ファイバーオプティック

2017.08.25 Friday

0

     

    デカットは買いやすい価格帯の優れた製品が多いです。デカットのサイトピンを使ってみてとても良かったので、当会で取り扱うことにいたしました。

     

     

    度なしのクリアレンズの中央に蛍光ファイバーピンを取り付けた、よくある製品です。

     

     

    付属のファイバーピンはこのように集光するので、視認性が高くエイミングの際にサイトピンをより意識できるようになります。長く伸ばしたファイバーが横切って視界を妨げることもありませんので、より精度の高いエイミングをすることができるようになります。本来サイトピンは光っても光らなくても的中に関係ないのですが、こうした輝度の高いピンは、中級者のエイミングの精度を高める手助けになることがあります。リリースの最後の瞬間まで、正確にサイトピンを目で追えてないことが原因で的中を逃している人が多いからです。

     

     

    視界の広さを選ぶことができるように、リングの内径が異なる2種類のプレートが付属してるので便利です。デカットらしく、買いやすい価格帯なのが嬉しいですね。これまで使っていたサイトからサイトピンを取り外して交換するだけという、簡単な作業で終わります。ポンドの弱い人がサイトを最も低い位置に合わせて射たなければならない場合にも、サイトのリングに角度をつけて装着することができるので、ファイバーピンが斜めになった状態でエイミングしなければならないという事態に陥ることもありません。

     

    ■27日(日曜)の一般営業中止について

     

    東京秋津店は、8月27日(日曜)の営業は 18-20時ですが、レッスン終了後の入会メンバーの皆様と、すでに来店予約をされた方以外の営業は中止させていただきます。以降の来店予約を承ることができません。ご予約なくお越し下さいましても、恐らく中に入ることができないと思います。当日は一般営業ができませんので、ご了承下さい。

     

    明日の土曜日は 16-20時の時間帯に営業いたしておりますので、よろしくお願いいたします。

     

    「健康だ」という思い込み

    2017.08.07 Monday

    0

       

      日曜日はスポーツ医療チームのアーチェリーレッスンでした。私もここ最近激務でしたので、自分の身体の状態がどうなっているのか、診てもらいたいところです。

       

      多くの地域で高温に見舞われたようでしたが、この会場は涼しく、私達は快適な一日を過ごすことができました。レッスン後半の屋外での実射レッスンの時などは、蜩(ひぐらし)が合唱するなか涼しい風が吹いていて、夏と思えないような心地よさでした。今回の台風のおかしな影響かも知れません。

       

       

      多くの人が自分を健康体だと思ってるようですが、実際はそうでない場合が多いです。そもそもデスクワークが中心の人に、身体の状態が完璧だった人と出会ったことがありません。1日で2万歩近く歩く営業マンや、立ち仕事の人、力仕事の人などが、正しい歩き方ができていたり、正しく立てている人もいません。電車の座席でスマホを眺めている人もそうです。一様に不気味な姿勢と化してしまっています。現代人は慢性的にどこかおかしな状態になってる場合がほとんどです。

       

       

      東京秋津のアーチェリーショップは路面店なので、駅から行き交う多くの人が歩く姿が、店内からイヤでも目に入ります。ほとんどの人が姿勢がダメで、良くない歩き方になってしまっています。斜め前にあるバレエアカデミーに通うダンサー達の軽快な歩き方とは比べ物になりません。もはや現代病なのだと思いますが、多くの人が自分の身体の状態の悪さに気づいていないのです。それを治さない限り、アーチェリーが上手くなるどころか、良くない部分を悪化させてしまいます。

       

       

      アーチェリーは自分が動かないスポーツなので、正しい姿勢、動きの正確性と、その再現性の高さが問われます。他のスポーツよりも負荷が少ないのですが、繰り返し同じ動作を続けることになります。そのため姿勢が悪く、正確な動作ができていない人は痛みや故障を抱えてしまう可能性が高いです。アーチェリーは身体のどこかに痛みを感じていたり機能が悪化してしまっている人が、他のどのスポーツに比べても多いのです。こうしてスポーツ医療の現場のエキスパートから、射に対する完璧な骨格のアライメント調整を行うことで、故障とは無縁でいられるのです。

       

       

      当会ではアーチェリー指導における故障者はゼロです。仕事や日常生活での骨格各部の不調や怪我までもを、早期に回復させることができます。自分では気づかないような不調や何かの変化をスポーツ医療チームが見逃しませんので、こうした指導を受けてさえいれば、痛みや故障を抱え込むようなことにはなりません。長年やっていると痛みのひとつやふたつはあるものだと言われますが、それはスポーツに対する取り組み方に誤りがあると思わざるを得ません。単に自分の身体を壊しているか、すり減らしているのです。スポーツ以外であっても、仕事や日常生活が身体の状態を悪化させている事が多いです。そういった日常における身体の状態の悪化を防ぐ取り組みが、スポーツ指導においては最優先であるべきなのです。

       

      わかりやすく言うと、指導のプロフェッショナルから正しく学び、身体に正しくお金をかけるということなのです。自分の身体の最も優れた状態を、生きている限り維持することができるようになることが大切です。身体に痛みを抱えてから病院に行くのは、スポーツとして最悪なのです。医療は自分が患ってから利用するのではなく、痛みや故障を未然に防ぐために使うことで、自分の身体に優れた効果を発揮させることができるのです。そのためにスポーツ医療チームと一体となったレッスンがあるのです。こうして一人一人の身体の状態に合わせて、リハビリ・トレーニングを個別にプログラムします。

       

       

      身体の状態が同じ人は、2人といません。ある箇所には柔軟性が必要だったり、不要な動きをさせてしまう筋肉を落としたり、筋力バランスを保つために筋力を養ったり、千差万別の状態にあります。肩の状態が上手くいかない原因が足の裏の状態が誘発していたりと、実に様々です。シューズのインナーソールの裏にティッシュペーパーを挟むことでの僅かな修正で、身体の動きが改善することもあります。自分の身体の骨格各部は、ひとつの身体としてつながってます。正確な射のためのアライメントが正しく調整できない原因を、このように徹底的に探ることができてはじめて、正しい技術をマスターすることができるようになるのです。

       

      優れた身体の状態を養ってきたはずの私の身体でさえも、ここ最近の激務で身体に疲れを溜め込んでました。下肢の状態が悪くなっているのを指摘され、植田先生に徹底的に治療していただきました。アスリートとして理想的な身体を維持することが仕事の私でさえも、身体の状態の僅かな変化を自分で気づくことができません。海江田先生や植田先生のようなスポーツ医療のスペシャリストの存在は、スポーツ指導に欠かすことができません。

       

      私は指導のプロフェッショナルです。中途半端な知識のボランティアではありません。指導者とは名ばかりのスポーツ指導員ではありません。教えた相手の身体がどうなるかの責任をすべて負うために、世界トップレベルのスポーツ医療チームと一体となったレッスンをさせていただいております。スポーツ指導は、最先端のスポーツ科学に基づいた合理的な取り組みでなければなりません。これまで自分が世界最高の指導者となるために様々な勉強を続けて参りましたが、今ではスポーツ医療チームの皆様が様々な分野からの最新の見地を携えて下さるので、指導者として勉強できる最高の環境にあります。スポーツ科学は数ヶ月単位で大きく刷新されていきますので、最新の情報を常に理解できる環境に身を置かないと、一瞬で置き去りにされてしまいます。

       

      今ごろになって何を言っても手遅れなのですが、もはや知識と情報が永遠にも思えるほど、差が開いてしまっています。アマチュアの指導者たちが、教えた相手の身体の責任を負えるとでも言うのか。この現状が、あと数年でオリンピックを開催する国なのか、本当に恥ずかしく思います。誰でも簡単になれてしまうスポーツ指導員の制度を格段にレベルアップさせないことには、オリンピックが終わった後に、何も残らないのです。

       

      ■後期入会募集について

       

      昨年度に入会された方が多かったので、今年度の前期は若干名しか募集できませんでした。現在はメンバーが多いので現時点では随時入会ができない状態になっております。後期の申し込みは10月を予定いたしております。入会希望のお問い合わせが多いのですが、現時点ではすべてお断りいたしております。大変申し訳ございません。

       

      レッスンの合間にビジターレッスンを開催いたしておりましたが、入会メンバーのレッスンが数ヶ月先まで埋まっております。入会メンバーを最優先させていただいておりますので、ビジターレッスンの予約は、後に入会メンバーのレッスン予約が入りますとキャンセルになってしまいます。そのため、けいはんな地域で開催していたビジターレッスンは終了させていただきました。東京秋津店でのボディーチューニングは、予約制で続けております。

       

      後期募集は10月以降の予定ですが、日程はまだ決まっておりません。正式に決まりましたら、ご案内させていただいます。

      8月の営業日のご案内

      2017.08.03 Thursday

      0

         

        ■激務の極

         

        一瞬で過ぎ去ってしまった7月。忙しくしているうちに、1年の 2/3 が過ぎてしまいます・・・。

         

        けいはんな地域でアーチェリーを教えながら、のんびり暮らしていこうと思っていたのに、ビジネスマン時代よりも忙しくなってしまったという大誤算(苦笑)

         

        普段は毎朝4時半頃に目が覚めて、お茶を飲んで少し落ち着いてから、5時前後に仕事に取り掛かります。毎日15-16時間労働ですので激務・長時間労働・休憩ナシ・休みナシには慣れているのですが、この一週間は過酷を極めました。

         

        水曜は利用施設の畳の入れ替えをして、木曜は朝の4時すぎから仕事に取り掛かり、夕方にレッスンを終えてレッスン受講生の方を駅まで送迎して、帰宅して急いで東京出発の支度。シャワーを浴びて急いで夕食を食べたら、車を運転して20時半過ぎに自宅を出発。東京秋津店までの500kmの道のりを一度も休憩せず、トイレにも行かずにノンストップの6時間弱。

         

        午前2時過ぎにお店に着いたら積み込んだ荷物を全部降ろして、シャッター閉めてパソコン開けたら数十件のメールの山・・・。少しでも返信を減らしておこうとキーボードを叩き続けていたら、気づいたら外は朝。26時間起きてたが、そのうち25時間を仕事に費やした。

         

        金曜はプライベートレッスンに少人数レッスンがあり、夕方からはお店を開けて夜までお客さんの応対。土曜日は全体レッスンをやったあとに、夕方からお店。夜はレッスン受講生の方と夕食を兼ねてミーティング。

         

        日曜日は朝からプライベートレッスンで、午後から夜まではストリング製作講習会。月曜日は朝からプライベートレッスン。といった具合で、食事に出る時間がありませんでした。多くの方が差し入れをお土産にお持ち下さいましたので、本当に助かりました。月曜の夜に、やっとまともに寝る時間があったように思います。ビジネスマン時代だった過去に脳内出血で倒れ、死に掛けた経験があります。勉強も仕事もスポーツもとことん没頭するタイプですが、命をすり減らしてはいけません。

         

        入会メンバーの皆様には何とかレッスンのための時間を調整しますが、困るのは、入会してない方からのビジターレッスンの問い合わせです。※東京ではビジターレッスンを開催いたしておりません。けいはんな地域でのビジターレッスンは、私があまりにも多忙なために、終了させようとも考えております。もはや時間の余裕がありません。

         

        全体的に入会メンバーが増えましたので、今年度の前期は入会人数に制限を設けました。後期は募集ができると思いますので、しばらくお待ち下さい。

         

        ■8月の営業日のご案内

         

        11日(金曜)15-20時

        12日(土用)18-20時

        13日(日曜)15-19時

        25日(金曜)15-20時

        26日(土用)16-20時

        27日(日曜)18-20時

         

        込み合いますのでご来店下さる際は、できるだけ来店予約をご連絡下さい。来店予約を下さった方を優先させていただきますので、ご了承下さい。

         

        DNAエクササイズ遺伝子検査結果

        2017.07.21 Friday

        0

           

          七夕の日にDNA検査を提出したことを紹介したが、その検査結果が届いた。

           

           

          私のアスリートとしての潜在能力がどのようなものであったかを、明かしていきたい。

           

          ■DNAエクササイズ遺伝子検査

           

          このDNA検査は、運動時のパフォーマンスに影響を与え得ることが報告されている、以下の3種類の遺伝子多型を解析するものである。

           

           

          【検査対象遺伝子】

          ACTN3遺伝子 rs1815739(R577X)

          ACE遺伝子 rs4646994 (I/D)

          PPARGC1A遺伝子 rs8192678(Gly482Ser)

           

          【解析方法】

          マスアレイ法またはPCR-CTPP法またはPCR-RFLP法によるSNPs(一塩基多型)解析

           

          人間が保有する遺伝子情報は、アデニン、チミン、グアニン、シトシンから成る塩基の配列によって情報が保たれ、個人間ではこの塩基配列の差異が、部分的に速筋線維・遅筋線維の割合や、運動時のパフォーマンスに影響を与え得ることが報告されている。遺伝子検査を受けることにより、自らの遺伝子特徴を理解し、運動時のトレーニング方法の選定などに役立てるための検査である。

           

          ACTN3遺伝子は、速筋・遅筋の割合に関係。

          ACE遺伝子は、血液供給量を調整し、運動時の疲労度に関係。

          PPARGC1遺伝子は、ミトコンドリアの生成や機能を調整し、運動効率に関係。

           

          分析機関:イービーエス株式会社

          EBSセルフメディケーションリサーチラボ

          衛生検査所登録番号:第9470号

           

          ■エクササイズ遺伝子検査結果

           

          それでは私の検査結果。

           

           

          ACTN3遺伝子は R/R型、ACE遺伝子は I/I型、PPARGC1A遺伝子は G/G型であった。アスリートとして究極の理想型だ。

           

           

          ACTN3遺伝子 R/R型は、速筋線維の割合が高く、瞬発力を必要とするスプリント・パワー系の運動に適しているタイプ。

           

          ACE遺伝子 I/I型は、血管拡張(筋肉への栄養や酸素の供給能)が高く、運動による疲労を感じにくいタイプ。

           

          PPARGC1A遺伝子 G/G型は、PGC-1α活性(ミトコンドリア増殖能)が高いため、運動の継続によりスピーディーにミトコンドリア量(エネルギー産生量)が増え、比較的短時間に運動が楽に行えるようになるタイプ。

           

           

          私が分類されるACTN3遺伝子 R/R型は、日本人の割合は19%である。速筋(白筋)の働きが安定し、瞬発系の運動能力が高いと考えられる。

           

           

          R/R型はパワー系、R/X型は瞬発力と持久力を持ち合わせる運動系、X/X型はαアクニチン3が存在しないため遅筋線維の割合が高く、持久力系。

           

          意外だったのは私はX/X型だと思っていたが、R/R型だったことだ。これまで持久系のスポーツばかりを続けていたので、長年続けてきたトレーニングの結果、速筋線維の少ない持久系の体型になっているようだ。確かに瞬発力は高く、アーチェリーでの最大強度は100ポンドを超える強さを引けてしまう。100ポンド引ける能力を備えていて40ポンドを引いているのだから、私が引いている強さは完全に持久力運動(有酸素運動)領域で扱いこなしていることになる。

           

           

          ACE遺伝子の活性が低いタイプは血液供給量が多くなり、筋肉へ酸素や栄養を送り届ける能力に優れている。

           

          私はI/I型である。I/I型の日本人の割合は40%だ。

           

           

          I/I型は筋肉へ酸素や栄養を送り届ける力が優れており(血管拡張能が高い)、運動による疲労を感じにくいタイプ。トレーニング効果が出やすいということが報告されている。

           

          イギリスの軍人78人の10週間の持久力トレーニング継続後のACEタイプごとの改善効果は、I/I型はD/Dタイプに比べて11倍の増大を示した。

           

          酸素マスクを使わずに無酸素登山による8000m以上の山を制覇した登山家15名の中に、活性の高いD/D型は一人もいなかったという報告がある。

           

          アーチェリーは瞬間的に最大筋力を発生させるスポーツではなく、ある程度の持久力の高さを問われるので、トレーニング効果が出にくいD/D型は、より質の高いトレーニングをプログラムしなければならない。

           

           

          私のPPARGC1A遺伝子は、G/G型である。

           

          骨格筋の中のミトコンドリア生成や、ミトコンドリアの機能を調整するPGC-1αたんぱく質の遺伝子である。PGC-1αの活性が高いほど、運動によりミトコンドリアが増殖する。G/G型の日本人の割合は27%である。

           

          G/G型はミトコンドリア増殖能が高いため、運動の継続によりエネルギー産生量も高く、運動強度を高めても長時間効率よく運動が行えるタイプである。

           

           

          ここに最も大事なことが書かれている。運動になぜ、ミトコンドリアが必要?

           

          運度により、ミトコンドリアとともに毛細血管が増え、速筋が遅筋の方向にシフトしていく。このメカニズムはすべてPGC-1αがコントロールしている。速度を上げて走ると、ミトコンドリアの量は飛躍的に増加する。マラソンを楽に走るには、骨格筋のミトコンドリアの量をどれだけ増やせるかがポイント。また運動によるミトコンドリアの増加は、分岐鎖アミノ酸(BCAA)の代謝酵素を促進することが認められ、持久力運動が上昇するといわれている。

           

          ■最後に

           

          この検査結果を眺めているだけでも、単に射つだけのアーチェリーが、自分の身体を優れた状態に養うことがないということが見えてくる。

           

          持久力運動を継続して行わないとミトコンドリアは増えていかず、運動による疲労を感じにくい身体づくりをしないことには、アーチェリーが上達しないと言われているようなものである。

           

          こうしたDNA検査に一喜一憂する必要はないが、自分の潜在能力がどのようなものであるかを知ることで、自分がやってみたいスポーツに対して、どのようなトレーニングをしなければならないかが見えてくる。

           

          私の結果を振り返ってみよう。

          ACTN3遺伝子 R/R型は、日本人の割合は19%。

          ACE遺伝子 I/I型は、日本人の割合は40%。

          PPARGC1A遺伝子 G/G型は、日本人の割合は27%。

          3つの条件が揃っている割合は、2.052%か。

          学力と運動能力が、どちらも偏差値70で面白い。

          両者には関係があるように思えてならない。

          私の周囲は、そんな人が多い。類は友を呼ぶと言うべきか。

          遺伝に努力を重ねてきた仲間なのだろう。

           

          運動能力遺伝子検査 DNA EXERCISE

           

           

          株式会社ハーセリーズ・インターナショナル

           

          アーチェリーショップにダマされて高額すぎる機材を買わされる前に、自分がアスリートとしての潜在能力をどのように受け継いできたのか、こうした検査で調べてみてはどうだろうか。税抜たったの7,000円である。

           

          高いアーチェリー用品一式を買い揃えることができているのだから、このくらいの投資はできるだろう。もしかしたら、とてつもない高い潜在能力を持っているにも関わらず、それを知らないことで開花させることができてないだけ、なのかも知れないのだ。

           

          メディカルチェックとミニ合宿

          2017.07.10 Monday

          0

             

            土日は1泊2日でミニ合宿でした。土曜日はスポーツ医療チームによる、メディカルチェックです。参加者の半数以上が新幹線や夜行バスで関東からという、驚きの状態です。中には片道10時間運転して駆けつけた方もいらっしゃいます。

             

            アスリートとして基本的な身体機能を備え、理想的な身体の状態に近づけていくためのリハビリ・トレーニングが一人一人の状態に合わせてプログラムします。そして身体能力がどのようにして養われているかを、メディカルチェックで定期的に検査します。今回のメディカルチェックも、スポーツ整形のドクター四本先生をはじめ、スポーツ医療チームの皆様8名にお越し下さいました。

             

             

            アーチェリーはドローイングしたストリングを離すだけで矢が飛んでいく、という極めて単純なスポーツです。しかし矢を的に運ぶために必要な身体の機能は、身体全体が協力し合って完全に一致した状態でなければ、正確な射をもたらすことができません。

             

            メディカルチェックでは数百項目の中から、アーチェリーの射を正確にするための運動機能を、60項目以上にもわたって精密に測定します。選手本人や指導者が知り得ることが不可能な部分までもを探り出すと同時に、本人が自覚してない身体の不具合箇所を見つけ出し、スポーツ以外での日常生活での痛みや怪我までもを早期に回復させ、合理的に上達を果たすことができるための取り組みです。

             

             

            アーチェリーを始めたばかりの方の身体の状態を、スポーツ整形のドクター四本先生が入念に診察します。四本先生はアーチェリーや弓道の動きに精通している、肩専門のスポーツ整形のドクターです。けいはんなアーチェリーでは、正確な骨格のポジションに誘導するための、正しい筋肉の使い方をマスターさせてからでないと実射の指導を行いません。そのため完全なる初心者であれば理想的なドローイングのアプローチにしかなりませんので大丈夫です。骨格各部に理想的な可動域を獲得したら、徐々に強化プログラムを重ねていきます。

             

             

            問題なのは、どこかで少しアーチェリーを習った初心者や、これまでアーチェリーを続けてきた経験者です。どこかでアーチェリーを始めた初心者は、その多くが腕力でストリングを引っぱってしまい、ドローイングのアプローチが完全に間違ったものが身体にプラクティスとして刻まれてしまっています。経験者はひたすら実射を続けてきたことが原因で、身体に抱えている問題点を指摘される人が多いです。我流の射が身体に様々な悪影響を及ぼし、身体のバランスを崩してしまうほど骨格が歪んでいたり、故障を抱えてしまっていたりと、これまで実に様々な身体状態を診てきました。正しい指導を受けて、時間をかけてじっくりと、理想的な身体を養っていくことが大切です。

             

             

            今回は半数以上が関東地域の入会メンバーでした。全体的に入会メンバーが増え、今シーズンの前期は新規入会募集をほとんど行うことができませんでした。しかし今では受け入れ態勢が強化されてきましたので、後期は新規入会募集ができそうですね。もう少し先になると思いますが、前期に入会できなかった方はご期待下さい♪

             

             

            スポーツの分野での活躍を目指す理学療法士の先生が増えて、私たちにとっては喜ばしい限りです。京都九条病院ではスポーツ内科が新設されたのみならず、この春からスポーツリハビリテーション課が新設され、アスリートにとって究極に理想的な病院です。ここまでスポーツに特化した病院は、関西唯一の存在です。

             

             

            それに、理学療法士の先生方に、エコー(超音波測定器)の達人が多いのも素晴らしいです。もう数百人のアスリートの筋肉の状態を調べてきたそうです。スゴイです。これは下肢エコーです。身体を支えるために必要な下肢筋肉の状態が、部位ごとにどのようになっているかを調べます。筋厚を測定して、前回の測定結果と比較することで、個別のトレーニングの進捗状況がどうであるかを数字で示します。

             

             

            そして日常生活における身体のトラブルに関しても対応します。腰を治療した経緯のある方は、今の身体の状態がどうであるかを入念に調べます。そして不具合箇所を探し出して治療を行います。筋肉の状態が芳しくない部位を、どのようにしてセルフメンテナンスをするか、その方法を個別の状態に合わせて指導します。

             

             

            元々五十肩などを抱えてらっしゃる方や、肩や肘に不安を抱えている方には、スポーツ整形のドクター四本先生がエコーを使って患部の状態を調べます。私もメディカルチェックで多くの方のエコーの画像を見てきましたので、エコーでの筋肉の状態が理解できるようになってきました。「門前の小僧、習わぬ経を読む」さながらですが、筋肉表面が荒れた状態になっているのが見えると、ここが原因で、この動きの時に痛みが発生しているのだろうとわかります。筋肉の状態や筋肉の動きが見えるので、エコーはスポーツ指導には欠かせないアイテムに思えます。当会にも1台欲しいですが、1台数百万・・・。今回もエコーを2セットご用意下さいました。本当に有り難いです。

             

             

            レッスン受講生の皆さんの検査が終わったら、私の身体のエコー検査です。まずは下肢エコーから。筋肉それぞれを測定してバランスを調べます。下肢トレーニングの成果は筋肉量の増加として、筋厚を数字に表わして具体化します。色白で皮下脂肪が少ないので、筋肉の動きはもちろん、皮膚を透けて毛細血管の状態まで見ることができます。

             

             

            横になった状態で様々な姿勢で腹部エコーをした後に、立ち上がった状態での腹部エコーです。立位では腹横筋の緊張が起こり、腹横筋の緊張によって腰部をコルセットのように引き締めて腹部を安定させます。呼吸の状態によって腹横筋の活動は異なりますので、吸気時と呼気時それぞれの状態でエコーを実施します。腹筋と言っても一般的に行われている腹筋だけでは不十分です。様々な角度から効果的なコアトレーニングを行うことで、不安定を誘うウィークポイントを強化することができるようになりますが、後から鍛えたのでは、射のアプローチに入ってきません。まずは正しく機能する身体を養うことが最優先課題です。

             

             

            次に上肢エコー検査です。肩甲骨の安定に寄与する重要な筋肉群の状態を、ひとつひとつ調べていきます。体幹で支えている弓の力が左右均等であるか、特定の部位を酷使させていないか、筋肉の状態を調べていきます。

             

             

            アーチェリーの指導者はハダカにならないと仕事はありません。アーチェリーが上手ければ指導者ができるワケでもありません。それは、射のなかで細かな筋肉の様々な動きを、レッスン受講生に見せて理解してもらわなければならないからです。特に腰部と腹部の筋肉の状態を実際に見て、作用の状態を実際に触れて体感しないと、自分と指導者の筋肉の作用のさせかたの違いを教えることができないからです。百聞は一見に如かず。教わる側は、指導者の皮下脂肪を見たいのではないのです。

             

             

            これは小円筋の状態を調べています。決められた方向に動かして作用させた状態を見ます。ドローイングのアプローチに誤りがあると正しく作用させることができないので、思い通りに肩甲骨を動かすことができず、どれだけ練習量を増やしても大して上手くなれません。肩が上がってしまうのを力ずくで抑え込むような状況になってしまっていては、身体の中に複雑な力の向きを与えてしまいます。それでは射の数量が増えての疲労に従って、身体の各部がバラバラな動きになってしまいます。正しく習ってきていない人は、ほとんどそんな人ばかりです。

             

            練習は、単に量をこなせば上手くなるのではありません。ひたすら実射を繰り返す人は多いのに、実射のための準備が大幅に不足しているから、どれだけ練習を続けても上手くなれないのです。自分の身体と正しく向き合って、自分の身体の状態の真実を知り、本当に自分に合った取り組みでなければ意味がありません。

             

            身体の中に本物の中身を備えることができれば、アーチェリーなんて簡単なスポーツです。「黄色にしか当たらないから面白くない」と言えるようになるためには、何をしなければならないかを知る手段を持つことが大切です。