて合理的に行なわなければなりません。非合理的なものや一人一人の身体の状態をスポーツ医学の観点から的確に判断できないものでは、上手くなるどころか身体を壊してしまい、長く続けることができなくなるのです。

    ■スポーツ本来の取り組みを正しく行っているだけです

    スポーツとは日常のストレスを発散させることができて、スポーツに取り組むことで健康的で非日常を楽しむことができるものです。それが日常への活力へとつながり、暮らし方に新たな彩を添えるものです。にも関わらず、そのスポーツで身体を痛めてしまったり、辛く苦しいものを必死になって続けるというのであれば本末転倒です。そうなってしまわないようにするのが私たち、けいはんなアーチェリーの役割です。世界で戦うトップレベルの選手はJISSなどで高度なトレーニングや治療を受けることができるのです(何のお金を使ってJISSを建てて、誰のお金を使ってトップレベルの選手がJISSを使うことができているのか知ってますか?)が、その特別な限られたトップ選手しか最先端のスポーツ科学の恩恵をこうむることができないのが、今の日本のスポーツ界の現状です。しかし日本のスポーツ界を支えている本当の力は、トップレベルの選手だけのものではないのです。

    私たちが「けいはんなアーチェリー」として世界トップレベルのスポーツ医療チームと一体となったアーチェリー指導を行っているのは、これからアーチェリーというスポーツを取り組んでみたいという方や、初心者や中級者の方のような、本当に日本のスポーツ界の底辺を支えて下さっている方々に、最先端のスポーツ科学トレーニングを気軽に取り組んでいただきたいと願っているからです。

    トップレベルの選手が行っているテクニックに、秘儀や奥義のような特別なものなど何もありません。アーチェリーで上級者になるために必要なメソッドは、すでに解析しつくされていて、それが何をどのように取り組んでいくことで、トップレベルの選手の身体の中で起きている、魔法のようなことできるようになるかも解明されているのです。誰でもできるようになる簡単なことばかりなのですが、その手順を一つでも間違えてしまうと神経系の仕組みが正しく働かないので万年中級者になってしまいます。スポーツ医療の専門家がいないと、その手順が正しくないものになってしまい、どれだけ練習を重ねても大して上手くならないという状況に陥ってしまうのです。教えてくれる人がいれば、指導者は誰でも良いというものではないのです。

    こうした本物の取り組みを最初から受けさえすれば、それこそアーチェリーのようなアスリートレベルの低いスポーツなんて、楽々に上達していくことができるのです。

    ■スポーツ医療チームのミニ合宿

    土日はスポーツ医療チームのミニ合宿でした。今回もインフルエンザで欠席された方が多かったですね。今年はB型が猛威を振るい,周囲の多くの方がインフルエンザに罹患されて大変でしたね。カゼと違ってインフルエンザは仕方のない面もありますが、なるべく規則正しい生活パターンをこころがけて、適度な運動で免疫力を高めていけるといいですね。



    長くなるので理由は書きませんが、アーチェリーが上手くなりたかったら普段から持久力走を行なわなければなりません。特に実射を行ったあとは、必ずランニングやロードバイクなどの有酸素運動を行ないます。有酸素運動であれば何でもイイのですが、練習会場の横には15%程度の斜度の坂がありますので、みんなで坂道を走ります。走れない人は歩きます。坂の斜度がキツイので、走るペースは各自に任せます。口を閉じて鼻呼吸のまま駆け上がることができるようになるのが目標です。全力疾走で心臓をバクバクさせながら貧血寸前まで追い込むようなものであってはいけません。心拍数が130を超えない程度で、ラクに走れるペースで行ないます。坂道ダッシュやインターバルトレーニングに慣れてくると、坂道を走ってもそれほど心拍も上がらず、息も上がらなくなります。坂を駆け上がったところで心拍が上がったとしても、すぐに落ち着くという状態がベストです。年齢や体重によって走るペースや設定する心拍数は異なりますので、ここでは専門的なことは書きません。



    弓を置いて持ち場を離れるときは、このようなプレートを立てかけておくといいでしょう。このプレートを立てかけておくと誰も近寄りませんし、通電しておけば大切な弓具を持ちされることもありません。いえ、冗談です(笑) 電気柵のプレートが落ちてたので、みんなで遊んでみました。実射練習の際も黙々と射つようなことはせずに、インターバルを置いて身体を休めながら楽しく練習をしています♪



    実射がメインの練習ではありませんので、インターバルを置きながら交代交代で実射を行います。実射の会場でも、実射するのは多い人で半分くらいの時間です。正確に実射できるようになるためのレクチャーと、それに関わるトレーニング用品を使ったレッスンを行なった上で、実射はそれらが正確に行なえるかどうかの最終確認となります。

    会場に宿泊される方は、夜も座学やトレーニング、それにボディーコンディショニングなどのレッスンを行います。ストレッチが天国だったのか地獄だった(笑)のかは、その人の身体の状態にもよりますが、翌日はスッキリされている場合が多いですね。

    ミニ合宿はアスリートとして理想的な食事を摂っていただくために、多くの食材を持ち込んで3食を作ります。野菜と肉の量が多くてビックリされますが、トレーニングなどの運動量や、身体づくりの目的に応じて必要な栄養素の量をコントロールしていくことが目的なのと、特にスポーツを行なう日の朝食に欠かせないビタミンと蛋白質を豊富に摂っていただくために、人によっては頑張ってしっかりと食べていただいてます。たくさん食べるのに体脂肪が減って筋肉量が増えて体重が減るという、アスリートとして理想的な合宿になります。合宿を終えると身体のキレが高まるのを感じていただけると思います♪



    泥のように眠った翌日の日曜日は、待ちに待ったスポーツ医療チームのレッスンです。

    アーチェリーの上級者が実射の際に身体の中で起きているメカニズムを、まだそれほど射ち込む練習を行なっていない初心者の頃からプラクティスとして取り込むための、脳と神経伝達系のトレーニングを行ないます。

    これらを行なうことでレッスンが進んで実射を行う頃には、発射の直前にサイレントピリオドを自在に出現させることができるようになり、心拍と心拍の合間をぬってリリースの瞬間を迎えることができるようになります。上級者だけのメカニズムだと長年思われていたようですが、それらは神経系での反射の作用として、本人の意識に上ることのないメカニズムとして会得することができるようになります。

    これができるようになって、はじめて実射の練習に量を課すようになります。多くの現場では先に実射を行わせてしまうことで上達を完全に妨げてしまっているのが残念です。



    いったん始まると本気で熱中してしまうほど、トレーニングを受けていても、それを見ていても面白いので会場は盛り上がり、笑いの渦が巻き起こります。最初の頃は身体も頭も疲れますが、慣れると身体が勝手に反応するようになります。

    アーチェリーにおけるサイレントピリオドの出現は、算数の九九や百人一首などと似たようなメカニズムで起こります。それを脳内での擬似体験と身体を連動させることでの神経の反射を積み重ねることで、簡単に会得できるようになります。一見するとアーチェリーとは関係のないような取り組みが、アーチェリーで正確に的中させるためのリラックスしたリリースと、クリッカーの音を聞いて速筋が弛緩して、矢が飛び出している最中に遅筋がワンテンポ遅れて弛緩することで骨格を正確に維持することができる神経の伝達経路を開発することができるのです。

    アーチェリーのような簡単なスポーツにも関わらず、同じ動作の繰り返しという単純な動きにも関わらず大して上手くもなれない理由は、ここにあります。実射しかしていないような人は射型やテクニックだけを気にしながら実射をひたすら繰り返してきたので、単にパブロフの犬のように、射ち続けても同じダメな条件反射を繰り返すばかりで、それが良くなっていかないという状態になってしまっているのです。

    自分ではそう思ってないかも知れませんが、同じことを続けているのでは、何かが良くなることなどありません。脳と神経のメカニズムが正しくない状態を続けていては、どれだけ頭で考えながら実射を繰り返したところで、通ってないところに神経が通うことなどないからです。だから最初にリハビリを行なわなければ何を教えても、どれだけひとりで黙々と努力しても意味がないものになります。

    結局は自分の意識に上ることがない部分を専門家の下で正しく養っておかなければ、それを後から養うのは非常に困難を極めます。難所にいちど敷設した線路を、そこに鉄道として稼動させながら再び敷設しなおすような最悪な状態に陥ってしまうからです。ですから最初から私たちのレッスンを受けて、スポーツ医療チームと一体となった最先端のスポーツ科学トレーニングを受けるべきなのです。

    しつこいほど言い続けていることですが、アーチェリーに関するスポーツ科学トレーニングに、他のスポーツや瞬発系のスポーツのように辛くて苦しいものなどありません。未就学児の小さなお子さんや、65歳以上の高齢の方が初心者としてお越しになって取り組めるようなものばかりです。それらを一人一人の身体の状態に合わせて取り組んでいきますので、気づいた頃にはビックリするような素晴らしい肉体を手に入れることができるのです。

    ですからけいはんなアーチェリーでは、女性と高齢の方、それに小さなお子様が多いです。レッスンを重ねるたびに自分の身体が優れた状態になっていくのがわかるので、続けていくのが楽しくなると仰る方が多いです♪ 今回のミニ合宿にも、関東から3名ものメンバーが参加されました。全国各地からのお問い合わせがありますし、私たちの取り組みは他のスポーツ競技団体からも注目されるようになってきました。日本のスポーツ指導の底辺の現場では、これが当たり前だと言われるような日が来るまで、この取り組みを続けようと思います。



    東先生が動画撮影でカメラを覗いている先には、海江田先生が♪

    スポーツ医療チームの先生方が実際にアーチェリーを行いながら皆さんの指導を行って下さってますので、実に幸せなアーチェリー指導組織を運営ですね。単なるアーチェリーの指導者の集団のようなものではなく、私たちは世界最高クラスのスポーツ医療チームと一体となって、様々な他のスポーツとも連携して、スポーツ科学をさらに先へと押し上げ続けていきますよ。

    この春からアーチェリーを取り組んでみたいという方のお問い合わせが増えました。少しでも多くの方にスポーツの本当の喜びを味わっていただけるように常に進化を続けてますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。

    矢は何を買ったらいいですか?

    2016.03.11 Friday

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      問い合わせフォームには、矢に関するご質問が多いです。「矢は何を買ったらいいですか?」という内容や、「ショップでは○○を勧められたのですが・・・」という内容、それに矢のグレードやスパインに関する選択やチューニングについてです。

      ■的中の真実を知っておくことが大切

      昨日のひとコマです。


      これは指導の際に行った、私のデモンストレーションです。30m6射で60点、60金のパーフェクトです。

      その内訳は、X・X・X・X・X・10 での60点です。使っている矢はシャフト1ダース3,800円の激安カーボン矢インスパイアに、初心者用のゴム羽根を貼ったものです。ハンドルは1万7,000円の初・中級者用に、安い初心者用のスタビライザーを装着。サイトはアルミサイトです。使っているタブ表皮は、1枚50円もしない牛革です(笑) 高性能な弓具や、高額なものは一切使っておりません。インスパイアはターゲットアーチェリー用として売られている最廉価版ですが、このように誰もがビックリするほど、驚異的に的中させることができるのです。

      インスパイアはもろちろんシャフトの精度は高くありませんので、矢を手のひらに乗せて矢回しをすると、震えを伝えるような矢が多いです。しかし1ダースの中から使う矢を選ばなくても、どれを使っても同じように当たります。インスパイアだろうがX10だろうが、出せる得点に変わりはありません。違うのは、矢回ししたときに大人しいか、そうでないかでしかありません。それが価格差数万円もするスペックの違いなのです(笑)

      ■矢は何を買ったらいいですか?

      矢には様々な価格帯のグレードがあり、高額なシャフトには真直精度や、重量の精度などが記されています。さて、矢は何を買ったらいいのでしょうか?

      高級価格帯のACEはシャフト1ダースで3万2000円、X10はシャフト1ダースで4万2000円もします。先端に装着するポイントのネダンも高いです。上手い下手は別にして、周囲を見渡してみると、ACEやX10だらけです。これが異常事態だと思えないのはよほどの大金持ちの方か、高ければ当たると思い込んでいるか、周囲の先輩やショップにダマされたか、弓具マニアやコレクターの、どれかに違いありません。

      矢には様々な価格帯の製品があります。中間グレードや下位グレードもありますが、積極的に使われてる様子が見られません。シャフトには製品のスペックを示す様々な数字がありますが、その数字の本当の意味を正しく理解できていればいいのですが、ショップや上級者ですらも誤って認識している人がほとんどです。

      もし本当の意味を正しく理解できていたとしても、スペックが示す精度の差の違いを実際に使ってみて判別できる人はいません。なぜなら、真直度0.001インチの精度のシャフトと0.006インチの精度のシャフトを射ち比べても、得点での差に違いが出ないからです。シャフトの精度やポイント重量0.1グレインの差なんて、人間の射がどれほど世界トップレベルの精度の高さであっても、誤差とも呼べないようなものなのです。70mで330点が出せるときに、両者での得点の違いは1点か2点あるかどうかです。時には得点が逆転することもあります。人間が射つ以上は、もはや検証できないものですが、両者にはとんでもないネダンの差があるのです。50mをシューティングマシーンで比べたときには、どちらもパーフェクトを達成してしまいました。これ以上は、言うことはありません。

      私が運営しているアーチェリー指導組織「けいはんなアーチェリー」では、誰ひとりとして高級な矢を使ってません。多くの方がインスパイアか、安いアルミ矢を使っています。よほどの上級者でもないかぎり、矢のような消耗品にムダ金をかける必要などないからです。中級者が70m600点のブルーバッジを目指すなど、そんな程度のレベルであれば、矢に精度など必要ありません。ACEやX10などの精度の高すぎる高価な矢は、70mで700点を目指すような世界トップレベルが使うものです。



      これらのシャフトは、ターゲットアーチェリー用として最も安いカーボン矢、シャフト1ダース3,800円のインスパイアです。インスパイアには精度の表記すらありません。

      ■本当に上手くなるまでは 消耗品にムダ金を使うな

      こんな精度の表記すらない、もはや備品用以下の価格帯ともいえる安いシャフトであっても、自分の射が正確でさえあれば、視認しているサイトピンの先に確実に的中させることができる性能があるのです。

      安い矢を使って当たらないのであれば、高い矢を使っても当たりません。精度が高くてネダンが異常に高い矢を使っても大して当たらないのであれば、それを勧めたショップを喜ばせるだけで、燃えないゴミに高い費用を投じただけのムダ金にしかなりません。



      いつも言ってることだが、本当に上手くなりたいのであれば、こういった安い矢を継矢で壊しまくることができるレベルに自分を高めていくしか方法はないのです。自分のレベルに見合わない弓具に背伸びをしたところで、そのレベルに及ばないのであれば、無免許運転にも等しい状態なのです。だから高い弓具を買ったところで、それを使ってどれだけ練習したところで大して上手くなれないのです。

      世の中、どちらかしかありません。何を使っても大して当たらないか、何を使っても当てることができるかです。コレクターや、高い弓具を見せびらかすような趣味の人は好きにすればイイのです。しかし競技志向の人や、本当に上手くなりたいと言う人が、高性能な機材を振り回して大して当たらないのは恥かしいのです。

      ショップが商業主義的なのは、商売だから当然なのです。なので買い手はしっかりと頭を使って弓具を選択しなければならないのです。私たちが勧めるインスパイアよりも良いものを勧められたら、インスパイアと使い比べて何点の得点差が出るかを聞いてみるといいのです。

      インスパイアはイーストンの製品なので、すべてのアーチェリーショップが扱うことができます。しかしそのショップが初心者や中級者にインスパイアを勧めないのであればきっと、「同じ60金でもインスパイアなら5本しかXに入らないが、オススメの○○を使ったら6本すべてをXに当てることができますよ」と、言ってくれるでしょうね。そこまで言うのであれば、そのショップのスタッフに実演してもらえればイイのです(笑)

      誰もやってみせることができない精度に金を注ぎ込むほど、バカらしいものはないのです。けいはんなアーチェリーでは、インスパイアやジャズなどの最廉価グレードを使って、多くの方が的の中心をズバズバ射抜いています。扱える性能を使い切ることが大切です。扱い切れない性能ほどバカらしいものはないのです。

      良心的でないショップはいかにも良心的そうなフリをする天才ですが、ショップはあなたの上達など本当は興味がないのです。本当に興味があるのは、あなたがアーチェリーにいくらまでお金をつぎ込むことができるか、どんな言い方をすれば少しでも高額なモデルを欲しくなってもらえるか、自分たちがどれだけ儲けることができるか、それだけです。だから安くても正確に的中するインスパアイアを積極的に販売していかないのです。それにテキトーな事を教えるだけで、たとえあなたが上手くならなくても一切の責任を負いません。勧められた弓具を使って上手くならないのであれば、勧めた人の責任なのです。ショップの人間が教えて上手くならないのであれば、すべては教えたショップの責任なのです。

      しかし本当に上手くなるためのレッスンを受けてさえいれば、このように何を使っても正確に当てることができるようになります。そのためには最初は購入する弓具などほとんどありませんし、揃えていく弓具にそれほどお金はかかりません。昨日これだけ当てて見せたのは、総額4万円の弓に、1本500円の矢です。これ以上の何が必要だというのですか?これほどまでに低価格で優れた製品が溢れている時代なのに、良心的でないショップにダマされてはいけません。

      機材の性能の低さを自分がカバーできるほど、自分の能力を高めていくのがスポーツとして本来の正しい姿です。扱い切れない高性能に目を向けることなく、まずは自分の能力を高めるために、自分に何を備えていかなければならないかを正しい手順で修得していくことが大切です。



      アーチェリーなんて、本当に簡単なスポーツなんです。安くて扱いやすい弓具を思いっきり使い切って、アーチェリーというスポーツを存分に楽しみましょう!この春からご入会される方がどんどん増えますので、日本ではごく一部のショップでしか扱ってもらえないインスパイアを、なるべく切らさないように多めにご用意させていただきますから、どうぞご安心下さいね♪

      知らなかったでは済まないドーピング

      2016.03.08 Tuesday

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        ニュースでビックリした人も多いのではないでしょうか。先月ドーピングについてを書いたばかりですが女子テニス、ロシアの妖精シャラポア選手のドーピング陽性のニュースは、私もビックリしました。

        世界の表舞台で戦うレベルの選手であれば、知らなかったでは済まされない問題です。世界トップクラスの選手なのでドーピングコントロールの教育を徹底的に受けてきているはずですが、ドーピングのルールと禁止薬物として加わる手順を知らなかったのでしょうか?去年から監視プログラムに追加されてた薬物です。昨年の10月には新たに禁止表入りすることが公表されていたもので、それが1月1日から新しい禁止表として有効になったものなのです。使ってた薬が禁止薬物に指定されたのは、突然の出来事ではないのです。

        追加された禁止薬物が新しい禁止表として発効されるのは1月1日からですが、前年の10月にはWADAから禁止表が公表されてるので、指導者はスポーツ薬剤師を通じて知っていたハズです。教えてもらわなくても、指導者や選手が自分で取りにいける情報です。公開してるのですから・・・。もしも知らなかったというのであれば、世界で戦うレベルであるにも関わらず、選手としての意識が低すぎるのです。知らなかったというのは、結局は自分の責任です。指導者のレベルも低いのです。そのスポーツに関する事しか教えられず、10年間も治療に使ってきた薬に関する情報が、常にどのように刷新されていくかを追いかけてこなかったからです。そこに正しく目を向けることがどれだけ大切な事かを、私たちはこれまで学んできたはずなのです。知らぬは罪なのです。

        自分が10年も使ってきた薬が監視プログラムに追加された昨年の時点で、禁止表入りを警戒しなければなりませんし、スポーツドクターと相談して代替の医薬品を探してもらい、代替の薬に身体を慣らしておかなければなりません。10月にはWADAから禁止薬物リスト入りしたことが公表されるので、その時点でただちにTUE申請を行って、事前承認を受けておかなければならない事は、ドーピング検査が行なわれるレベルの競技に出場する選手にとっては、常識なのです。それを知らないのが非常識だと思ってないから、こうしてドーピングで養成反応の騒ぎになってしまうのです。最悪は2年間の選手資格の剥奪です。良くて2ヶ月の資格停止処分です。

        もはやうっかりドーピングとは言えないのですが、選手本人・指導者・関わっている医師、それぞれが真剣にドーピングコントロールを行わないと、選手を悲しみのどん底へと突き落とします。選手であれば、自分がひとりでスポーツをやってきて、一人で勝手に強くなったのではないことくらいは理解しているハズなのです。しかしこうした不注意でドーピング騒ぎになってしまうと、この地球上にいるかぎりはWADAから追いかけられ、世界のどこでも尿サンプルの提出を求められ、頻繁に血を抜かれ続ける人生がスタートします。協賛してくれていた企業が離れていくかも知れませんし、これまで応援してくれていた人が離れていくかも知れません。自分が世界で戦うことで夢と希望を与え続けてきた大勢の人たちをガッカリさせてしまうのです。ですから、ドーピングコントロールについては、選手も指導者も常に正しい知識を備えておかなければならないのです。

        今どき信じられないようなことですが、トップレベルの選手の中にも指導者を雇わない選手がいるようですが、自分に関わるすべてを完璧に把握しておかなければなりませんので、様々な場面でつまずいて自滅していく人が多いです。 こうした大きなニュースになって、やっとわかったでしょう?スポーツと医療とは、絶対に切り離すことができない密接な関係があるのです。私は指導者として世界トップクラスを維持していきたいと思ってますので、常に多くの最先端の事を勉強し続けています。しかし指導者一人の能力には限界があると感じているので、世界最高レベルのスポーツ医療チームと一体となってアーチェリー指導組織を運営しています。私の知識と能力に限界を感じた時にはスポーツ整形のドクターやスポーツ理学療法士の先生、スポーツ薬剤師の先生と一緒になって探り、これまでの常識が非常識に覆るような発見を積み重ねて、スポーツ科学を常に刷新し続けています。

        ドーピングに関しては競技規則にも記されている通りです。選手本人に悪意があろうとなかろと、それが治療だろうが薬物の摂取だろうが、薬に関するコントロールは各スポーツの競技規則に記された規則なのです。「うっかり」が許されない世界なので、競技の世界で上を目指すのであれば、ドーピングに関する知識は自分の競技のルールと同じくらい正しく理解しておかなければならないのです。選手は競技に集中できる環境を整えなければならないので、ある程度は仕方がありませんが、指導者はそうはいきません。「指導」という文字が示す意味をよく考えたら、指導者が行なわなければならない行動は決まっています。もしもドーピングに関する知識が乏しいのであれば、今からでも遅くないので、しっかりと勉強しなさい。教えている方々から、そんな事も知らないのかと思われないように猛勉強して教える人に尽くすことができなければ、指導者としての存在価値などないに等しいのだ。

        選手であれば全国大会での上位を目指す人、指導する立場の人間であれば指導者全員が、薬とドーピングに関する知識を備えて実践していくことが、日本のスポーツのレベルを高めていくのです。ドーピングに関する適切な指導を行うことができないレベルで指導者になれてしまうのが、そもそもの間違いだったりします。指導者は選手のせいにするのではなく、選手は指導者のせいにするのではなく、スポーツを行なうのが競技者本人である以上は、規則に則って正しい取り組みを行わなければならないのです。

        ドーピングで陽性になって幸せな人生を送ることができた人なんていないのです。ひとたび陽性になれば、これまで積み重ねてきたことが、すべて台無しになるのです。ドーピング陽性がもとで、命を絶つような悲しい結末を迎える人もいるのです。何度も言うが、知らなかったでは済まされないのがドーピングです。指導者はレッスン受講生の皆さんがスポーツを通じて本当に幸せになってもらうために、心してドーピングに関する知識と情報をしっかりと備え、理想的な指導者を目指しましょう。

        けいはんなアーチェリーでは、このような悲しい事にならないように、スポーツ医療チームのスポーツ薬剤師の先生を仰ぎ、薬に関する相談やTUEでの事前申請についての相談、ドクターとの連携を行なってアーチェリー指導組織を運営しておりますので、安心してレッスンを受けて上達していただくことができます。私はこれが普通だと思っているのですが、どうやらそうでもないようです。

        アーチェリーは簡単なスポーツです。しかし気合や根性、祈りや願いでは、ドーピングの検査結果が覆ることはありません。ドーピングの禁止表についても、毎年のようにリスト入りしたり除外されたりと、入れ替わっています。なので常に最新の知識が求められます。最新のスポーツ科学の力を借りれば、これらすべてを楽にクリアすることができます。「昔はどうだった」「昔はああだった」なんて、今では通用しないのです。シャラポアが陽性となった薬も、昨年までは禁止薬物ではなく、検査に出ても問題とされなかった薬なのです。なので、常に最新の情報を把握してないと意味がないのです。

        私たちは常に最新の情報とともに、最新のスポーツ科学に基づいてレッスンを行なっています。これからアーチェリーを取り組んでみたいという方が大勢お越しになる季節になりますが、あらゆる面において安心してレッスンをお受けいただくことができる布陣をご用意させていただいておりますので、この春からはぜひご来場下さい♪

        春のアーチェリー本格レッスンがスタートします!

        2016.03.07 Monday

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          京都・大阪・奈良が交わる「けいはんな地域」は暖かくなって、いよいよ春本番ですね。4月からは来シーズンとしての、新たな年度がスタートしますね。今シーズンからアーチェリーを始められた初心者の皆さんは、いつの間にか身体のコントロールが自由自在にできるようになっています。



          この方は昨年の春からアーチェリーを始めたばかりですが、重心のコントロール能力が素晴らしいレベルにまで高まりました。とうに還暦を超えてらっしゃる方ですが、年齢以上の身体能力を取り戻されてます。スポーツ医療チームと一体となったレッスンを続けていれば、アーチェリーなんて誰でも簡単に上手くなれるのですよ♪



          最近では平日の午前中のレッスンにも、遠方からお越し下さるメンバーの方がいらっしゃいます。全国各地に優秀な指導者が少ないということで、わざわざ関東からもお越し下さいました。

          平日のレッスンは受講される方は限られますが、休日に行なっているスポーツ医療チームのレッスンも通常のレッスンも、けいはんなアーチェリーでは男性よりも女性が多いです。これまで多く行なってきたレッスンで、女性よりも男性のほうが多かったのは、たった1回しかありません。

          この日のレッスンは女性と男性の比率は5:3です。女性が取り組んでみたいスポーツNO1の座は、昔も今も変わりませんね。アーチェリーに興味があるというお問い合わせの比率は男女半々に近いのですが、実際に取り組まれるのは男性よりも女性が多いです。もちろん男性の入会を断っているワケでもありませんし、男性へのレッスンを軍隊調に厳しく行なっているワケではありません(笑)

          正しい指導を受けていればそれほど体力を使うスポーツではありませんし、的に矢を当てる爽快感が、女性にとってイイ気分転換となってストレス解消されてます。お互いが直接戦う格闘技のようなスポーツではなく、自分が狙っている的への的中を競うスポーツなので、力では敵わない男性を相手にコテンパンに打ち負かすことができる、他のスポーツでは得られない痛快なスポーツというのが女性にウケています♪



          アーチェリーで使われる矢は、すべて私が製作しています。イーストン社のインスパイアというカーボン矢はとても安く、ターゲットアーチェリー用としては破格の、1本500円程度です。

          上達過程にある初心者や中級者は、強さの異なるリムを何度も交換しながらステップアップしていきます。そのため矢は何度も買い直しが必要です。そのため、特に初心者の頃は最初から無理して1ダースを揃える必要はなく、柔らかいシャフトの矢を6本作れば十分です。けいはんなアーチェリーでは、レッスン受講生の方のために、矢のシャフトやパーツ類はすべて1本(1個)単位でバラ売りさせていただいております。

          けいはんなアーチェリーでレッスンを受講されてる入会メンバーの皆さんは、矢の製作費用や修理費用はかかりません。壊してしまったら、そのつど1本買い足すだけでイイので安心です。

          今回はハンドルを購入されたときに付属していた、純正のマグネチックレストの修理依頼がありました。圧入しているアーム台座が脱落したものです。通常であればショップではレストを全損扱いされて新しいレストを購入しなければなりませんが、ちょっとした加工を施して修理することができました。私たちからお買い求めになられた弓具は、本当に使えなくなるまで何度でも修理いたします。今回も修理の費用はかかりません。

          最初の頃は、様々な弓具を壊してしまうものです。ですから最初から高性能でムダに高い製品を買ってはいけません。1セット3万円の弓、1本500円の矢でも、的の真ん中に正確に当てることができますからね。

          アーチェリーの道具なんて、大してお金はかかりません。他ではどれだけ高い弓具を買わされるか知りませんが、けいはんなアーチェリーのレッスンでは弓具フルセット、わずか4万円台で全国大会に出場できるほど正確に的中させることができる製品を手に入れることができるのですよ♪

          4月からは新たにレッスンをお申し込みされる方が一気に増えますね。スポーツとして本当に正しい取り組みを求めて全国各地から多くの方が駆けつけて下さるレッスンです。世界最高レベルのスポーツ医療チームと一体となったアーチェリーのレッスンを、是非お楽しみください。

          この「けいはんな地域」は京都・大阪・奈良の3府県が交わる地域ですが、この3府県のみならず、アーチェリーのレッスン受講に関するお問い合わせは多いです。これからアーチェリーを始めてみたいというお問い合わせは、全国各地から増えました。どうせやるなら、最高の取り組みで最高に楽しいアーチェリーの取り組みをしましょう♪ 皆さまからのお問い合わせを、心よりお待ちしております。

          そば打ちの卓越した技術の伝達とアーチェリー指導の共通点

          2016.03.01 Tuesday

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            ■盗めるワザなどワザではない

            指導者として本当に育成方法を理解しているなら、これらの言葉は使いません。「ワザを盗め」とか「真似る」とか「習うより慣れろ」などです(笑)

            アーチェリーのみならず、スポーツを真剣に取り組んでいる人たちは、みんなマジメです。私たちは「もっと気楽に取り組みましょうね♪」とお伝えしているのですが、皆さん本当にマジメです。教わったことを、その通りに忠実に実行しようとする人が多いです。本当に素晴らしい人たちばかりです。しかしどうでしょう。指導者だと思っている人から教わったことを、これほどまでに長年マジメに取り組んできたにも関わらず、多くの指導の現場では、ほとんどの人が一生ヘタクソのままです。

            理由はひとつです。教わる人が、それがどのようにしてできるようになるかを、指導者が正しく教えることができないからです。これまでずっと言い続けていることだが、アーチェリーは簡単なスポーツです。本当に正しいことを教えることができる指導者から学ぶことができれば、誰でも簡単に上手くなれるのです。しかしそれは一人一人の身体の状態がすべて異なるために、全員を並べて射たせながら、画一的なことを教えているのでは上達しません。

            他ではアーチェリーが難しいと言われることが多いです。アーチェリーが上達するための様々な技術においても、それぞれが難しい特別なテクニックだなどと言われてたりします。しかし私たちのようにスポーツ科学の観点からスポーツ医療チームと一体となってアーチェリーのレッスンを行なっていると、アーチェリーが上手くなるために難しいことなど、何もないことがわかります。

            昨日テレビで紹介されてましたが、そば打ちに関しても、上達が難しいと言われることで有名です。そば打ち職人は全国に大勢いますが、プロとして生計を立てているそば打ち職人ですらも、自分のレベルが上がるにつれて、できないことの多さに気づかされると言います。ここにアーチェリーとの重要な共通点があります。

            そば打ちはお師匠さんから学んで、ひたすら打ち続けて一人前を目指します。しかし将来独立しても、お師匠さんの出来ばえに並ぶという人は、実に限られます。茶道のお点前も似ています。非の打ちどころがない素晴らしい所作に見えても、生徒は先生と同じお点前にはなりません。何年続けても、先生を越えることができません。師匠に並ぶには10年かかるなどと言われます。ですから ネスカフェ ドルチェ グスト の 宇治抹茶のようなものが販売されるようになるのです。一流アスリートだった指導者が教えているスポーツの指導とよく似ています。生徒が先生を越えられない理由があります。それはまさに、「ワザを盗む」「真似る」「慣れ」という言葉でゴマかしてきた、本当の指導の方法を知らない指導者が原因なのです。指導家の先生よりも、機械のほうが親切で確実で面倒クサクないのです。

            スポーツ指導であれば少なくとも、見てわかることであれば教える側の人も教わる側の人も、とっくの昔に違いを見出しているハズなのです。教わっている人たちは、少しでも何かを掴み取ろうと真剣なのです。本当に上手くなりたいと願っているのです。しかし真剣に取り組んでいるにも関わらず、そば打ちもアーチェリー射ちも、どれだけひたすら真剣に取り組んでも上手くなりません。それは、本当に上達するために必要なものは、目で見たり感じたりすることができないところにあるからに他なりません。指摘された部分だけを直そうとしても、大して得点アップにつながらないでしょう?射を見た目だけ直したところで、上級者になるような魔法はないのです。

            ですから、けいはんなアーチェリーでは骨格と筋肉の専門家がアーチェリーの指導を行い、世界最高レベルのスポーツ医療チームと一体となって、最先端のスポーツ科学に基づいてレッスンを行なっています。これまで何度も紹介してますが、時にはハイテク機器を駆使して、一人一人の上達に向けて射を完成させるための取り組みを行っています。

            ■そば打ち名人の技・科学技術で迫る

            きのうの朝のNHKニュースで紹介されましたので、ご覧になられた方も多いのではないでしょうか。

            そば打ちは身体の使いかたの僅かな変化で味が大きく変わってしまう、繊細な食べ物です。そば打ち名人の匠のワザを、どうやって伝承していくかが課題で、匠のワザを最先端の科学技術で解析して伝承していこうという動きになっています。

            そこで、これまで野球やゴルフなどのフォームを解析してきた理化学研究所情報基盤センターでは、モーションキャプチャーを使って名人の身体の動きを計測して、名人とお弟子さんとのそれぞれの骨格の動きをデータ化して比較していました。



            センサーは身体全身のみならず、テーブルやこね鉢にもセンサーを装着して、ありとあらゆるデータを解析してました。

            すると骨格の動かしかたや力のかけかたなどの一つ一つに違いがあることがわかりました。名人は毎回必ず均一に力が加わり全体的に安定しているので、そばが部分的に乾燥するのを防ぎ、香り豊かなそばに仕上げることができるのです。



            しかしお弟子さんはそばに対する力の入り方が一定ではなく、外からは同じように見えても、生地の状態が実際は均一ではなくなっているそうなのです。



            このデータを解析して画像に映し出してみると、名人はヒザの動きを使ってリズミカルにそばをこねているのがわかったそうです。この結果を受けてお弟子さんたちは身体の使い方を研究して、今後はそば打ちの技術を完成させていくそうです。同じような方法でスポーツ指導を行っている私にとっては大変興味深いニュースで、飲もうとしてたお茶が冷めてしまうほど見入ってしまいました。

            ■そば打ちの指導もアーチェリーの指導も同じ

            昨日のニュースは完全に私たちがアーチェリー指導を行っているスポーツ科学の世界と同じですが、こうした身体の内部で実際にどのようなことが行なわれているかを知ることができなければ、そば打ちもアーチェリーも完全に同じ状態に陥ってしまいます。

            これまで古来よりそば打ちが難しいと言われ続けてきたのは、名人ですら自分が行なっている身体の使い方を完全に理解してなかったからであり、それを、教えている相手ができるように指導する術を持たなかったからです。

            他での多くのアーチェリー指導施設でアーチェリーが難しいと言われ続けていて、過去に華々しい栄光を掲げる指導者から学んでも上手くなれないのは、その指導者が自分の身体の中でどのような事が起きているのか、それを、教えている相手ができるように指導する術を持っていないからです。

            それではアーチェリーの話です。



            アーチェリーが上手くなるために必要なすべての方法は、すでにかなり以前に解析し尽くされています。あとは、一人一人の身体の状態に合わせてリハビリとトレーニングをプログラムしていくだけです。しかし多くの研究者たちは、いまだに正しく理解できてない人たちばかりです。すでに研究し尽くされてきたことを、この時代になってようやく追いついてきた感が否めません。そうしている間に、世界最高レベルのスポーツ医療チームと一体となって得られたデータからは、新たな発見を次々と見つけ出すことができます。「ワザを盗む」とか、見よう見まねとか、外観からわかるようなものなどに大きな意味はないのです。自分が自分の身体のなかで何を行なってしまっているのか、そうなってしまわないために、どのようなことを行なって準備をしていくかを理解できてなければ、昔ながらのそば打ちの指導と同じなのです。



            アーチェリーに関わってきた研究者たちも、20年くらい遅れてるかも知れません。指導者たちやショップの人たちは、はるかに遅れています。プラクティスの順序→脳と神経系の発達の手順→発射の際の反射による骨格の動揺と的中の関連性についての論文を書いたら博士号ですが、私はそんなものには興味はありません。発表できることなど、書けることは山ほどありますが、権威など虚飾にすぎないと思っています。私はアーチェリーの指導者です。私の使命は、アーチェリーというスポーツを取り組んでみたいと願う、けいはんなアーチェリーに通って下さる方に尽くす。ただそれだけです。

            アーチェリーの正確な射のために絶対に必要な、射のプラクティスを構成するための脳と神経系を発達させるためのリハビリを行なわなければ、どんな有名な指導者がトレーニングを指導したところですべてムダに終わります。これまでオリンピック選手や世界戦への出場経験があるようなトップレベルの選手や、かつてトップレベルだったような指導者から学んだことがあるという人は、大勢います。しかしその大勢の人たちが上手くなることなどありません。取り組むべき順番が違うからです。

            結局は、畑に稲を植えるようなことになってしまっているのです。少しは育つかも知れませんが、ほとんどが枯れてしまい、収穫できるほど大きく育つことはないのです。まずは肥沃な水田を作らなければなりません。しかし多くの指導者たちは、稲を植えることはできても、その水田の作り方を知りません。それが水田なのか畑なのか砂地なのか荒地なのかもわからずに、とにかく稲を植えようとします。畑に植えた稲の苗にどれだけ水を与えても、水は地面に染み込むばかりで、稲が水を吸うことがないのです。アーチェリーを教える前に必要な最低限のことを、一人一人のすべて違った身体の状態に合わせて教えることができていないので、どんなに高度なテクニックを後から身につけようとしても、上達することなどないのです。

            筋肉の名前だけを並べる三流指導者は多いです。しかしそれらの筋肉は後から個別に鍛え上げても、それぞれが個別にバラバラの動きを見せるだけで、射のプラクティスに組み込まれることなどできないのです。他の多くではそれを検証するための術も持たないので、上手くならないためのトレーニングを課すことにしかなりません。筋肉を鍛える以前に脳と神経伝達系を正しく養わなければ、どれだけ練習しても上手くなりません。一人一人の全員が、筋肉も脳も神経も、身体を動かすメカニズムが同じ人は2人と存在しません。リハビリもトレーニングも画一的なものなどないのです。ですから私たちのアーチェリー指導組織では、世界最高レベルのスポーツ医療チームと一体となって、最先端のスポーツ科学の力を借りて、一人一人が完全に自分の身体を使い切ることができるポテンシャルの高さを養うためのレッスンを行なっているのです。

            ■指導者はいったん全てを捨てろ

            そば打ちという日本の伝統も、スポーツ科学の力を借りることで継承しやすくなることがわかっているのです。見て真似るという模倣や、自らが考えて行動するというのは大切なことです。しかしどんな世界であっても、それで上達する人は限られたごく一部の人だけであり、これまでどれだけ努力を重ねてきても、報われなかった多くの努力を沈め落してしまうことになってしまっています。そこには上達を目指す上で必要な、目に見えないものや気づきようのないものが伝わることは、絶対にないという事が証明されていると言えるのです。

            アーチェリーの射は、実射している人を外観から見ても、ほとんど何も知ることができません。様々な方法でデータを取れば、実射や映像、スーパースローモーション映像などでは知り得ることができない、自分の身体の中に隠された何十倍もの大切なことが潜んでいるからです。スポーツ科学に基づくことのない遅れた指導を受けていると、どれだけ見た目の射が美しく見えたとしても、結局は見た目だけのハリボテ状態になってしまいます。身体の中では複雑な向きへ力を働かせてしまっているにも関わらず、まっすぐ引くとかまっすぐ押すとか大きく射つなどと抽象的な表現で、強引で大胆な誤った身体の使いかたをさせてしまっているので、どれだけ実射に時間をかけても大して上手くならないのです。身体に故障を抱える人は多いのに、上手くなる人は少ないというようなクラブや指導組織ばかりなのは、そういった理由があるからです。

            アーチェリーが上手くなるために必要なものは、精度の高い弓具ではなく、後付けの小手先のテクニックなどではないのです。自分自身の身体をどれだけ正確にコントロールさせることができるか、そのために必要なものを、どのような手順で備えていくかに尽きるのです。正しい身体の使いかたができるようになるには、最先端のスポーツ科学の力を借りて、正確なアーチェリーの動作を行なうための脳の運動野の開発と、神経伝達経路を作るための一人一人の脳の状態に合わせたリハビリを、スポーツ医療チームから受診しなければ、何をしてもほとんど意味のないスポーツの取り組みになってしまうのです。

            もう四半世紀も昔からですが、レッスン初期の頃に実射を繰り返すレッスンをさせてしまうと、上手くなれる可能性を極端に下げてしまうことが分かっているのです。後から筋トレをしても効果が薄いことも分かっているのです。これまでと同じ指導の在り方では、選手の身体を傷めてしまうことが分かっているのです。それは指導者が常に最新のことを学ばないから、残念なことが起こってしまいます。多くのレッスンでは、30年も昔と変わらないような、時代遅れの指導が行われ続けているのです。最新技術を駆使して高度に完成された高性能な弓具を振り回して、情けないような点数しか出せないのです。

            この5年で、人間の身体のことがどれだけ解析されたのか、勉強ギライなほとんどの指導者は何も知りません。知識と情報を取りに来ればイイのに、そんなレベルの高い人は数えるほどしかいません。なので、指導者間のレベルの差は広がる一方です。毎年のようにスゴイ量のスポーツ科学の知識が膨らんでいきますので、単なるスポーツバカでは知識の吸収のペースが追いつかない世界だと思います。多くの指導者が完全に置き去りにされてしまってるのだと思いますが、スポーツ医療チームと一緒になって指導者としての指導も行ってますので、指導者も遠慮なくお問い合わせ下さい。スポーツ医療チームから様々な真実を聞かされて、最初は腰を抜かすような思いがするでしょうけどね(笑)

            スポーツ指導者が培ってきた経験や、選手時代の体験など、もはやほとんど役に立たないのです。数年もたてば、どんどん新しい発見がされ、取り組みかたを根本的に変えたり、指導の仕組みそのものを変えなければならない場面に多々さらされるからです。

            アーチェリーは多くの部品から構成された機材を扱うスポーツであり、それらの一つ一つの部品は科学技術の結晶とも言える性能の高さを有する進化を遂げました。機材が進化するたびに技術はトップダウンを繰り返し続け、今では中級グレードとフラッグシップモデルの的中の差(的中の性能であって、扱いやすさを言ってるのではない)が、ほとんどないに等しい時代です。しかしどれだけ機材が進化したところで、指導の方法が最新の取り組みでなければ、最新の機材の扱いに見合わない時代遅れの指導になってしまうのです。

            今ではハンドルやリム、それにスタビライザーに至るまで、昔とは取り扱い方法が異なります。現代の製品は丁寧で繊細な射の動作が必要であり、柔らかくて丁寧な射の動作を行なうことができるための、身体の柔軟性と強さが求められます。アーチェリーが上手くなるための身体の作り方は、もはや3年前のものでも時代遅れです。5年前のものではムダが多すぎます。10年前のものでは、もはや話になりません。では、20年前や30年前の方法ではどうでしょう?語るべくもない話なのです。

            スポーツ科学の世界では、1年でも多くのことが変わっています。去年のことは昔のことと言った具合にです。骨格と筋肉のことだけをわかったつもりでいても、今では大して役に立ちません。ですから指導者は昔のことや、自分の知っている浅はかな知識を、毎年のように、かなぐり捨てなければならないのです。

            しかし、それが理解できていれば、毎年のように新たな発見があり、自分の知識をリセットするたびに、私たちが教えさせていただいてる皆さんに、スポーツの本当の素晴らしさを知っていただく事での皆さん一人一人の喜びつながるのです。

            つい最近も様々な発見がありました。キリがないので書きませんが、射の際に骨格を動揺させてしまう反射のメカニズムと、神経が伝達する場所への伝達の順序が分かっています。条件反射というとクリッカーの音を聞いてリリースすると思われているような、そんなパブロフの犬のようなスピードの遅さのものや、視認してから脳が判断するようなものではありません。すべて意識にすらのぼらない、自分でまったく感じることができないレベルの反射が、自分の身体を思い通りにコントロールできなくなってしまっているものです。力んで発射させてしまい、冷静に落ち着いて丁寧に射とうと思っても、なぜそれができなくなってしまうかまで、実によくわかります。それは心の問題ではなく、身体の問題であることもわかります。そうなってしまわないために、何を行なってはならないか、というものまであるのです。

            ですから他のアーチェリー指導施設では今でも誰もが当たり前のように行なっていることですが、けいはんなアーチェリーではそれらに関わる一連の事を絶対に行ないません。身体の中に潜在的に、その良くないメカニズムを植えつけてしまうからです。それは自分の射のプラクティスに完全に取り込まれてますし、自分で気づく方法などありません。目に見えたり感じることがありませんので、どうにもなりません。正確に当てないための反射が、矢が飛び出していくまでの短い間に、自分の身体の各部の骨格を動かしてしまうのですから、そのメカニズムが正確に働いている以上は、1日で何百射したところで、何百回も同じメカニズムを働かせてしまっているという、恐ろしい状況に陥ってしまっているのです。

            最初に正しくないことを行なってしまうと、そこで身体に覚えさせてしまったプラクティスを取り除くことが熾烈を極めることも、脳と神経の分野では分かっています。アーチェリーは正しい身体の使い方のスポーツです。アーチェリーの技術を学ぶためには、実射をする以前に脳に正しいシグナルを送らなければならないのです。

            今日から3月です。これからアーチェリーを始めようという方が、どんどん増えていく季節になりました。アーチェリーはスポーツ科学に精通した正しい指導を行う指導者から学びさえすれば、老若男女とわず、誰でも簡単に上手くなれるスポーツです。現代におけるそば打ちの技術の伝承とアーチェリーの技術の伝承のふたつの伝承方法を踏まえて、自分がどのようなスポーツ指導を受けて上達を目指すかの答えを用意しておきましょう♪