アローケース(矢入れ)の製作

2015.02.10 Tuesday

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    3〜4万円あれば、70mの的の中心を射抜く道具を一式そろえることができるのですが、これからアーチェリーを始めたいという初心者が3万円もするアーチェリーケースを買わされている、という困った業界です・・・(苦笑)

    アーチェリーケースを何か特別なものと勘違いしている人が多いですが、しょせんは道具箱です。道具が安全に収納できて、持ち運びができれば、バッグでもリュックでも、何でもいいのです。羽根を貼った矢は、アローケースに入れてバッグに収めておけば大丈夫です。アローケースやアローチューブも売られてますが、矢入れとしてアーチェリー用に販売されているものの多くは、書類ケースやプラスチックのチューブを流用したものにすぎません。・・・ということで、ものすごく安く(笑)、とってもカンタンに作れてしまいます♪

    そこで今回は、アーチェリーケースを買わない人のために、矢を保管または持ち運ぶために必要なアローケースの作り方を紹介します。



    この大型の書類ケースはポスター用などとして、100円ショップなどに置いています。これは1本200円のもので、全長を段階的に変えることができる上に、ショルダーストラップで肩にかけることができるので便利です♪



    これは某社がアローケースとして7〜8倍くらいのネダンで販売している製品と、まったく同じモノです。タブ革のコードバンもそうですが、アーチェリー用品のネダンは、本当におかしいと思います(笑)



    矢仕切りの素材は、ダンボールや厚紙など、素材は何でもいいと思います。今回は手元にあったスポンジを使います。自分用のものを作るのであれば、スポンジは廃材利用で十分です。ケースの内径に合わせて円く切ったスポンジに、7mmの穴あけポンチで叩いて穴をあけます。今回は1ダース分12個の穴をあけましたが、中心にセンターロッド用の大きな穴をあけて、同心円状に9個の穴をあけたこともあります。

    1ダースという数字にとらわれずに、使い勝手を重視して9個でも6個でも、自分の好きなだけの数の穴をあけて、自分好みのものを作ってみましょう。ただし、欲張って12本を越える本数の矢を収納するのはオススメできません(笑) それをチューブの中に押し込んだら完成です♪



    仕上がりの美しさを気にするのであれば、10mm厚の硬質スポンジで矢仕切りを作ります。これは20cm×20cmのもので、1枚200円くらいで売っています。これ1枚で、アローケース4本分を作ることができます。



    スポンジを中に押し込むと、アーチェリー専用品として販売しているものと変わらない出来ばえになります。矢を入れたら中のスポンジは見えなくなりますので、スポンジは廃材利用でも何の問題もありません。太い矢を入れる場合は、スポンジの穴にカッターナイフで十字に切れ込みを入れるだけでOKです。矢の出し入れでスポンジが動いてしまう場合は、両面テープなどで固定することもできます。仕切り用のスポンジに羽根が当たらない位置で固定してください。



    カーボンの矢を入れると、こんな感じです。穴をあけた矢仕切りを入れてるので、羽根同士がぶつかり合うことなく、安全に収納することができます。シャフトに120グレインを超えるようなヘビーウェイトのポイントを装着している場合は、筒の底にスポンジやクッションを押し込んでおけば、中で矢がジャラジャラすることもありません。



    4インチの鳥羽根や、インドア練習用の大型のゴム羽根を装着しているアルミ矢も、こんな感じで入ります。穴の位置や羽根のサイズなど、個々の事情を必ずしも約束できるものではありません。そのため太いアルミ矢で、鳥羽根のような大型の羽根を貼り付けるような場合は、12本ではなく9本用として使ったほうがいいでしょう。



    「書類以外にも長いものはおまかせ」と書かれています。107cmまで長さを段階的に変えることができるので、42インチまでの長さの矢を収納できます。私が使っているカーボンシャフトはノーカットで32インチです。最長に合わせてみると32インチのシャフトが、こんなに短く見えます。アーチェリーケースに入り切らない長さの矢も入れることができるのです。

    アローケース1個あたり200〜250円くらいです。10ダース分10個を作ったら、2500円もしませんよ。数万円もするアーチェリー専用のハードケースが必要なのは、飛行機を使って遠征の回数を多くこなすような上級者や、保管の問題上やむを得ないような、一部の人だけのはずなんですけどねぇ・・・

    アーチェリーは他のスポーツに比べても、それほどお金がかかるスポーツではありません。何でもかんでも、お金をかければイイというものでもありません。ムダにお金を使わせたがる人たちの口車には乗らずに、今の自分に本当に必要なものだけを少しずつ揃えていきたいですね。

     

    スポーツ医療チームの個別レッスン

    2015.01.04 Sunday

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      今日はスポーツ医療チームから、おふたりのスポーツ理学療法士の先生をお迎えして、アーチェリー初心者のレッスンを行いました。



      アーチェリーの基礎を学ぶ上で必要な正しい身体の使い方と、正しいフォームを獲得するための身体各部のポジションを、骨格と筋肉の専門家であるスポーツ理学療法士の先生方と一緒になって、ひとりひとりに合わせて的確なものにしていきます。



      スポーツ理学療法士の先生から、射の動作へのアプローチと骨格のポジションチェック、ドローイングの際の肩甲骨の使い方を学んでいます。肩甲骨周辺の動きの固さを指摘されている選手は、さらに効果的なストレッチとトレーニングのレクチャーを受けていました。



      アーチェリーは弓の力を自分の力で引く点に意識を置きすぎて、遠くの距離を射つために筋力アップを考える人が多いです。しかし本当に必要なのは自分の身体を自分の思い通りに動かすことができるかどうかという点になります。肩甲骨の動作が的確でないと、弓の力を骨格で支える位置まで到達することができないので、身体への負担が最も少ないポジションへと誘導していきます。

      レベルアップしていくにつれ、少しずつ改善が必要な点が出てくるのですが、肩の動きの原因が下腿にあったり、押し手の手首に力が入る原因が肩にあったりと、状態は各自によって実に様々です。まだケガや病気ともいえない状態を、本人がその部分に痛みを感じる前に察知して、故障を未然に防ぐことがスポーツ指導において最も大切な事なのです。



      冬は寒さが厳しい場所で練習をされている人も多いですが、よほどのトップレベルの選手でもないかぎり、単に射つだけで何のケアもしていません。ですから、寒さが故障を抱える原因になる事が多いです。寒さが厳しいときや、寒風に吹きさらされる環境にある場合は無理して屋外で練習するのは避け、リハビリとトレーニングに重点をおいて、身体のパフォーマンスを高めて春に備えましょう♪
       

      基礎を正しくマスターできてないと どうなるか?

      2015.01.02 Friday

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        アーチェリーは正しい身体の使い方のスポーツです。そのため、最初に誰からどんな事を学んだか、が最も大切になります。アーチェリーなんて、極めてアスリートレベルの低いスポーツなんです。いちばん最初に骨格を正しいポジションに導くために必要な筋肉の使い方をキッチリ学べば、誰でもカンタンに上達することができます。

        アーチェリーは最初から最後まで基本しかありません。そのためまずは、正十字の射型をマスターすることから始めます。しかし、その肝心な正十字を正しく理解していない指導者があまりにも多く、見た目だけが正十字のようなもの(笑)に見えるように、外観上にムリヤリ形を整えたにすぎない生徒を量産しています。そのため、見た目の射型は美しく見えるのに、なぜだか当たらないという人が多いのです。どのような射ち方であっても、毎回おなじ射ができれば毎回必ず同じ場所に当たるハズと言われていますが、限りなく再現性の低いものを学ばせてしまっているために、射てば射つほど当たらなくなる、いわゆる試合の後半になって崩れるタイプの選手にしか育たないのです。

        それでは私のデモンストレーションですが、ここで問題です。さて、どこに問題があるでしょうか?



        この射ち方を見た指導者の大半はこれで90点を出し、この形を繰り返し反復練習させて覚えさせます。「ここまでできたら、あとはしっかり練習して上手くなれるように頑張ってください」といった感じで、あとは当たるも外れるも本人次第という態度の指導者が多いです。たしかに、誰もが不満のないフォームに見えると思います。それではどのような身体の使い方をしているのか、上着を脱いで見てみます。



        見た目には美しいフォームのように見えてたのですが、中身は全然ダメな状態です。服を脱いだ実際の中身は、完全に腕力を中心に弓を引いている状態で、腕の筋力でフルドローの形状を維持しています。見た目だけは正十字のようなものに見えますが、背部の筋力が脱力した状態のため、骨格が不安定なポジションのままムリヤリ維持されているので不合格です。ポンドアップしていくと、次第に破綻していきます。これをこのまま身体に叩き込ませてしまうと、大変なコトになるのです。

        これは完全に正十字を見た目だけのカタチをマネたハリボテのフォームになっているのですが、このような状態で練習を続けている人が実に多いです。その理由はカンタンです。最初にイキナリ実射をさせてしまうからです。



        最初に弓をひかせてしまうと、まず間違いなくこのような身体の使い方を覚えてしまいます。初心者にとっては最初に引く練習用の弓が10ポンド程度の弱いものであっても、本能的に腕力でストリングを引いてしまうからです。矢がタタミに刺さる強さの弓で何度か実射をさせてしまうと、このとき脳と筋肉が間違った身体の使い方を覚えてしまいます。しかし多くの指導の現場では、骨格の正しいポジションをマスターさせる事を無視して、その人の外観上の問題点のみを修正させようとします。骨格の正しいポジションが出ない状態にあるにも関わらず、アンカーの位置や、ストリングが顔に触れる位置などを最初に意識させてしまうと、ここで大きな落とし穴にはまってしまい、抜け出せなくなってしまうのです。



        次の段階では多くの場合、最初に押し手の肩を下げろと言われ、引き手のヒジを上げろと言われます。腕力をつかって必死の思いでブルブルしながら引いているにも関わらず、引き手のヒジを高く上げろと指示されます。しかしドローイングのアプローチが完全に間違っているために、腕力で引いてきたものを無理にヒジを上げているだけの状態になり、力の向きを、より複雑なものにしてしまいます。多くの場合は右の肩を首に向かって寄せる格好になり、右側だけ首をすくめたような状態になります。引き手側の肩周辺の筋力が左右に収縮するために、引こうとする力に対抗する力を加えてしまいます。そのため試合になるとクリッカーを思い通りに切ることができません。いつも以上に右腕に力をこめなければ引ききれなくなりますので、試合が終わったあとは右腕がパンパンになる人が多いです。このまま練習を続けると、右手首を痛め、ヒジから指先までのどこかが慢性的な腱鞘炎になる可能性があります。



        次の段階では、矢筋を通せと言われます。腕力で引いているので身体の前に突き出た格好の右ヒジを、腕力で引いた状態のままで背中側に近づけるしかありません。しかしここでもドローイングのアプローチが間違っているために、右の肩甲骨はヒジを後ろに回そうとする外力で背中の中心に向かって押し寄せられるだけの状態になります。ここで大問題なのは、右の肩甲骨が、肩甲骨を直接動かす筋肉の力で保持されていない点にあります。弓のエネルギーを維持する骨格を体幹の筋肉が支えてないので、発射の際に肩甲骨や上腕部の動きをコントロールできません。根本が間違っているために、見よう見まねの技術の上塗りが、まったく役に立たないのです。



        この不安定な状態を何とかねじ伏せようと、ひたすら練習を繰り返すのですが、チカラまかせに引いている引き手の腕がどんどん太くなる一方で、ふくれリリースが直らず、引っ掛けリリースはひどくなり、矢を発射したあとに押し手は身体の前に流れます。身体の中での力の向きがムチャクチャの状態にあるので、細かなテクニックを気にしたところで、いつまでたっても当たるようにはなりません。

        骨格を支える体幹の筋力をまったく使えてないために、練習量が増えるにつれて弓の力に押し手の肩が押し戻されていきます。その状態で狙いを定めようとするために、浮き上がってしまう肩を押さえるために、肩と首の筋力で耐えようとする筋力が発達していきます。そうなると、どれだけ弓を的に向けて押そうとしても、肩を上に引き上げようとする力が働いた状態なので、押すにも押せない、引くにも引ききれないという、どうにもならない状態に陥ります。この状態で押し手の手首をリラックスさせろと言っても、ムリなハナシです。

        このまま練習を続けていると、そのうち確実に押し手の肩を痛めます。痛みを感じた時には症状は深刻で、シップを貼ったくらいでは治らない場合がほとんどです。最初に正しい身体の使い方を学んでないと、上手くならないどころか、身体の故障に悩まされることになります。長く安心してスポーツを楽しむためにも、是非とも信頼のある指導者から指導を受けてください。

        それでは、最後にオマケ。これが正十字の基本射型です。



        最初に正しい指導を受ければ、未就学児だろうが高齢の方だろうが、誰もが正しい身体の使い方をマスターすることができます。最初は弓の強さは必要ありません。弓の力を左右均等に正しく「引き分け」、弓の力を骨格で支え、骨格を体幹の筋肉が支えることを覚えるのが第一段階です。

        まずは的に矢が刺さらない程度の弱いもので、徹底的に身体の使い方を覚えていきましょう。身体の使い方がマズイ状態では、どんな高性能な道具も何の役にも立ちません。我流は自分の身体を壊す最大の原因になります。自分の道具を持つことや、リムのポンドアップは、指導者をうならせる技量を備えてからにしてください。

         

        ラクに早く上達したい人のためのアーチェリー選び その1

        2014.12.14 Sunday

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          まさに猫も杓子もといったところですが、初心者も中級者も上級者も、アーチェリー愛好者のほとんどが高価なハイエンドモデルを使っています。地方の高校生の小さな大会を見に行っても、そこにずらりと並んでいるアーチェリーを見ると壮観です。ここは世界戦の会場か?と思うほどです(笑)

          アーチェリーの技術講習会を開催したら、フラッグシップモデルを持ち込む人が多いのもビックリします。それって自動車学校での実技講習に、自前で持ち込んだF1などのフォーミュラカーを使おうとするのに似ています。それがスポーツ指導の現場において、どれだけ滑稽な状況であるかを知っておいて欲しいものです。

          ショップはショップで、初心者にいきなり総額25万円のセットを平気で勧めます。まさに狂気の沙汰にある日本のアーチェリー界。本当にどうかしてます。この状態を他の世界に例えてみると、それがどれだけおかしな事かがわかると思います。

          料理ができない人が料理教室に行って、3本セットで15万円の高級包丁セットを勧められたとしたら、どうでしょうか。もしもそんな事があったとしたら、それがアタリマエの事だとは、とても言いがたいですよね。しかしながら、多くのアーチェリーショップや、初心者教習の現場では、初めて自分の弓具を買おうという人に、いきなり上級者向けのフルセット25万円の製品を勧めます。しかもそれが完全に常態化しています。

          25万円というグレードは、オリンピックや世界戦を目指すような人が使うレベルの機材です。その突出した性能を体感できるのは、1000人に1人いるかいないかというシロモノです。そのレベルに到達するまでに、よほど積み上げてきたものがなければ、剛性が高すぎてサイトピンの震えが止めることができず、レスポンスが高すぎてどうにもならず、軽量化された機材が不安定な自分の動きを、より大きなものにします。結局は不確実な自分の動きを正確に的面に残すことしかできません。

          わかりやすく言うと、たかだか実質40ポンド(※表示ではなく実質)をチョット超える程度の弓を、筋力を総動員して射を維持しているレベルのうちは、高性能なモデルは上達の足かせにしかなりません。ハイエンドモデルを所有することに悦びを感じるのが目的という人は話がベツですが、本当に上達を目指す気があるのであれば、最初から高性能なモデルを選んではいけません。

          国内での全国大会で予選を勝ちあがる!という人や、レッドバッジを目指すレベルであっても、15万円もあれば十分です。というか、まだ競技会にも参加した事のない初心者や、上達過程にある中級者が、何をどんなふうに注文したら25万円のセットになるのかが、不思議でたまりません。いったい何を買わされているのでしょうか?勧める方も勧める方だと思いますが、買う方も買う方です。景気がどうこう言われている割には、日本は本当に豊かな国なんだと関心します・・・

          アーチェリーは、自分の上達に合わせて道具を買いそろえ、部材の買い替えを繰り返すスポーツです。ですから初心者が最初にフルセットを揃えてしまうことがそもそもの間違いになります。

          それでは今回は、初心者が最初に使うべき道具を紹介します。



          最初の実射は、ローランの樹脂製のハンドルから始めます。ところで製品として売られているリムは最も弱いものでも10ポンド以上あります。そのため最初は竹を切って非常に弱いリムを作り、巻き藁や発泡スチロールに刺さるか刺さらない程度のものを、最初の数ヶ月間使います。ここまではどのクラブでも用意してもらえるでしょうから、まだ自分の道具を買うようなことはないと思います。自分のものを買ったとしても、ハンドル6000円、サイト900円、レスト100円、そのくらいです。初心者が練習で矢をバラまくためだけの矢なんて、どのクラブにも捨てるほどあるでしょうから、たいていはそれを使わせてもらいます。



          射の基本を竹の弱い弓でマスターしたら、ローランの練習用ハンドルに、アーチェリー用品として販売されているリムを装着して実射に使います。クラブに年会費を払えばタダで貸してもらえる事が多いです。レジャーの範囲でたまに楽しむけど、競技に出るつもりはない。でも自分の道具を買ってアーチェリーを楽しみたいという人にもピッタリのモデルです。ここに写っているものすべてと、この画像に写っているすべてのアイテム以外に練習用のアルミ矢を6本購入したとても、総額は24,000円です。エントリーユーザー向けの製品ですが、正しい身体の使い方をマスターすれば、30mで黄色から外れることはありません。

          25万円の道具を買ってしまった他のメンバーの10分の1にも満たない価格ですが、皆さんが想像している以上に正確に当たります。自分に何が足りないかをしっかり教えてくれる懐の広さがあり、扱いは非常にマイルドです。これこそが初心者にとって必要な性能です。上級者でも定期的にこの弓を使ってみることで自分の状態を確認する選手もいます。そのくらい、大事な道具だともいえます。



          ところで多くの人が最初から高額なアーチェリーケースを買ってますが、2万も3万もするケースが本当に必要でしょうか?学校のクラブなどで収納や管理ために必須であったり、飛行機や新幹線を使っての遠征が多い人でなければ、必ずしも買わなければならないものではありません。特に初心者のうちは数メートル先までの短い距離しか射たないので、矢に羽根さえ貼る必要がありません。羽根を貼らない矢は、クイーバーに入れたままこのように大きめのバッグに収納すればいいのです。羽根を貼るようになれば、アローチューブやアローケースに入れれば大丈夫です。

          これで当たらなければ、どれだけ高価な機材を買ったところで当たりません。基礎をマスターするためには、この初心者用の道具を使って正面から取り組むことが大切なのです。

          これから数回に分けて、レベルに合わせた道具とステップアップの手順の例を紹介しますので、ご期待ください。
           

          初心者用・練習用のアルミ矢

          2014.11.28 Friday

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            インドア(18mの室内競技)のシーズンだから、というわけではないのですが、アルミの矢を作りました。イーストン社製のジャズというアルミシャフトです。ジャズやブルースなどのグレードは私たちも初心者教習で使ってますが、自分用にジャズを購入するのは今回が初めてです。



            今では初心者用という位置付けですが、私がアーチェリーを始めた頃は、この程度のグレード(XX75)のアルミ矢が競技で一般的に使われてました。ちなみに、私が初めてシングル(90m・70m・50m・30mのFITAラウンド)で1200点アップして、ゴールドバッジを取得したのもXX75のアルミ矢です。ジャズは初心者練習用という位置付けの製品ですが、スペックを見て思わず吹き出しました。私が使っているVAPのV6グレードよりも、曲がり精度に優れているようです(笑)いい時代になりました。

            それでは、作ってみましょう。



            低価格帯のアルミシャフトのエンドはテーパータイプなので、接着するタイプのプラスチノックを使います。クリッカーを使っている人は、ノックを接着したらアローカッターでシャフトを自分の長さにカットします。クリッカーを使っていない人は、シャフトをカットせずにポイントを装着します。



            アルミシャフトはシャフトの表面がツルツルになっています。そのため羽根を接着する部分のみ、表面をサンドペーパーで荒らす処理をしておいてください。そうすることで、より強固に接着することができます。そして接着する直前に、サンドペーパーで荒らしたシャフトの接着面を必ず脱脂してください。



            今回装着するヴェインは、4インチの鳥羽根です。現在は主にインドア競技で使われているものです。鳥羽根は天然素材なので、重さがバラバラなのは当然で、1枚1枚に個性があり羽根の密度も硬さも違います。折れ曲がったあとや、シワやこすれのあとなど、かつて生きてきた証が刻まれているものも多いです。鳥羽根は横から見ると変形が大きく見えるものもありますが、そのまま貼り付けて大丈夫です。



            曲がってた羽根も、フレッチャーを使えば、このようにまっすぐ接着できます。冬は夏に比べると接着に時間がかかるので、なるべく暖かい部屋で作業を行うといいでしょう。鳥羽根は元々が変形をしているものなので、接着剤が完全に硬化するまで少し気長に待ってください。夏であれば1枚10分で接着できますが、冬は暖かい部屋で1枚15分かけた方が確実です。接着にフレッチタイトを使う場合は安全のために、部屋の換気しながら作業を行ってください。



            ユニブッシングではないアルミのシャフト、接着タイプのプラスチノック、それに鳥羽根という、いかにもアナログで前時代的な組み合わせですが、キレイな矢が出来上がりました。



            特に鳥羽根を使うと、芸術的ともいえる美しい矢に仕上がります。使うのがもったいないくらいです。シャフトはX10の8分の1の値段ですが、とても初心者練習用の矢には見えません。最先端のハイテク機材に振り回され、最新の製品を追い求めている選手が見失ってしまったものを感じることができます。是非とも優雅で上品なアーチェリーの本質を取り戻してもらいたいものです。

            これで冬のアーチェリーが楽しくなりそうですね。実射したらレポートしたいと思います。