指導者研修会

2017.11.20 Monday

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    昨日は京都府アーチェリー連盟主催の指導者研修会でした。

     

    京都府アーチェリー連盟は、他のどの地域の連盟・協会よりも優れているのではないかと感じる点が多いです。常に優れた取り組みに進化させる熱意が高く、年齢や在籍年数に関わらず参加者の誰もが気軽に意見を出し合えるオープンな環境です。研修で呼んで下さる講師の方は新進気鋭の素晴らしい人ばかりです。京都在籍でなければけいはんなアーチェリーも、今のようなこうした進化をしなかったのではないかと思う事がいくつもあります。

     

    重鎮の皆さんは年齢経験問わず若手の意見もよく聞いて下さり、外部の専門家の最新の知見を積極的に取り入れて下さり開かれた素晴らしい環境です。中には意見を言わせない雰囲気マンマンで現状を何も変えようとしない地域連盟・協会もあるようですが、是非とも開かれた環境を整えて、より良い取り組みを進めてもらいたいものだと思います。

     

    競技部秋田さんからのお話の中で、様々な大切なことが話されました。中でも大切なことは。あの人はこう言ってる、あの人からはこう言われた、という事で初・中級者を混乱させてしまっている事への注意です。京都では頼まれもしない人に出しゃばって教えたがるような指導者はいないと思うのですが、周囲で練習している人が何かを指摘してしまうことで混乱を招いている事があるのかも知れません。これは指導者のみならず周囲の選手も、当の初心者本人も十分に注意を払う必要があります。教えようとした人は善意のつもりかも知れませんが、その人が指導者からの指導を受けている人かも知れないので、周囲は口を出すべきではありません。教わる側は十分な知識のある指導者から学ぶことさえできれば混乱することはありません。

     

    そして指導者が十分に注意を払わなければならないのがセクハラ行為、男性が女性の身体に触れる指導についてです。もしかしたら逆もあるのかも知れませんが、特に男性の指導者や先輩が女性に積極的に触れる指導を行っているのが、様々な場面で目につきます。男性にはほとんど触れないのに女性には触れたがる男性指導者や、クラブの先輩がいるのは事実です。女性ばかりでしかも相手を選んで教えに行ってる人がいますが、対象への興味や触れる目的で近づいてるのは間違いないでしょう。受け手がセクハラ行為だと感じたら、それを相手に告げて改善してもらって下さい。相手に言えない場合は他の指導者か、他に指導者がいない場合は所属の連盟・協会に報告して下さい。それで改善されないのであれば、全ア連・日体協・JOCなどの窓口に相談して下さい。暴力行為や、しつこく誘う、居場所を聞き出すなどの迷惑行為についても同様の対応をして下さい。気持ちの良いスポーツ環境を整えるために必要なことですので、一人で抱えこまないで下さい。

     

    ■整うためのスポーツ心理学

     

    午前中は京都ではおなじみの、スポーツメンタルトレーニング指導士 筒井先生の講義です。

     

     

    筒井先生は射撃やアーチェリーを含む様々なスポーツのみならず、企業や消防など多くの分野でメンタルトレーニングの指導に携わってらっしゃいます。アーチェリー選手へのスポーツメンタルトレーニングのために、東京秋津のアーチェリーショップにお越し下さり、アーチェリー体験をして下さいました。アーチェリーは自分が動かない静的スポーツで、射撃やゴルフと似ている部分も多いです。この数年でアーチェリーに深く関わって下さり、アーチェリーにおけるスポーツメンタルトレーニングがさらに進化していました。というか、わかりやすくて面白すぎて、最初から最後まで会場は爆笑の荒に包まれました。内容もさることながら、筒井先生ご自身がとても面白い方です(笑)

     

     

    詳しくは書ききれないので大幅に省略します。アーチェリーを始めると誰もが思うのが、自分が放つすべての矢を中心に当てたいという願望です。競技会で高得点を出す競技者のみならず、それはすべてのアーチェリー選手・愛好家が同じ思いを抱いています。

     

    勝利や的中への思いが強ければ中心に当たるのではありません。普通に射てば当たります。しかし上位を競り合ってる時や、シュートオフなどの大事な局面になると的中を逃す人がほとんどです。練習では優れた的中を見せている人はたくさんいますが、いざ競技会になると高得点を出すことができない人が多いです。なぜでしょう?(笑)

     

     

    「集中する」「集中力」などと言われますが、ドローイング時から発射を終えるまでの間に自分で何ができていたかが大切です。「集中」している人の多くが的の中心に向かってサイトピンを必死になって合わせることに集中して「当てよう」としてしまってるので、他のあらゆる大切なポイントから意識が遠のき、身体のコントロールができなくなってしまい、狙った通りの場所に的中しないのです。

     

     

    「緊張を楽しめ」などと言っても、多くの選手はそんな事はできません。その緊張を楽しむ方法がわからないから、脳と身体がパニックに陥っているのです。例え楽しめたとしても、当たらなければ意味がありません。絶対に成功させなければならない1本の矢で勝敗が決まるシュートオフなどの局面では、どれだけ力を抜いてリラックスさせ、自分が抱えているウィークポイントをどれだけ正確にコントロールするかが大切です。

     

    講義の中では、日常のどんな局面でイラッとするか?ということが話し合われました。長いレジの列に並んでいてイライラする。渋滞にハマってイライラするなどのようにです。イライラしたり、何かに腹を立てた時などに、物を置く時に大きな音をさせたり、強く相手に当たったりする前に、自分がそのような感情になっていることを客観視する習慣をつけて、その感情を消したり押し殺したりするのではなく、その気持ちの強さを調節するのです。

     

     

    緊張するなと言われても、必ず緊張します。自分では緊張していないと思っていても、自分にそう言い聞かせても思い込んでも、身体は緊張しています。できない指導者ほど「緊張するな」「リラックス!」などと言いますが、当の選手本人はどうしたら緊張を解くことができるかわかりません。まずは身体の力を抜くことを覚えることから始めなければなりません。

     

     

    それができていたら、練習では当たるけど競技会では当たらないという情けない選手にはなってないのです。緊張している自分がそこにいるのだという状態を客観視して、常にその状態を予期しておかなければなりません。そして自分を正しく知り、緊張を生かして積極的に動けることができるようになることが大切です。これはスポーツのみならず、仕事や勉強でも同じことが言えます。ビジネスマンの育成に、アスリートのメンタルトレーニングに近いものが使われます。

     

     

    凄いと思ったのが、こちらの表現です。「試合で味わいそうなドロッとした感情」

     

    「緊張します」とサラッと言われても、緊張とはそんな爽やかなものではありません。重たくドロッとのしかかかるようなプレッシャーなのです。ビジネスの最前線に立つビジネスマンならわかるでしょう。社運を大きく左右させる大事な商談を迎えた朝のことを。その日その時に最高のパフォーマンスを発揮させるには、そこに到達するまでにどんな準備をしてきたかで勝負が決まるのです。

     

     

    ここ一番の大切な場面で本来できるハズのことができない状態に陥ることがないように、普段から思考と行動のトレーニングを積み上げておかなければなりません。競技会で真の実力を発揮させることができるようになるために、自分がどれだけのことをやってきたか、その中身が大切です。想定外の事も起こり得ると想定して、準備を重ねていきたいですね。

     

    とても書ききれないので、このへんで。

     

    ■痛みのメカニズムを知る

     

    午後からはこれまた京都ではおなじみの、整体の院長森岡先生です。

     

     

    森岡先生は京都のアーチェリー関係者はみんな知ってる森岡先生の息子さんで、上桂平川整体院の院長です。プロバスケットボールリーグの京都ハンナリーズの公式コンディショニングパートナーを務め、プロ選手をはじめ多くのアスリートの治療に携わってらっしゃるそうです。京都のアーチェリー選手もトップレベルから一般の選手まで多く通っています。

     

    森岡先生は4年前の研修会で上半身裸になって、ドローイングにおける骨格と筋肉の正しい動かし方を披露して下さいました。それまでは私も指導の現場ではたまに脱いで見せることあったのですが、この4年前の森岡先生の引き締まった身体が正確な骨格のポジションに誘導されていくのを見て以来、指導者は自分の身体を使って骨格と筋肉の使い方を正しく見せることができないと意味がないと確信しました。けいはんなアーチェリーでの指導スタイルが今の状態になったのは、まさに森岡先生のおかげです。

     

     

    アーチェリーというスポーツのシーン以外における仕事や日常生活・生活習慣で、身体のどこかに痛みを抱えてしまう人が多いものです。その痛みのメカニズムが何であるかをホワイトボードでわかりやすく説明して下さいました。いつも私が言ってることなのですが、痛みの発生についてを誤って認識している人が多いです。

     

    どこかが痛くて通常の整形外科に行った時の対応についても言及されてました。はい、じゃぁレントゲン撮りますね。シップと痛み止め出しておきますから、様子を見て下さい、おしまい。スポーツ整形ではない一般の整形ではそんな処置がほとんどです。これでは何も良くなりません。森岡先生のところではそういった人が正しく治療を受けて、痛みから解放される。そうした取り組みを続けています。

     

    今回は指導者が集う研修会でしたが、指導者の中にも身体のどこかに痛みや故障・不具合を抱えている人が何人か見られました。膝や肩や腰、首やお尻などのパートに分けて、人によっては治療したり、痛みがなくなるためのトレーニング指導をしたり、選手やレッスン受講生がこの部分をこう訴えたらこのように対処する、痛みや故障を防ぐためにどうする、などの指導を受けました。

     

     

    アーチェリーを長く続けることや、デスクワークなどが原因で肩の動きが芳しくない人も多い様子です。そうした人には動きのコントロールと日常的にできる簡単な運動や筋トレなどの指導がありました。まずは指導者がこのようにして理想的な身体に近づいていく取り組みを行うことで、教えた相手の身体を痛みや故障から守ることができるようになるのです。

     

    森岡先生も筒井先生に負けず劣らず面白い方で、午後もずっと笑いの渦に包まれてました。朝から夕方まで笑い通しな上にエクササイズもあり、暑くなって暖房の温度を下げてもらったほどです。頭も身体も中から熱くなって、さらに免疫力が高まりましたね。

     

    森岡先生は京都のアーチェリー界にとって貴重な存在です。こうした方が京都のアーチェリーに身近な存在としていらっしゃることが、どれだけ有り難いことかと思います。アーチェリー指導者が学び続けなければならないのは、こうした骨格と筋肉の専門家から身体の機能を正しく知ることです。アーチェリー指導者が骨格のメカニズムと筋肉についてのエキスパートを目指すことが、これから指導を受けるであろう未来の選手にとって不可欠なのです。指導者がこうした学びを持ち帰って、各クラブでの指導において故障者ゼロを達成したいですね。

     

    昨日の研修会では、筋肉の痛みと解決について学ぶことができたと思います。そうした部位を抱えている人に寒い中でひたすら実射させると、どういう状態になってしまうかをしっかりと考えて、オフシーズンとして理想的な取り組みを進めていきましょう。

    スポーツ医療チームによる加速度センサー測定

    2017.11.16 Thursday

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      昨日はスポーツ医療チームによる加速度センサーの測定でした。これまでリハビリ、トレーニング、測定を繰り返し、アーチェリー指導では知り得ることができない射の際の重心動揺の原因を特定してきました。

       

      今回は測定と分析のスペシャリスト竹岡先生と深谷先生にお越し下さいました。お二人には以前東京秋津店までお越し下さり、加速度センサーでの分析について詳しく教えていただきました。いつも本当にありがとうございます。

       

       

      人間は生きている以上は動きを完全に止めることは不可能です。二足で直立している状態でも動きを止めることなどできません。元来不安定な人間の身体で重たい弓を支えながら強い力でドローイングを行い、クリッカーを鳴らすために常に身体を動かし続けながらエイミングで静止させたいという矛盾を限りなく両立させなければなりません。

       

      エイミング中に骨格の微細な動揺や、体幹の僅かな捻転が生じている人がほとんどです。そのためほとんどの選手が真面目に練習しているにも関わらず、これらが原因で真の上達に到達することができません。残念ながらそれらのズレは見た目やスーパースロー映像などで判別することができず、加速度センサーでの数値を拾うしか方法がありません。その動きを発生させてしまうウィークポイントを最先端の科学トレーニングで克服するのですが、これまで各自に課せられたトレーニングでの進化に対する進捗状況を調べるために、こうして何度も詳細に調べて効果的なレベルアップを果たしていきます。

       

       

      前回は数名を選んで100射以上のデータを測定して、筋疲労が発生している際の重心動揺、動きのバイオリズム、などなどを詳細に調べ上げました。筋疲労が発生する前からゾーン状態が出現しなくなり、測定結果のグラフにサイレントピリオドが出現しなくなりました。こうした原因が特定できたことで、筋運動を行っている状態にも関わらずリラックスしながらリリースできるメカニズムが解明され、ゾーン状態への誘導がどのようにしてなされているかが分かります。今回は比較のために私も測定します。

       

      今回は各自のトレーニングの進捗状態を知るために、3射を2回測定します。私は新しいリムに交換してから初めての18mなのでサイトの位置が微妙で、最初の3射は上の赤にグルーピングしました。18mなので3射のグルーピングは数cmと小さなものです。サイトの位置を上げて2回目に合わせていきます。測定データと的中位置を照合するために、スポーツ医療チームが的中位置を毎回画像に収めます。

       

      加速度センサーでの数値は1000分の5秒単位でセンサーの360度方向の動きを記録しています。ストリングが矢を送り出している最中はほとんど何もできませんが、身体に装着したセンサーがどこからもたらされた力によってどの向きへ動いているかを調べ、グルーピングの偏差と的中位置のズレを解明していきます。

       

       

      このようにしてスポーツ医療チームによってすべての射を撮影されます。2回目はサイト位置を合わせたので、3本ともゴールドの中心付近に小さくグルーピングしています。あっ、おしい。2回目は 10・10・9 でした。ぎりぎりオンラインせず。

       

      「どれどれ」と、竹岡先生が的前まで見に来ます。

       

       

      うわっ、こんなに当たるんですか!と驚いてらっしゃいます。いやいや、こんなもんじゃないんですよ。もう一回射たせてもらえたら、30金(10・10・10)の自信があるんやけどなぁ〜(笑)

       

      マジですか?ならば・・・

       

       

      という事で、3回目は弓本体にセンサーを取り付けて、発射の際にハンドルに与えられる力の状態を確認してみます。ストリングがリムに当たって矢が発射される状態と、グリップの面に手根骨が正しく当たり、手首から先に力が入らず橈骨に加えられている力がハンドル本体に正確に伝わっているかを調べます。同時にリム返りによるセンターロッドの左右方向への動きを知ることができるので、後方から見て真っ直ぐ装着さているように調整することが定説とされているリムアライメントそのものが、自分にとって正しいかどうかがわかります。

       

      エイミングの際に手首の力が抜けていて発射の後にハンドルが自然に抜けて回転していくか、中級者がやりがちな無理やりハンドルを突き飛ばしているようなことや、ハンドルをクルリとわざと回しているか、それらがすべてバレてしまいますので面白いです。

       

      ■この日私が使った機材

       

      ハンドル スターク リアル 12,960円

      リム WNS エリートフォームα(66-44) 28,512円

      ストリング 自作FF+ 原糸代数百円程度?

      プランジャー デカット 2,376円

      クリッカー デカット 713円

      レスト デカット ニーサ 832円

      サイト アバロン クラシック 3,564円

      サイトピン デカット ファイバーオプティック1mm 1,512円

      センターロッド クラシック26インチ 3,240円

      サイドロッド クラシック10インチ 2本で3,888円

      ダンパー 2個で1,296円

      Vバー スターク45度 1,188円

      エクステンションロッド デカット4インチ 1,512円

      アルミ矢(鳥羽根仕様) イーストン XX75プラチウム 1ダース 1万円程度

       

      弓と矢の合計金額は7万円ちょっとなのだ(笑)防具類を入れても8万円を超えることはない。それではこの安い弓矢を使って当ててみせよう。これを見て、的中に必要な十分な性能というものが、どんなものであるのかを知っておいて下さい。アーチェリーショップにダマされて数十万を支払わされたことが、どれだけ愚かなことかと言うことを。

       

      竹岡先生の指示通りに1本ずつ射って的まで行くと。

       

       

      竹岡先生 「マジですか・・・」

       

      はい。10・10・10 の30金。全員が固唾を飲んで見守る中での有言実行には竹岡先生もドン引き。グルーピングのサイズそのものは3回ともほとんど同じです。

       

      ハンドルに取り付けたセンサーはエイミングと発射の最中に、ほとんど動いてなかったそうです。手首や手のひらに一切力が込められてない状態でないとセンサーは小刻みに常に動いてしまい、発射の瞬間にハンドルがどちらかの方向を向こうと動き出します。親指と人差し指の付け根付近には力を加えることなく、骨で正確に力を支えることが大切です。

       

       

      全員の測定を終えたら、その場で詳しく説明します。それぞれ起こっている現象が異なりますので、個別の身体の状態に照らし合わせてウィークポイント克服のためにプログラムしていきます。上達してきた受講生には更なるレベルアップのために、様々な指導が加わります。センサーの数値はイイワケもゴマカシもききません。「頑張ってる」とか「やろうとしている」などは論外で、「正しくできている」のみが的中をもたらします。外観からでは見ることができず、アーチェリー指導だけでは知り得る事が不可能な内部の筋肉がもたらす動きや、それらによる骨格動揺がもたらす重心移動がどのようになっているかを理解し、筋肉の質と筋量の過不足をコントロールしていきます。

       

       

      加速度センサーの測定結果の検証は後日詳しく話し合います。測定が終わったら、各自の身体の状態の確認です。

       

       

      スポーツのみならず仕事や日常生活などの生活習慣がもたらす身体の様々な変調を、本人の申告や自覚の有無を問わず客観的に調べていきます。

       

       

       

      スポーツをするために理想的な身体を備えることで、パフォーマンスを最大に発揮することができるのです。こうしてケガや故障と無縁でいられるのも、スポーツ医療チームと一体となった指導を行うことができるからです。

       

      周囲よりも一足先にオフシーズン入りして身体の修正や身体づくりを行った者が勝ちなのです。寒風吹きすさむ低温下という劣悪な状況でひたすら実射を繰り返したところで、身体を優れた状態に養うことなど不可能です。

       

      アーチェリーを始めたら最後。誰もが自分が射つすべての矢を黄色に当てたいと思うようになるものなのです。しかし残念なことに、多くの人が上手くならない自分を必死になって作ってしまっているのです。

       

      日本人は世界のどの国民性と比べても、真面目で努力家が多いです。同じ努力をするなら、正しい努力をすることが幸せになれるというものです。大して上手くなれない自分の努力を褒めるほど情けないものはありません。

       

      けいはんな地域では随時入会もできますが、東京のレッスンは現在締め切っております。関東の方からの入会希望が最近になって増えてきましたので、年度の途中で入会できるように受け入れ態勢を増やしていきたいと考えております。具体的な日程が決まりましたらブログでご案内させていただきますので、しばらくお待ち下さい。

       

      アーチェリーは紛れもない「物理」の話です。具体的でないもの、科学で説明できないものに、再現性の高さを求めることなど不可能です。結局は具体的に何を行ったら優れた的中を得ることができるかどうかがわからない抽象的なものから抜け出して、自分の身体の現実を正確に知ることが大切なのです。

      本当にブランド違いなだけなのか?

      2017.11.13 Monday

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        WNSの新製品リムが入荷しております。前回2万円もしないウッドコアのカーボンリムの出来が素晴らしかったので、今度はフォームコアのカーボンリムにしてみます。

         

         

        こちらはエリートフォームカーボンα(アルファ)です。SFのエリートカーボンハイフォームを継続してWNS製品として販売される中・上級者用リムです。SF時代から評価の高い、かなりの高性能機材ですが3万円もしません。

         

         

        私がテストで使うので66-44です。44ポンドとさほど強くもないのですが、私が現役選手だった四半世紀昔に比べて2-3ポンド弱いリムが、当時のサイトとほぼ同じ高さに的中します。しかも引きが柔らかく、当時の42ポンドのリムよりも今の44ポンドの方がエイミング時にリラックスできます。しかも現代のリムは、本当に良く当たります。的の方に向かって射てば勝手に当たる。まさにそんな感じです。「これを使って当たらんのは、よっぽど射ち方おかしいやろう?」としか思えません。

         

         

        リムの表側はホワイトです。メタリックがキラキラ輝いてキレイです。ボウスタンドに置いた時に上を向く側なので、リムの温度が高くなりすぎる心配をしなくても良さそうですね。

         

         

        裏側はブラックグロスです。SFのエリートカーボンとあまり変わらない雰囲気なのは、CARBON / HIGHT FORM ロゴ字体が同じものが使われているからでしょうね。

         

         

        SFとWNSを見比べてみました。上がWNS、下がSFです。外観からでは違いがわかりません。ブランド違いの同じ製品だと聞いてますが、その通りなのでしょうね。

         

         

        こちらも上がWNS、下がSFです。こちら側のみの比較では、両者の区別がつきません(笑)

         

         

        チップ部分です。右がWNS、左がSFです。どちらもこのグレードの製品と同じく、伸縮性の乏しい競技用のストリングを使うために、強化タイプの同じチップが使われてますね。キネティックのカーボンリムも同じです。

         

        新しいリムを、さっそく土曜日のレッスンで使ってみました。インドア用の鳥羽根貼った太いアルミ矢で、レッスン受講生の前で30m6射57点と好調です。使った感じはSFのエリートそのまんまですね。どちらも素晴らしいリムです。

         

        最新のウッドコアは上質な作りで取り掛けが柔らかくて好ましいのですが、やはりフォームコアのシルキーでマイルドなタッチは、いちど使うと病みつきになりますね。この日はFF+との組み合わせでしたが、フォームコアカーボンの優しさとFF+のマイルドな感触が絶妙で、リリース時のストリングインフォメーションがタブの革ごしにキレイに伝わり、サイトピンが向いてる先のゴールドに吸い込まれるように的中し続けました。人馬一体という表現がピッタリで、弓が自分の言うことをよく聞いてくれます。リムとストリングに自分の神経が通っていると思えるほど繊細な指加減に応じてくれ、実にコントローラブルなのです。

         

        本当に自分に合った機材というのは、値段が高ければ高いほどいいというものではありません。多くの選手が高額な製品を使ってますが、凄まじい高得点など出やしません。多くの選手が使わなければならないのは、自分が会得しようとしている技術を達成するために必要な性能です。このリムは自分の技術の未熟な部分を教えてくれながらも、非常に高い性能を持つ製品です。多くのフラッグシップモデルはレスポンスが高すぎて、扱いがスパルタンすぎて、追求した性能の高さ故に的中を大きく逃す状態に陥っている選手ばかりなのです。

         

        こんな素晴らしい性能のカーボンリムが、3万円もせずして買うことができるのです。良い時代になったものだと思います。

         

        リムといえば、2社から新製品がリリースされました。ステップアップ用機材として最適なリムばかりです。

         

         

        こちらはスタークアーチェリーの新製品プレステージ。W&Wが製造するウッドコアのグラスリムです。SFのアクシオムプラスやWNSのアクシオムαと同じ製品のブランド違いです。こちらの方が格好イイですし、スターク製品のリアルを使っている人のステップアップ用にもピッタリですね。近未来的なデザインが、いかにも当たりそうな感じで好きです。

         

         

        こちらはマイボウの新製品シナジースター。こちらもウッドコアのグラスリムです。製造メーカーを聞いてませんが、コアアーチェリーのエレメントと見分けがつきません。エレメントは価格に見合わない素晴らしく出来の良いリムで、非の打ち所がありませんでした。グラスリムなのにカーボンリムと変わらない性能があります。

         

        メーカーによると、「UDファイバーグラスを使って卓越した熟練の技によって作り出された最高のパフォーマンスのリムなので、買っておかないと後悔するぞ」というような表現になっています。エレメントを使ってみて私もそう感じてましたので、特別企画の3万円台のセットを販売した方のためのレンタルリムは、すべてエレメントをメーカーから取り寄せて用意いたしました。これを使って本当に上手くなってほしい。そういった願いからです。

         

        エレメントよりもシナジースターの方が格好イイので、自分用のステップアップリムとして買い揃えるならこちらがいいでしょうね。他のメーカーにはない雰囲気を感じます。

         

        今年は高性能な低価格帯の製品が溢れる一年になりましたね。これからアーチェリーを始める方。身体への負担を最小限に抑えながら無理なくポンドアップしていく方にとって、理想的な製品が揃いました。もはや選ぶのが大変なほど、買いやすい価格帯ながらも優れた的中性能を誇る製品が溢れましたね。

         

        こうした多くの選択肢が、これからの日本のアーチェリー界を強く大きくしていくのは間違いありません。

         

        オフシーズンは身体づくりもさることながら、来シーズンに向けての機材選びの時期でもあります。あなたが真の上達を遂げることができない理由は、脆弱な身体・未熟な技術・弱い心・良くない思考、これらをバランス良く備えてしまってるからなのです。自分が上達するために本当に必要な製品がどのようなモノであるか、金にモノを言わせる前にじっくりと考えることが大切です。

        1本多いコンポジット完成矢と11月限定特別価格

        2017.11.10 Friday

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          これまで大人気のカーボン完成矢「コンポジット」が、スパインによっては完売間近なものがあります。スパイン900は残り2ダースなのですが、2本の余りが出ています。そこで1ダースの価格で13本のセットで、この2セットのみを販売させていただきます。スパイン900が必要な方にはお得です。買いましょう♪

           

          今回はメーカー在庫処分の初心者用・レッスン用として最適な製品のご案内です。※今月限定

           

          ■特別価格リム

           

           

          こちらはコアアーチェリーの練習用リム「フラッシュ」です。コア製のボルト装着タイプのハンドルに使うことができるウッドグラスリムです。販売価格は2,700円と、とってもお買い得ですね。14ポンドからありますので、低ポンドから自分の弓を持ちたい人や、指導組織での備品としても最適です。けいはんな地域でのレッスンでは、このフラッシュを使っています。

           

           

          こちらはコアアーチェリーの練習用リム「ブレイズ」です。コア製のボルト装着タイプのハンドルに使うことができるウッドグラスリムです。販売価格は2,160円です。ディストリビューターの仕入れ原価がどれほど安いかが伝わってしまうほどですね。安いだけあって、サイズ・ポンドはかなり限られてます。必要なポンドがあればラッキーですね。東京でのレッスンでは、これと同じリムの製品名違いを使っています。

           

          ■特別価格ハンドル

           

           

          こちらはコアアーチェリーの初心者用ハンドル「JET METAL」です。マグネシウム製の超軽量ハンドルで、ハンドル単体の重量は700gと非常に軽いです。コア製のボルトタイプのリムを装着することができます。販売価格は3,240円です。軽さは初心者やジュニアにとって身体への負担を最小限に抑えることができる最大の武器です。色や左右が限られますが、お子様へのクリスマスプレゼントにちょうどいいかも知れません。レッスン受講生の方が自分のハンドルを買うまでは、このハンドルを無償で貸し出してました。木製ハンドルよりもスリムなので収納と持ち運びが便利で喜ばれました。

           

          こうした製品を溢れさせて、多くの人で使い回しましょう。そうすることで、これからアーチェリーを始めてみようと思う仲間を多く増やすことに繋がるのです。指導組織や協会などは、こうした初心者用の備品を充実させて、自分達の団体を強く大きくしていきましょう。

           

          さて、インドアシーズンを控えて18m競技用の的紙が品薄になって参りました。クリスマスと年末年始を控えた12月は例年、国際貨物が遅れて届く事があります。随時追加発注をいたしておりますが、100枚単位でお求めの場合などは競技日程に数週間の余裕を持ってご注文下さい。

           

          明日は終日レッスンです。水曜日はスポーツ医療チームによる加速度センサーでの測定で、オフシーズンに向けて課せられたピンポイントでのトレーニングの効果を確認します。

           

          朝晩の寒さが厳しくなりました。寒風に吹きさらされながら実射をしても、身体に良くない行為を続けているに過ぎません。寒くない場所で自分にとって本当に必要なトレーニングを行い、その効果を春に的のグルーピングのサイズで示して下さい。グルーピングや得点に変化がないのであれば、オフシーズンは意味のない取り組みを過ごした結果を示します。春からの本格的なシーズンを、去年と同じ自分のままで過ごすという未来を見たくないでしょう。

           

          オフシーズンを迎えますが、トレーニングが我流では効果がありません。自分の身体に何が足りているのか、何が足りないのか、それらを主観や思い込みではなく正しくバランス良く高次元で行い、優れた身体を養いましょう。

          高額すぎるハードケースを買うな

          2017.11.06 Monday

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            秋津のアーチェリーショップでお求めになられたお客さんがあまりにも絶賛されてらっしゃいましたので、私も使ってみました。

             

             

            アバロンの大型バックパック、テックワン フルオプション です。

             

            現役選手だった頃は弓2セットとスコープに三脚、数泊分の荷物を詰めた大型のアーチェリーケース2個を持って、リュック背負って新幹線の駅でヨロヨロ歩いて悲惨な移動に苦しめられたものです。

             

            この「テックワン フルオプション」は、そうした荷物をすべてひとつにまとめて移動できる収納力の高いバックパックです。ハードケースでは考えられないほどの多くの荷物を運ぶことができます。

             

            私は京都と東京を一年で30回程度往復する生活を送っています。アーチェリー用品を持ち運ぶことも多いのですが、ハードケースをやめてバックパックにしてからは、ハードケースに戻れなくなってしまいました。キャスター付きのハードケースはとにかく不便ですし、周囲にとって迷惑です。バックパックの機動力の高さを知ってしまうと、高額なハードケースを買うのが実にバカらしく思えてしまいます。

             

             

            金曜日から今日までの4日間は東京で6回のレッスンを開催いたしました。その中で土曜日は体育館を借り切って30m実射を含むレッスンでした。レッスン会場の体育館まで電車とバスで移動するつもりだったのですが、ふと思い立って自転車で行くことにしました。自転車を使う時点でハードケースという危険な選択肢はありません。アーチェリー用品やレッスンで使うヨガマットなどは、すべてひとつの荷物にまとめて背負うしか方法がありません。今回はこのようにして、80cm的紙も持って行きました。ハードケースでは、80cm的紙は折り畳まないと運ぶことができません。

             

             

            このサイドの大型のポケット部分に、丸めたヨガマットをすっぽり収納することができます。このヨガマットは8mm厚のものです。ハードケースではヨガマットの収納は不可能です。

             

             

            こちらが上部ファスナーを開放したところです。ヨガマットを収納しているスペースには、ハンドル1本分程度の余裕があります。ここにアローケースを収納してもよかったのですが、レッスンで使うゴム羽根貼ったクラシック完成矢は、輪ゴムで束ねて左側の大スペースに放り込んでいます。全体的にスペースに余裕がありますので、1週間程度の合宿や数泊の競技会であれば、このバックパックひとつあれば他の荷物で手がふさがる事はなさそうです。その日のお弁当や、帰りのお土産も入ります。収納に工夫をすれば、この中にバランスディスク2個くらい追加できそうです。

             

             

            重量物を運ぶことを想定されてますので、ショルダーストラップとストラップ取り付け部分は頑丈な作りになっています。左右のストラップの間にプラスチック製の頑丈な取っ手が付いてるのですが、自転車に乗って前傾姿勢で運ぶので、首にあたりそうな取っ手はストラップ収納部分に押し込んで隠しています。

             

            背中と腰に当たる部分はぶ厚いクッションが入ってますので、荷物の総重量がかなり重たくなっても、身体に負担がかからないように工夫されています。

             

             

            とにかく、これでもかと言うくらい収納力が高いです。外側のポケット部分だけでも、相当な量の荷物が入ります。バインダーにファイルに書類に、つり銭BOXにコイントレーを入れても余裕です。この外側のポケットは中で2層になっているのですが、表側のスペースには、もはや入れる荷物を持ってませんでした(笑)

             

             

            小物の収納スペースも多いですが、使いきれないほどですね。

             

             

            レッスン会場の体育館に着いて荷物を広げたら、こんな感じです。ヨガマットのみならず、体育館シューズに500mlのペットボトル2本まで入っています。こうして荷物を広げてみると、巻いて持ってきた80cm的紙が小さく見えますね。

             

            レインカバーが付属してますので、雨が降っても中の荷物が濡れることがなくて安心です。

             

            ちなみに会場までの自転車での所要時間は20分程度でした。車も自転車もほとんど変わりませんね。アーチェリーでは実射をした後にランニングやスポーツサイクルなどの有酸素運動が必須ですので、レッスンを終えた後に自転車で移動することは理想的ですね。

             

            アーチェリーはスポーツであるにも関わらず、有酸素運動を怠って運動不足なアーチェリー選手が実に多いです。射つことは頑張れるのにランニングが嫌いだとか、アスリートとして恥ずかしいのです。そんな事では心肺機能が高くなることはなく、射てば射つほどに身体に疲労を蓄積させてしまいます。

             

            選手のうちから太ってしまうようではいけません。選手をやめたあとに、大変な身体になってしまう人が多いのです。このオフシーズンの大切な期間にアスリートとしての適正体重にしっかり絞って、春のスタートで自分の真の能力を発揮させることができるように鍛え上げておいて下さい。